少年工科学校入隊

 着 隊

 晴れて神奈川県は横須賀市にある少年工科学校に入隊が決まり、遠方の実家から3日間かけて陸上自衛隊武山駐屯地に着隊した。周りを見渡すと中学を卒業したばかりと思われる同期、当面の間、生活指導として1学年上の先輩が新入隊員にそれぞれ1名ず配置されてた。


 新生活のスタート

 それぞれの同期に先輩が懇切丁寧にここでの生活のイロハを教えてもらい、順調に生活基盤を確率していった。しかし、ここで一番の耐えがたい問題が生じた。それは食事だ。1日3食、食堂での喫食ができるのだが、これがまた不味い。カレーでさえも不味いのだ。1週間で約2キロの減量に成功してしまった。余談だが、この学校は別名YTS(Youth Technical School)と言うらしいが、先輩方が言うにはY(横須賀)T(武山)S(少年院)の略称が一番しっくりくるとの事だった。この言葉の意味を1週間後に知ることになった。


 優しかった先輩の変貌

 着隊後一週間が過ぎ、入校式を終えた。しかし、この式終了直後から優しく指導していた区隊長(所属するクラスのTOP)・班長(所属するクラスのNo2的な存在)までが変貌し、今まで優しかった先輩方が鬼の形相となっていた。その中で一番印象的だったのが、「お前ら、今日でお客さんは終わりだ。もう優しかった先輩はいねーぞ。」え?と言う言葉を飲み込み、「そうか、これが少年院と言われていた理由か。少年院に入っちまったか。」と頭の中で回らせながらも、理不尽な生活がスタートした。


続きはまた次回!

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