『謎の独立国家ソマリランド』

『謎の独立国家ソマリランド』高野秀行
とあるインフルエンサーが紹介していたので、つい買ってしまった本である。
ソマリランドをご存知だろうか？崩壊国家と言われるソマリアは武力勢力に埋め尽くされ、さながら「リアル北斗の拳」と呼ばれる。海は海賊達が跋扈していて、こちらもさながら「リアルONEPIECE」。そんな国家の一角に、十数年も平和維持している独立国家がソマリランドである。
興味が湧かないわけがない。
そんなソマリランドに著者である高野秀行さんが行き、現地の現状や考察などが書かれているノンフィクションで貴重な本なのである。時に海賊に会い、時にソマリ人に金をせびられ、時にカートをむさぼり食う、すごくリアルで緊張感のある内容でありながら、読んでいて少し笑えてしまう文章が魅力的。真面目に書かれていたら、途中で読むのをやめていてしまったかもしれない。
改めて世界のことを知ると、日本という国は平和である。道は舗装してあり食べ物や住む場所にもさほど困らない。何より、街に銃を持った人がいないのだから。

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