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N35°35’02.97” E139°33’09.43”  わたしが好きなのは、道なんです。

街のなかでわたしが好きなのは、道なんです。駅から美しが丘中学校につうじる道が好きです。いつも車なんですが、美しが丘中学校にむかって走るときは、中学校のまわりのちょっと小高くなったところに家がずーっとならび、木々が青々として、で、ちょっとむこうの川崎市に建っている白いマンションが見えてくるという景色が大好きです。遊歩道があってグリーンがあって、素敵なお家が並んでて、学校があって。
わが家から駅にむかうときは、今度は団地の白い建物が木々のあいだから見えてくるという風景が、はい、好きなんです。
車で走っていて変化していく風景を見るたび、あ、なんかここに住んでてよかったな、と思います。

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ちょっと自慢になってしまうんですけど、グリーンのなかには色がほしいので、自治会館の角の花壇の手入れを、マダム会の一員としてがんばっております。
自治会館の花壇のお花の色は、わたしの景色のひとつのポイントなんです。
ですから花壇のお花というのはいつも綺麗にカラフルにしていたいというのがわたしの気持ちなんです。

2001年から年に2回植え替えをしています。
いま、赤のサルビアがはいっています。
はじめはね、バザーをして資金をあつめて、自分たちの好きなお花を好きな色でつくっていたんですけれども、みんな、高齢になりましたので、いまは行政にお願いしてお花をいただいています。
あそこはね、以前は雑木(ざつぼく)というか、ひどかったの。とってもきたなかったんです。草がぼうぼうだったから、みなさんがとおるとき、ポイ捨てしてたんですよね。でも花壇をつくってからはそれがなくなりました。
いまはみなさん、散歩をなさるかたも楽しみにしているというふうにおっしゃってくださるので、それもわたしたちの励みです。

花壇の手入れは7人で毎日当番制でやっております。ちゃんと曜日が決まっていて、わたしは火曜日です。1日1回水やりをします。夏場は暑いので朝、早いかたは6時くらい、でも、逆に日が落ち始めた頃にやると次の朝までずっと持ちます。気がついた人が草を抜いたり、切ったり…。水やりはゆっくりするとね、1時間近くかかるんです。したまでお水をきっちりあげようと思うと。

春は3月のチューリップがすごく綺麗。10月くらいに、100球ぐらい埋め込んでその上に10センチくらい深さを変えてパンジーを植えます。はじめはパンジーで楽しんでいただいて、春になるとその間からそのパンジーの色にあわせたチューリップが出てくるという、そこまで考えてます。この色のパンジーだからこのチューリップ、とかいうのを考えるのが楽しい。
そしてパンジーとチューリップを抜くのはだいたい4月か5月。そして夏のお花を植えます。夏のお花は10月頃までで冬のお花と入れ替えます。夏は「花がら摘み」っていうんですか?もう咲き終わった花をどんどん摘んでいかないと新しい花芽がつかないのでまめに世話をしています。
お花ってね、癒されますよね。

岡本久美さん

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このおはなしは2016年No.003号に収録されています。冊子をご希望のかたはご連絡ください。650円(送料込み)でお送りします。「街のはなし」2020年 No.007へのサポートも大歓迎です。プロジェクトをサポートしていただけましたら大変励みになります!どうぞよろしくお願いします。

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