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「守りのお金」は長期戦に必要なもの

『お金における「攻め」と「守り」とは何ですか?

そのように聞かれたら、皆さんはどのように答えますでしょうか?

何となくのイメージは抱きつつも、きちんと回答するのは案外難しいのではないでしょうか。

お金の専門家たるFPは、あらゆる分野のお金の相談を受け付ける立場にありますが、どちらかというと「守り」について担うケースが多いです。

日本では、お金のことをFPに相談する文化はまだまだ少ないのですが、一つには、お金の守りに対する重要性について理解されていないのかもしれないですね。


長期戦を耐え抜くためのもの

私が、守りためのお金について一言で答えるのであれば、

長期戦を耐え抜くために必要なもの

と答えます。

何事でも同じですが、一番難しいのは、継続することです。

仕事や家族、子育て、住まい、老後・・・そして、人生設計。

ありとあらゆることにお金が必要になってきますし、長いこと必要になってきます。

短期的なお金のやりくりはできたとしても、将来に向けて、長い目でやりくりするのに上手く回らないということも起こりうるわけです。


守りについてイメージしてみる

攻めと守りのイメージは、スポーツやゲームなどで思い起こすと分かりやすいと思います。


例えば、サッカーを例にしてみましょう。

チーム全員が、相手のゴールポストめがけて走っていく姿を想像してみてください。

得点にはつながりやすいかもしれませんが、カウンターを喰らったときに、ディフェンスが誰もいないので、あっという間に得点を奪われてしまいます。

ディフェンスが配置されていることで、失点を防ぎ、カウンターに転じることもできるわけです。

攻防戦がバランスよく起こることで、長い試合が成立します。


例えば、ゲーム。

RPGだとか、アクションだとかジャンルは色々ありますが、回復や防御といったコマンド操作や職業が大概、存在します。

防御なしに突っ込めば、敵をすぐに倒すことができるかもしれませんが、ダメージを喰らい過ぎて、すぐにゲームオーバーです。

防御や回復をすることで戦況を立て直し、攻撃に転じることができます。


いずれも、「守り」を疎かにして、「攻め」に全振りをしてしまうと、いざ相手に攻められたときに、あっという間に負けてしまうわけです。

スポーツやゲームでは、たやすく想像できることでも、これがお金のことになると、意外と守りができていないのではないでしょうか。


具体的なお金の守り方

お金の守りの手段というのは、いくつもあり得ます。

ただ、方向性であれば、大体この3つかと思います。

①危険な儲け話に手を出さないこと
②必要最低限の出費に抑えること
③将来やいざというときに備えて蓄えておくこと

①危険な儲け話に手を出さないこと
言わずもがなですが、危険な投資話や儲け話には近づかない、手を出さないことです。

詐欺話にだまされないように、きちんと知識をつけて回避していきたいましょう


②必要最低限の出費に抑えること
浪費しすぎないこと。必要な出費でも最低限に抑えることがとても大切です。

使い過ぎていないか、使わないものにお金を払っていないかを定期的に見直していきましょう。


③将来やいざというときに備えて蓄えておくこと
いわゆる貯金や資産運用をしていきましょう、というお話です。

ここでのポイントとしては、資産運用にも、「攻めの資産運用」と「守りの資産運用」があること。

将来やいざというときに備えて、「守りの資産運用」についても考えていく必要があります。


長期的なお金の計画を立てること

お金の守りを盤石にするのであれば、お金の計画を立てることが、より効果的です。

①危険な儲け話に手を出さないこと
②必要最低限の出費に抑えること
③将来やいざというときに備えて蓄えておくこと

いずれも、すぐに取り組むことはできますが、

「どこに向けて、出費を抑えるのか」
「将来、どれくらいの出費が必要になるのか」
「いざというときには、どれくらいの費用が必要なのか」

そういったことを見極めるには、お金の計画立てをしていた方が効果的というわけです。


先ほどのスポーツやゲームの例ですと、本気で臨むのであれば

「どういう試合運びをするのか」
「どう攻略するのか」
「どうやって勝利をするのか」

をあらかじめ調べ、準備をして、計画を立てると思います。

そのときには、「攻め」と「守り」のバランスを考えて計画を立てるはずです。「守り」だけでは勝てませんからね。


長期戦に耐え抜き、継続的に勝つためには、攻守バランスを見極めていくこと。攻めも欠かせないですが、守りがあってこそ攻めが活きていきます

「お金の攻めと守り」について考えるときには、こういったことをイメージしながら、思い返してみてください。

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