アドレスホッパーな1年を終えます
ちょうど4年前になるだろうか。
その頃は、新卒で入った会社を辞め、金谷に移住する直前の時期だった。
移住は自分にとって念願のことだったもので、当時、「いよいよ自分の人生がスタートする!!」くらいの勢いとワクワクだった。
そんな金谷を離れて、日本の各地、そして海外を転々としてきたこの1年。
そんなアドレスホッパーな1年をまもなく終えようと思います。
風の人~旅をするように暮らしてみて~
「自分の理想の暮らしはどんなものか?」
その問いを持ちながら、各地を渡り歩いてきました。
ときには、3,000mの山の上。
ときには、フィリピンのセブ島。
スキー場のある山の麓で暮らしたり。
ニュージーランドの世界的リゾート地を訪れたり。
日本の有名なリゾート地を滞在したり。
たくさんの景色を見てきた。
もっともアドレスホッパーと言っても、元々はニュージーランドのワーホリに行くために旅立ち、その準備の過程で、たまたま各地を転々としてきただけのこと。
ただ、結果的には、当初の目的である「再出発の準備」は叶ったし、「理想の暮らし」の解像度を上げるのにも大いに役に立った。
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「この1年、楽しかった?」と訊かれたとしたら、「どちらともいえない」という曖昧な返答になりそうだ。
新しい土地と、たくさんの人との出逢い。
まさに一期一会で、とても刺激的ではあった。でも、実際には違和感を感じることも多かったし、3ヶ所目くらいになると飽きるようになっていた。
もちろん、山の上や麓、海外暮らしなど、自分がやってみたかった要素を取り入れながら生活をしてきた。嬉しい出会いも、楽しい出来事にも巡り合うことができた。
でも、どんなに美しい絶景を観ていても、ずっと憧れだった場所にいても、心のどこかで虚しさを感じ続けていた気がする。
旅をしながらいつも、「拠点」と呼べる場所を欲していたのだと思う。
土の人~拠点を持つということ~
拠点を作ることは、家族を作ることに似ているのだと思う。
時間をかけて、その土地のことを知ること。
自分らしく過ごせる居場所をつくること。
関係性や思い出を集み重ねられる場所を作ること。
「ただいま!」と呼べる場所を作ること。
土を耕すように、時間をかけて育み、築いていくこと。
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風のように旅をするのは、刺激的だし、多くの学びがあることも確かである。新しい可能性に出逢うこともあるだろう。
もし自分が20代半ばであれば、この旅での感じ方も違ったのかもしれない。
だけど、30歳の自分にとって、刺激的なことや新しい可能性に出逢うよりも、今持っているものを丁寧に一つ一つ積み上げていくことに面白さを感じるように変わっていたのだと思う。
本当に好きなこと。
本当に大切にしたい人。
それは、どんなに世界を転々としていても忘れることができないものなんだと、今ならよく分かる。
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拠点を持てば、その土地に縛られるし、何か重いものを背負うこともあるかもしれない。
同じ土地に長く住むことで、その土地の悪い面や課題に直面するかもしれない。
だけど、拠点を持ち、自分の理想を目指しながら、一つ一つ丁寧に積み上げることでしか、見えてこないものもある。
拠点を持たないと、出来ないことがたくさんある。
アドレスホッパーのような移動する暮らしが広まってきているけど、「拠点」と呼べる場所を持つことの意味は、ますます重要になってくるだろう。
これからのこと
各地でたくさんの人に出逢いながら、気付いたことがある。
色んなタイプの人間、色んな価値観の人と出逢ってきたけれど、どの場所に行っても、その中で一定数、自分の理想の暮らし(それがまだ上手く言葉にならなくても)、自分の答えを探そうと、もがいている人たちが存在した。
全体で言うところの2割くらいだろうか。
自分自身も金谷の3年間、もがいてきたから、その人たちの気持ちが分かるし、伝えられることがあるかもしれないと感じた(同時に、自分の力不足も)。
特に、自分がアウトドア好きだからか、アウトドアをライフスタイルの主軸としたいのに、そのやり方や道筋が分からないという人に多く出逢った。
だから、彼らが、自分らしい暮らし方、働き方、生き方の答えを追求し、そして実行していけるように、手助けるできるようになりたい。
それが、今後の自分のやりたいこと。
まずは、自分自身が理想の暮らしを築くことから始めたい。
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今後ですが、山梨県の都留に拠点を置きながら、活動しようと計画しています。
本当は、この記事をアップをする段階で、「都留に移住しましたー!!」と言いたかったところですが、実際に移るのは、もう少し先になりそうです。
今は、実家のある埼玉に滞在しながら、新しく仕事を探しているところ。リモートワークでの経理を探しています。
リモートワークでの働き方が確立したら、都留に移る予定です。
リモートワークを都留で行いながら、得意なことやスキルを伸ばしたり、自分の好きな「コーヒー」や「アウトドア」をもっと追求していきたい。
特に、今まで「経理」のスキルを活かして仕事をしてきたけれど、今回の仕事探しを通して、そのスキルのみで今後やっていくのは難しいと感じているので、都留に滞在しながら、出来ることを増やしていきます。
「どうして都留に移住するのか?」は、いくつか理由があるのですが、それはまた実際に移住できたときにお話します。
最後に
この1年間は、 洗いざらしの期間でした。
今まで積み上げてきたものを全て、いったんゼロにして、見直して振り返ってきた期間。
おかげで、どんな場所にいても自分の中で変わらない価値観や世界観に触れることができました。自分の中で忘れていたことを思いだすことも出来ました。
この1年でゼロにしてきたから、これからは再び一つ一つ積み上げていきたい。4年前、金谷に移住して、もがきながら積み上げてきたときのように。
変わらず、自分の道、自分の理想を目指して。
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