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面白い地域のつながりとは?まちのコインが考えるつながりのデザイン

こんにちは、まちのコインのUI設計を担当しているTHE GUILDの瀬尾です。

地域の「つながりづくり」のためのコミュニティ通貨として、まちのコインの企画は始まりました。ところでその「つながり」とはなんでしょうか?

まちのコインが考える「地域のつながり」。いざサービス設計 / UIデザインを始めると色々と悩むこととなったのですが、今回はそんなお話です。

そもそも地域でつながるとはどういうことか?

都会で暮らしていると、ついついなくてもやっていける地域のつながり。もちろんPTAや町内会、マンションの管理組合など、場所やライフステージにおいては参加しないといけないものもあると思いますが、なんとなく避けてしまいがちな人もいるのではないでしょうか。

まちのコインは離島から都会の中心地まで全ての地域を対象としているのですが、働く場所と暮らす場所が遠くはなれがちな都会での生活と職住が隣接した地域では、つながりの形もまた変わってきます。

そのような中で、まず地域におけるつながりとはなにか?から考え始めることとなりました。

制作チームの中でも、また実際に導入を検討される地域でも、数多くのワークショップやヒアリング、調査を実施しました。(写真は福岡県八女市で行ったワークショップの様子。)

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そこで見えてきたのは、つながりの中でも良いつながりもあれば、なんとなく重荷に感じてしまうつながりもあるということ。どうも、ただつながりが増えれば良いというわけではないようです。たしかにつながりをやたらと求められても困ってしまいますよね。


何と何がどうつながるの?

そもそも”地域のつながり”といった場合、それは人と人のつながりを言い表すのでしょうか?

議論をすすめている間に、まちのコインはまず「場所と人のつながり」にフォーカスして考えることにしました。例えば、ユーザ同士のフォローといったコミュニティ機能は実装しない方針となっています(現時点では全く未定ですが、将来的にフォロー機能が追加される可能性はあります)。

またつながりがオンラインでのつながりなのか、それともオフラインでのつながりなのか?ということについても検討を行いました。

これは割と悩まずに決まった記憶があるのですが、大事にしたいつながりはあくまでオフラインの実際のコミュニケーションを起点としたもの。なので実際にその場所へいかないとチェックインはできないし、通貨のやりとりもできません。

豊かなつながりというのは、多様な関わり方ができるということ

「場所と人、そして人同士がオフラインでつながること」を目的とした場合、まちのコインはそれをどのように後押しすれば良いのでしょうか?

ヒントはそこで行われる営みにありました。実際にどのようなチケットが考えられるか、ブレストやインタビュー、テストを繰り返していたのですが、出たアイデアのうち

"これまでのお店、お客さんとは違った関係性"

が生まれるものが、どうも魅力的に感じられます。具体的な例でいうと鎌倉の実証実験の際にまちのコインのチケットとして実際にうまれた

"お店の仕入れをしに一緒にレンバイに買い物"

"能舞台のお掃除"

といったチケットに代表されるような、場所と人の新しい関わり方の提案です。

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そんな少し非日常で楽しい、新しい体験が生まれやすい場やコミュニティ、そしてそれを内包するデザインを意識しました。具体的にはどのようなチケットを作っていけば良いかのコミュニケーションや、そういった活動が楽しく見えるようなUI設計/デザインです。


コミュニティへの関わり方というのは、ただ受け身に参加するのではなく、ある種の主体性を持った方が楽しく、また自由に感じられると思います。

そんな多様で自由な関わり方をうまく提案できるようなプラットフォームであったり、カルチャーといったものを、サービスをつくる上で引き続き大切にしていきたいと考えています。


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