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『片付け上手で優しくまとめてくれる友達』商社のしごとってどんなこと 

『図解入門業界研究 総合商社の動向とカラクリがよーくわかる本』 
[第4版]2019年4月15日 第一版 第1刷、2020年6月19日 第1版第2刷 株式会社 秀和システム発行の本書を読んでみました。

 前回投稿で5大総合商社の一つである伊藤忠商事丸紅に関しての本を読んで感じたことを投稿しました。今回はそのうちの丸紅の経済研究所を独立させた丸紅経済研究所が著した著書に関して思うところを書いてみました。業界人、就職、転職に役立つ情報が満載で図解もあり非常に見やすく構成されています。

第1章 商社業界の歴史
第2章 商社の基本機能
第3章 7大商社比較
第4章 商社の組織
第5章 商社の人材育成
第6章 商社で働く
第7章 商社を取り巻く環境
第8章 商社のビジネスモデル
第9章   商社業界の課題と将来

[第4版]2019年4月15日 第一版 第1刷、株式会社 秀和システム発行

第2章 商社の基本機能が4つあります。①商取引機能 ②投資経営機能 ③情報・物流・金融機能 ④リスクマネージメント機能です。これらを機能させるためには ⑤取りまとめをするオーガナイザー機能が5つ目の機能としてあります。これら機能をすべて持つ企業が総合商社となり、総合商社ならではの基本的機能となります。

図形を見ると結局は4つの主要機能を有機的に組み合わせてはじめて成立します。 オーガナイザー機能とは英語のorganize(整理・まとめる) からの言葉で、国内、海外問わず、商売においてのワンストップ機能(1か所で様々な用事が足りる、何でも揃う機能)であり各プロジェクトや各活動の中で発生する様々なギャップを埋めたり取りまとめたりする役割を果たすことになります。オーガナイザー機能によって総合商社はあらゆるビジネスにかかわることが可能になります。

メーカーと違い総合商社は製造設備という資産を保有せず、自らモノを作ることはできません。しかし資産を保有していない分、臨機応変に様々な分野の企業を集めて最適な布陣を敷くことであらゆるビジネスに参加することが可能となります。自社にないものを他社から調達する方法を知っているから時代に陳腐化されずに常に新しいことに挑戦することが可能です。

ビジネスの成功のカギは、この5つの機能はそれぞれ独立したものではなく、互いに影響しあいます。一つの機能能が強化されれば、ほかの機能の強化につながり、逆に一つの機能の弱体化は他の機能の弱体化に波及します

よって、各機能は有機的(多くの部分が緊密な関連をもちながら全体を形取っている様)にストック(蓄積)され、これらのストックが新たなフロー(お金や、仕事の流れ)や利益を生み出します。オーガナイザー機能は4つの基本機能の上に成り立つ機能のため、4つの機能が有機的に積み上げていくことが重要です。

個人事業主の方でも参考になる情報がたくさん記載されていました。
私は、営業面でモノの販売から機能への販売へと流れが変っていくところの戦略をこれからたてなおす必要があると思いました。

使える英語を目指して発信していきます。