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距骨下関節の役割と歩行へ与える影響~バイオメカニクスへと繋げて~


こーーんにーーちは!

自分で自分を追いつめている町川です。笑

最近、毎日多忙で、やりたい事が多すぎるけど、

そんな日々が幸せですね(笑)

ではでは、今週もれっつらごー❕❕


~目次~
⑴距骨の解剖学
⑵距骨下関節(ST関節)
⑶上行性運動連鎖
⑷歩行と距骨下関節
⑸バイオメカニクスへ
⑹まとめ


⑴距骨の解剖学

本題へと入る前にまずは、基礎から学んでいきましょう!!

距骨を学ぶ理由ですが、、

足関節の中でも重要な「距腿関節」と「距骨下関節」のどちらにも「距骨」が属している。

これらが機能できるかはこの「距骨」にかかっていると言っても過言ではありません。

その理由について、見て行きましょう。

距骨  ~解剖編~ 

足関節は前足部・中足部・後足部に分かれ、後足部には踵骨と距骨が分類されます。

≪後足部の役割≫
下腿と足部を結ぶ部位として重要な役割を担っており、立位姿勢の際に最も体重が掛かる部位。

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足根骨の中で1番大きいのが踵骨、次に大きいのが距骨であるとされています。

距骨の上には下腿骨(脛腓骨)、下には踵骨、前には舟状骨が存在します。(上-距腿関節、下-距骨下関節、前-距舟関節)

距骨には筋が付着しないため、2次的な血液供給が乏しい=阻血性壊死(AVN)が起こりやすいとされています。

しかし、靭帯はたくさん付着しています。
(前距腓靭帯、後距腓靭帯など)

※下記の赤ライン

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そのため、足関節損傷の70%は距骨の軟骨損傷を引き起こすと言われています。

我々は、もっと「距骨」という1つの骨の大事さを知るべきです。

では、最後に距骨の形状についても見てみましょう。

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距骨の形状はと言うと、鞍形となっています。

脛骨、外果、踵骨との関節面で成り立っており、

距骨頭、距骨頸、距骨体の3つの部位で構成されています。

距骨を知る事で足部の問題は大抵、改善傾向へと導く事が可能となります。

そこで今回は「距骨下関節」を深堀りして行こうと思います。

れーーっつごーーーー!


⑵距骨下関節(ST関節)

踵骨と距骨は足部の土台とされ、運動を調整する場所として有名です。

前・中・後の距踵関節から構成され、内返し・外返しの運動をします。

そして……

何と!! ここには、荷重の2/3が掛かるとされています。

実際にどのぐらいか具体的に述べると、

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凄く重要そうですね。笑

安定した動きを得るために、踵骨の動きが重要となります。

では、どうしていけば良いかと言うと、

OKCやCKCで内反・外反への偏りがないかを評価し、

ニュートラルポジションへと誘導することが重要です。

そして、上記でも述べましたが、距骨には筋肉が付着しません。

ということは…

筋肉でコントロールするのは難しいですね。。

では、何でコントロールすべきか?

それは、ST関節の動きが重要となります。

しかし、ST関節の動きを制限する因子が存在します。

それが軟部組織(前方・後方)です。

この原因を考え、治療へと繋げる事が重要となるのです。

では、前方・後方の軟部組織がやられるとどうなるのか?

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前方組織に問題があると、底屈時に距骨が滑走せず、背屈時は前方へのインピンジメントに繋がります。

<Pretalar fat pad>
・距骨と脛骨の間に存在し、距腿関節前方に位置する
・背屈動作の時には押し出されるように動くとされる

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後方組織に問題があると、底屈時に距骨の過剰な前方滑りが起き、背屈時は後方へのインピンジメントに繋がります。

<kager’s fat pad>
・とても大きい脂肪組織
・ケーラー三角(アキレス腱、踵骨上縁、長母趾屈筋)により構成
・底屈すると関節内へと入り、背屈すると関節外へ出てくる

はい、ちゅうもーーーーく☻☻☻

距骨下関節を知る上で超重要なことを述べます。

ぜーったいに抑えて置いて下さい。⇩⇩⇩

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これが後のST関節が歩行へ与える影響で、必須の知識となってきます。

おっと、その前に……

「運動連鎖」も外せない所なので、簡単に説明しておきますね!


⑶上行性運動連鎖

ST関節を理解するうえで、重要となるのは、「運動連鎖」です。

その中でも「上行性運動連鎖」が特に関与してくるとされています。

詳しい内容は前回の記事で述べているので、こちらも一緒に見て頂けると、より理解が深まると思います。

ST関節を軸に起こる上行性運動連鎖は、

踵骨の運動を距骨を介して近位へと伝えて行きます。

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上記の内容を知り、ぜひ確認してほしいポイントとして、

歩行時にST関節からの運動連鎖がスムーズに行われているかどうかです。

スムーズな歩行のためには、

ST関節・下腿・大腿の可動性だけでなく、上行性の連鎖が正しく起こることが必要です。

そのため、見かけ上は可動域制限がないが、

機能的な可動域であるかということが最大のポイントとなるのです。


⑷歩行と距骨下関節

距骨と踵骨の動きについて簡単に伝えます。

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