見出し画像

2話 商店街バカは踊り続ける

そう、何を隠そう私は正真正銘の『商店街バカ』である。特にココ数年で実感しているのは、他者が私を観て呆れる瞬間をよく見るようになったからで、即ち日々の時間配分の優先順位でかなり高い位置に街づくりの活動がある。 ただ、何をして商店街活動と呼べるのか。会議や書類作成、イベント、各社応対などがもはや私は暮らしそのものとなっており、ボランティアとか仕事だとか手柄がほしいだとかの概念を超えている。『エリアマネジメント』『タウンマネージャー』『地域おこし協力隊』『TMO』など肩書きにも興味がなくなり、加えて手段や手法はあれど私が第一優先でおこなっているのは極めてシンプルで**地権者の意識改革**に尽きる。もっと砕いた表現で申し上げると、地権者とコミュニケーションをとり仲良くなる。 コレが出来ないと、何をしても応急処置に終わると断言できる。 私が本結論に至ったのは、まさにこの15年間で様々な失敗という名の動きをしてきた故。街づくり会社を潰したことも含めて、100%失敗と呼べる事態を味わい、過ちを繰り返さないようポイントが整理され、かつ私1人の力で出来ることも非常に少ないと知ることができた事。そして事を成すのは1人では無理であるという事も痛いほど理解できた。 **早く行きたいなら1人でいけ 遠くへ行きたいなら皆でいけ** なんと的を得た言葉であろうか。 **仲間**と**仕組み**をつくれないと、絶対に事は為せない。そして時間もかかる。正解すら気付けない。 夢を見るだけで、一歩動くだけで批判めいた声が聞こえてくる体験を未だに私は味わっているが、私の心は一定を越えない感情コントロールができるようになっていた。コレも仲間や仕組みづくりと同様に必要なスキルだといえる。 一方で私は感情的にならない理由として、いくら相手が私を嫌っても私がその方を嫌う事はない。何故なら同じ街の仲間、先輩、子供達と捉えているからだ。いつからか、そう向き合えるようになっていた。その結果、それは商店街のエリア範囲を超えて、現在私はどこの誰と何をしても感情的になることが一切なくなったのである。 感情をコントロールするのではない。 夢があって、楽しくて仕方ない日々を時間を自分自身が目一杯生きているだけだ。そのように過ごせるように私自身の時間や行動をコントロールしているという表現が適当である。 ** 感情のコントロールはしない 行動と時間をコントロールせよ!** コレでもかと『実態に伴わない成果』『できるスタンス』をアピールする情報を目にするが、それを続ける事がいかに自身の首を締めているか気づかない方が多すぎる。特に地域貢献の業界では目に余る。 それらはどこまでいっても、周りの目を気にしている所以であると他ならない。是非とも全ての肩書きや手柄を一度忘れてみて頂きたい。そうすれば、一体自分は何がやりたいのか?!が見えて来るはずである。 結論として、地方再生や商店街活性化は、明確な目標ビジョンを打ち出すことから始めないといけない。それは時間軸やお金の流れなどより具体的でなければ賛同が得られず仲間は集まらない。 ちなみに私のビジョンは、10年後に個別再開発を実施し環境デザインの統一と歴史に刻まれる景観をつくり、魅力的な商人を集めること。 そうあの時代、岡山城主が商人を集めて 城下町をつくったときのように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?