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【事例紹介】流山市_マチブック

流山市でステキなプロジェクトを発見したのでぜひ皆さんに知っていただきたく、合同会社まちみらいとしてもnoteで紹介します。

マチブックとは

限りある市の予算。どんどん多くなる順番待ち。
ならば、あなたのAmazonポイントを使ってポチッと寄付しませんか?
"待ち"の図書を、"街"のみなさんで解決する。
それが『マチブック』プロジェクトです。(マチブックHP)

なんとステキなプロジェクト。

マチブックの価値

人口の急激な増加に伴い、流山市図書館では人気の児童書が20週待ち以上。読みたいときに読めない状況が生まれています。とはいえ、予算が限られている市の図書費。多様な市民の読書ニーズにこたえるためには、市としても人気の児童書ばかりを揃えることはできません。(マチブックHP)

そうなんです、ほぼ全ての自治体が財政的に非常に厳しい状況にあり、今回の新型コロナでほとんどトドメを刺されたような状況にあります。
自治体の予算で真っ先に削られるのは「図書購入費」などの小さなところであり、そうしたしわ寄せは残念ながら「将来を担う子どもたち」に行ってしまいます。

ならば、人気の児童書はAmazonのウィッシュリストでポチっと寄付しましょう。マチブック ウィッシュリストには、待ちの多い人気の児童書を登録しています。ポチッと寄付したら、読みたい子どもたちに届きます!(マチブックHP)

んーー、ステキですね。非常にシンプルな仕組みですし、協力する側も本を一冊購入する単価(1,000〜2,000円程度)で確実に誰か(←将来を担う子どもたち)の役に立てるわけです。そして、Amazonなのでポイントも活用できるわけです。

地域プレーヤーの素晴らしさ

このプロジェクトは、流山市民発のボランティアプロジェクトです。
無理なくスマートに街の課題解決を目指します。(マチブックHP)

なんと、これを企画・実践されているのは流山市民の方を中心に数人の志ある方々。メッチャ応援したくなりますし、こうしたプレーヤーの方がいる流山市、自分も住んでいますし、これまで地域貢献とかきちんとできていませんでしたが、少しだけ主体的になれそうです。

流山市も行政として、これにどうリンクできるのか(決して受動的・反射てtきに利益を享受するフリーライダーではいけない)思いっきり問われます。

千葉市_サンタクロース大作戦

こうした仕組み、千葉市が「サンタクロース大作戦2020」として児童養護施設等で暮らす子どもたちを対象に実施されていましたね。これを知ったときもすごい感激しましたが、こうした輪がますます広がっていくといいですね。

小さなプロジェクトの大切さ

合同会社まちみらいは、「現場重視・実戦至上主義」を掲げ、小さなプロジェクトの組成にも力を入れています。こうした小さなプロジェクトの蓄積がひとつの施設の維持管理費、諦めていた事業の原資、支えなければいけないサービスの提供にも必ず役に立ちます。
さらに、プロジェクトの総体がまちを創り、まちを再編していくと信じています。

善意ある方から本という現物を調達するという面ではPFIですし、地域プレーヤーの方々のスキル・熱意やAmazonウィッシュリストという民間コンテンツとの連携という面ではPPPです。

内閣府がPPP/PFIの優先的検討規程のモデルで示した基準を単純に準用し、ほとんどの自治体の優先的検討規程では「総事業費10億円以上、年間の維持管理費1億円以上」のものをPPP/PFIの対象としてしまっています。

しかし、実際には現場レベルでこうした小さいけれど大切なPPP/PFIプロジェクトを行うこともできます。

ということで、このようなステキでクリエイティブなプロジェクト、ぜひまちみらいとしても多くの自治体や民間事業者の方々とともに展開していきたいですね。

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