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好きな人を、好きなまま。

私にとって、とてもとても大きな恋が
1年も経たずに終わった。

まだ傷口がホヤホヤで
頭の中でぐちゃぐちゃと感情や思い出が
思い浮かんでは消えるを繰り返す。

付き合いたての頃にもらった萩焼きの豆皿。

「いつか大切な人に渡すために買った☺️」という
ニコニコな笑顔を思い出しながら、

彼に電話をかけてしまいそうになる手を抑えて

これからの自分へのエールのために
ここに残しておこうと思う。


もともと私は、友だち→恋人となる
ケースが多かった。

そんな中で、出会った瞬間から
「あ、この人なんかある」と感じたのは初めてで

お互い不思議なくらいの強烈な引力で惹かれあって
夜更かししながら電話繋いで
1週間後にはお付き合いが始まった。

彼は、とにかく生き様がかっこいい人だった。

人間味に溢れ、降りかかる多くを乗り越えた人。
勉強、仕事熱心。自身の努力を努力と認めない。
それでいて誰からも好かれる朗らかな人。

1人暮らしの狭いアパートには大きな本棚があって
参考書や仕事にまつわるテキスト、難しい英語の本が
みっちりと並んでいて

知らないことは何もないんじゃないかってくらい
本当にこんな人間が同世代にいるんだと思った。🤣

心の底から尊敬していたし
そんな人に好かれているということ
隣にいられることが誇らしかった。


そんな彼と私が共通していたのは
「感性」だったように思う。

人々の生活感を感じるために
商店街や路地裏を歩いてみたり

中が見えないレトロなお店を冒険心で
そーっと入ってみたり

海や自然の中で過去の自分を振り返ってみたり

暮らしに焦点を当てて物思いにふける
そんな2人での時間が心地よく、楽しかった。

きれいなものをきれいだと思う気持ち
人間を、広い世界を愛する気持ち
価値を感じる時間の使い方

いやもう完全に、運命の人だと思って
信じて疑わなかったな…😶

幸せなときに約束なんてするもんじゃないよ、
本当にもう。笑


とある小さな出来事(私にとっては大きなこと)を
きっかけに彼の気持ちがわからなくなってしまった。

自分に自信がなくなった。深く落ち込んだ。
感じたこともない醜い嫉妬心に襲われた。

彼は自分の感情や弱いところを言葉にするのが
すごく苦手だったように思う。

プライドをゆるめて引き出してあげたくて
向き合おうとしたけれど、どうしてもできなかった。

彼は重い仕事を背負い、終電帰りを続けながら
私を傷つけないように言葉を探しているがあまりに
私を拒絶して、本音から逃げてしまって

私も私で、生活が不安定な中で
私が彼の思考を邪魔してるとしか思えなくなって
繋がっていることでのプラス要素が見込めなくなって100%の愛情を向けるのが怖くなって

ぶつかり合えない不甲斐なさに負けて
好きなまま、別れた。

好きな人を、好きなまま手放す恋は切ない。

とてもツラくてどうしようもなく、
寂しくて仕方がない。

こんな体験、初めてで。

好きなだけじゃどうにもならなかった。

何度も何度も思い悩んだ。今も。
これでいいの?本当にそれでいいの?って。

これからも何度も思い出すだろうし
後悔もたくさんすると思う。

でもいつか、「これでよかった」と
思える日がくるのかなぁ。

どんなに傷ついて、落ち込んで、怒って、
泣いた帰り道や眠れない夜があったとしても

自信をもって、
誰より「幸せに」と思う。

いろんな知識と経験をくれて
「ありがとう」と思う。

そうやって静かに遠くから見守りたい
そんな愛情があることを知った。

仕事、そろそろ終わったかな
ちゃんと野菜食べてるかな
充分に眠れているかな
ちゃんと、笑えているかな

出会った瞬間から感じた彼の身体を慮る気持ちは
今もこれからも、きっと変わることはなく。

1番、未来を夢見た恋だった。


やけくそになって参加した初めての街コンで
知らない男の子たちと話すたびに
何やってんだと虚しくなった。

どうしても、比べてしまう。

家を手放したときより、仕事を辞めたときより、
今のほうがダメージきてるなぁ🥲

あーもう。!!!

最後の日。
いつもより特別なおいしいお肉を食べたあと
いっぱいデートした思い出の公園のベンチで

別れ際 最後にもらった、

「応援してる」「綺麗」「後悔してる」
の言葉がずっと頭の中をぐるぐるしてて…

終電の時間まで泣きながら交わした
心からの「ありがとう」は
きっとこれからも忘れないから。

(隣合わせで座っていたのに
彼だけ流れ星を見たことだけは
本当にムカつく。🌠)


お互いが、お互いの人生に、大きな影響を及ぼした。
これは紛れもない事実。

追いかけてきてくれてありがとう。
本音を隠さず、逃げず、生きていってほしい。

好きな人をとことん愛しただけ。
感謝と誇り。
ただ、きれいな感情だけじゃなかったや。

無理に忘れるより、大切な思い出を
抱えながら生きていってもいいよね…!

たくさんの初めての感情をくれた人、

「大好き」と思える人が心にいることは
本当に幸せです。

もっと色んな商店街巡りしたかったね
台南とスリランカに行きたかったね

春になったから、また都庁前の芝生で
寝っ転がりたかったよ
出会った高尾山、一緒に登りたかったよ

空港、見送りに来てほしかったナ。

飛び込んだ1人カラオケで
泣きながらドライフラワー熱唱して
3回目で92点とった🎤 私のプチ成長

2024.5.20  まち子🐄

憧れのウルフギャング🐺‎🥩
am 1:30

出会いというのは「ずっと一緒にいる」というのが本質なんじゃなくて、何かをお互いに渡すために引き合わされるものなんじゃないかと思う時もある。

過去の出会いや今の出会いによって、「自分を超える、本当に尊いものを受け取らせてもらった」ということが一つでもある人って、間違いなく素敵な方です。それは幸せなことであり、そして、寂しいことでもある。

ある人や、あるものが、自分という人間を選んでくれて、ある尊いものを渡すために共の時間を過ごしてくれた。

だから、それを上手く扱えなかった人も、結果として成就し得なかった人も、どうか「あなたに会えて良かった」と言って欲しい。

色々な出会いによって「ある」のが今のあなたなのだから。

私が知らなかった世界は、あなたによってもたらされた。教えてくれてありがとう。一緒にいてくれてありがとう。前に進むことがあっても、私はあなたと一緒です。

https://ameblo.jp/shiitake-uranai-desuyo/entry-12222203809.html

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