マチマチが広がれば社会が変わる──会社のすべてを自分ごと化してコミットしたいと思える理由
「マチマチのメンバーインタビュー」シリーズ、略して「マチメン」。今回は「マチマチ for 自治体」を担当する浅井の登場です。
前編では、「マチマチ for 自治体」とは何か、「マチマチ for 自治体」が広がることで日本社会にどんなインパクトを与えられるかを聞きました。後編では、浅井とマチマチのミッションの重なりを聞いていきます。
(プロフィール)マチマチ 社長室 公共政策担当 浅井晶子。大阪府出身、大阪市育ち。筑波大学社会・国際学群国際総合学類卒。さまざまな社会問題の原因を調べるなかでインターネットを基盤とした地域のつながり作りに惹かれ、マチマチへジョイン。
社会の当たり前を更新する仕事がしたい
ーーマチマチに関心を持ったきっかけはなんだったのでしょうか。
マチマチとの出会いは、少し長くなります。在学中に「社会の当たり前とされていることを変えていくような仕事をしたい」と考えていたんです。どんな当たり前を変えたいのか、なぜ当たり前を変えたいのか。そんなことを考えながら卒論を書きました。
卒論のテーマは、『現代日本社会における「子ども観」―新聞投書の分析を通じた考察』。子どもに関心を持ったきっかけは、在学中に兄に子どもが生まれて、姪ができたこと。それ以来、ぼんやりと子どもが生まれてきて、幸せに育っていく環境について考える時間が増えていました。
「なんで、不幸になっちゃう子どもがいるんだろう」
そんな漠然とした疑問が生まれて、せっかく生まれてきたのだから、幸せに暮らしてほしい。生まれてきた子どもが、近くにいる大人に暴力を振るわれる、命が奪われてしまうといった理不尽なことが起こらないようにできないのだろうか。そんなことを考えて、卒論のテーマに行き着きました。この卒論で考えたことが、マチマチにもつながっていて。
ーー卒論を通じて、どのようなことを考えたのでしょうか?
卒論では、虐待や体罰などの事件が起きたときに世間がどう反応したのかを過去2、30年分の新聞投書を遡って調査しました。事件が起きたときの反応は、批判、共感とに分かれます。データ分析をしていったら、体罰や虐待の事件が取り上げられるたび、話題は増えるのは共通でしたが、虐待では共感が批判を上回っていたんです。
虐待の事件がメディアで大きく取り上げられるほど、共感が増える。「周りに頼れる人がいないからしょうがないよね」「行政や親にしか頼れないからね」「近所に親はいないし、近所の人は頼れないから仕方ないよね」といった共感の声です。これが社会の当たり前として存在していました。
関心を強く持っていたこともあってか、この卒論は筑波大学の優秀論文にも選んでもらいました。卒論を書き終わるときには、この社会の当たり前を変えたいと思っていたんです。血縁や行政とのつながり以外に、地域の人たちとのつながりを加えられたら、子どもたちが不幸になってしまう状況が変わるんじゃないかと考えました。
卒論を書き上げるときには、「つながりの基盤を作っていくのはインターネットになっていく」と考えていました。仕事で社会の当たり前を変えたいと思っていた私は、インターネットで地域のつながりを作ろうとしているマチマチに出会ったんです。新卒の募集が出ていたわけではなかったのですが、問い合わせてインターンから働き始めました。
思考を止めず、いち早く成長を目指す
ーー入社前からマチマチが目指す未来に共感していて、実際に入社してみてどうでした?
マチマチ上で、子育て中のユーザー同士がやりとりしているのを見て感動しましたね。困りごとの共有からコミュニケーションが始まって、「今度お茶でもどうですか」「子どもを一緒に公園で遊ばせませんか」というやりとりにつながっていて。実現したいと思う世界が、目の前に広がっていました。
ただ、自分は仕事の経験もまだ浅く、仕事で貢献するためには人一倍考え、動かないといけません。マチマチは様々な環境で経験を積んできたプロフェッショナルが集うリッチな環境なので、自分の頭で考えつつ、経験を積んできた人たちの話を積極的に聞いています。
他にも、キャッチアップのために過去のドキュメントも含めて、穴が開くほど見るようにしたり、何年も前のSlackのメッセージもキーワード検索して見たりしています。この環境を活かして、いち早く成長してよりマチマチに貢献したいですね。
最近、少しずつではありますが「マチマチ for 自治体」について一番考えているのは自分なんだ、と思えるようになってきました。経験が足りないなかで、自分の価値を発揮できるようにこれからも考え、行動したいと思います。
会社のすべてに「オーナーシップ」を持つ気持ちで
ーーマチマチのコアバリューの中で、一番共感するものは何かありますか?
マチマチのコアバリューの中だと、「コミットメント」に含まれている「オーナーシップ」に一番共感しています。この先、どれだけ組織が大きくなっても、全部自分に関係あることだと思いたい。
マチマチの中で、自分ごと化して、挑戦しようと思えばなんでもできます。「マチマチ for 自治体」も、言うなれば1つの事業。その事業を伸ばすためには、広報やマーケティング、事業開発など、全部が自分に関係のあることです。
「ここから先は関係ありません」という壁は絶対に作れないですね。
ーーそれだけオーナーシップを持つことに何か理由はあるんでしょうか。
六人部さんとの1on1で「なるべく自分のコントロールできる範囲を増やす」ことの大切さを教えてもらっているのが大きいかもしれません。私は、元々環境のせいにするのが嫌な性格をしていて。気に食わないことがあるなら自分で変えればいい、と考える人間なので、六人部さんのアドバイスにものすごく共感しているんです。
自分のコントロールできる範囲をどんどん増やしていけば、言い訳しなくてすみます。そうしたら、自分の理想的な人間でいられる。オーナーシップを持って、関わる範囲を増やして、コントロールできる範囲を増やす。そうやって働いていきたいなと思います。
ーーありたい自分であるために大切なことなんですね。働いていて、マチマチらしいなと感じる瞬間はありますか?
マチマチのらしさは日々感じますね。マチマチ自体が今までにないサービスなので、アイデアは無数に生まれます。アイデアが出てくると、即座に「それってミッションの実現にどう貢献しているの?」という議論が行われるんです。例えば、「自治体との提携が本当にすべてなの?」などの議論が日常的に行われている。
マチマチはスタートアップなのでリソースが少ない中で、できるだけ大きなインパクトを出そうとしています。そのために、OKRを立て、進捗しているかどうかの共有と同時に議論が毎週末の金曜に行われているんです。
週次のペースでミッションに対しての見直しができている。その議論の始まりが、ミッションの実現にコミットできるか否かから始まる。それがマチマチらしくていいですよね。目の前のことをやっていればいいわけじゃない。マチマチに関わる全員がそう考えている。
マチマチで日本の当たり前を変えるために、なんでもやりたい
ーー今後、マチマチでどうしていきたいですか?
六人部さんはよく、「このサービスが大きくなったら日本が変わるぞ」と言っていて。私もそう感じています。元々、卒論で書いた問題意識に重なるという理由から関わり始めましたが、会社と自分のやりたいことが重なっていると強く感じます。
この先、マチマチが成長するために自分にできることはなんでもやりたいですね。だから、最近は広報にも関わってみていて。その根底にあるのは、たくさんの人に使ってもらいたいという気持ちです。
マチマチが成長したら、現状の社会課題が解決していくはず。もしかしたら、また新しい課題が出てくるかもしれません。でも、マチマチが地域住民にリーチできている状態をつくることができれば、新しい課題すら解決していけるはず。
きっと、マチマチがやることは、ご近所SNSだけじゃないんだろうなと思いながら、日々仕事をしています。
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