新型コロナウイルスオミクロン株拡大に伴って、学校へ行くかどうか?について

こんにちは、神薗まちこです。

新型コロナウイルス変異株オミクロンの感染拡大が止まりません。渋谷区でも複数の小中学校で、感染の報告がなされています。
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kurashi/kenko/kansen/corona_hasseijokyo.html

中には、「子どもたちを学校へ行かせるべきかどうか?」悩んでいらっしゃる方もいると思います。

陽性になったり、濃厚接触者になったりした場合は、当然学校はお休みすることになるのですが、そうでない場合、学校をお休みするとどうなるのか?ということで、調べたことを下記まとめます。

■結論■
・感染が不安でお休みする場合に、欠席扱いとなるか?出席停止扱いとなるか?は最終的には校長先生判断になります。
・タブレットを活用して、オンライン学習のフォローが受けられるかを学校に確認しましょう。全教科・クラス一律の対応ではなく、個々の先生に対応方法を任されているので、それぞれ確認が必要です。
・不安があり、学校を休む希望を持っている場合は、まずは校長先生に相談しましょう。

■現時点での対応■
・文部科学省から、以下のような通知が令和3年度5月18日に出ており、これを踏まえて渋谷区の小中学校に関しても判断をしています。
・感染はしていないけれども、不安で休ませたい場合は医療的ケアが必要なお子さんや基礎疾患があるお子さん以外は、校長先生が合理的な理由があると判断する場合は出席停止扱いになります。

https://www.mext.go.jp/content/20210518-mxt_syoto02-000007000_1.pdf

画像2

と、あります。

じゃあ「合理的な判断て?」という話になるのですが、ここに関しては校長先生が、地域やそれぞれのお子さんの状況を踏まえて判断をするということです。

以下、文部科学省へお問合せし、確認しています。
校長先生が、学校教育法施行規則で児童・生徒の「出席・欠席・その他」の判断を行うことになっていまして、それを前提にこの通知もなされているということでした。
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322M40000080011

今回のケース以外にも、子どもたち個々の状況や地域の状況なども鑑みて、それぞれ判断が必要があります(例えば、大雪が降って交通事情がままならない子どもがいた場合にどう扱うか?等)。

上記の例示に関しても(同居家族に高齢者や基礎疾患がある者があって、他に手段がない場合などのケースが書いてあり、これ以外はダメなのか?ということで問い合わせています)、これまで多数のお問合せをいただいたり、感染に関する状況なども踏まえた結果、出席停止にしたほうが良いと明らかに考えられるケースとして例示している(なので「等」とつけている)ということでした。

10月1日にさらにQAということで、追記しているということで、こちらも教えていただきました。医療のひっ迫なども追記されており、これに関しては地域に関する状況ととらえられそうです。
https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/mext_00020.html#q7

・学習のフォローに関して。
タブレットを活用して、オンライン学習のフォローが受けられるかを学校に確認しましょう。全教科・クラス一律の対応ではなく、個々の先生に対応方法を任されているので、それぞれ確認が必要です。

【5月18日通知に、以下とあります。】
・・・臨時休業や出席停止等により,やむを得ず学校に登校できないことに対しては,学習に著しい遅れが生じることのないようにするとともに,規則正しい生活習慣を維持し,学校と児童生徒との関係を継続することが重要である。このため,感染の状況に応じて,地域や学校,児童生徒の実情等を踏まえながら,学校において必要な措置を講じる。特に,一定の期間児童生徒がやむを得ず学校に登校できない場合などには,例えば同時双方向型のウェブ会議システムを活用するなどして,指導計画等を踏まえた教師による学習指導と学習把握を行うことが重要である。学習指導を行う際には,感染の状況に応じて,地域や学校,児童生徒の実情等を踏まえながら,主たる教材である教科書に基づいて指導するとともに,教科書と併用できる教材等(例えばデジタル又はアナログの教材,オンデマンド動画,テレビ放送等)を組み合わせたり,ICT 環境を活用したりして指導することが重要である。また,登校日の設定や家庭訪問の実施,電話や電子メールの活用等を通じて学習の状況や成果をきめ細かく把握することが重要である。・・・



教育行政に関わっている中で感じるのが、文部科学省や教育委員会などもある程度の大きな方向性やガイドラインは打ち出すものの、余白は残しつつ、学校や校長先生たちに学校経営をする権限を持たせ、それを活かした運営を促すよう、働きかけているなということです。
地方自治体の運営もそうですが、こういった予測不可能なことが起きて、スピーディな判断を求められるからこそ、トップのマネジメント力が問われていると感じる日々です。

校長先生もお一人で判断されるのはとても迷うと思いますから、そういったときに教育委員会が相談役になったり、渋谷区においては校長先生方のチャットを繋いだグループなども設置しているので、活発に議論がなされ、最終的なご判断もされているようです。

結論を冒頭に書きましたが、予防という観点で「子どもたちを学校へ行かせるべきかどうか?」迷っている方は、まずは校長先生へご相談ください。
(ちなみに我が子が通う学校に関しては、校長先生から通知があり、予防でお休みする場合は出席停止扱いにするというご連絡いただいています。)


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