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日米サイズ対決!これだけは日本の圧勝

日本とアメリカ、生き物や食べ物、建物などなど、サイズ対決をしたら大方勝つのはアメリカです。でも、大きければいいっていうものでもないですからね。いい悪いはさておき、今回は日本とアメリカのサイズを比較!

改めてサイズに関して立ち止まってみたくなったきっかけは、梅の花でした。梅はアメリカにもありますよ。桜も、朝顔もね。カリフォルニアのサクラメントあたりは、これまで7、8年過ごしてきた感覚では、12月が一番寒いです。寒いと言っても、雪が降るような寒さではなく、更に昼間は燦燦と太陽が照っていますので、寒さが身に染みると感じるのも朝晩のみ。熱波の夏はかなりの長丁場ですが、冬はほんの僅かな期間です。という訳で、毎年、年が明けると「もう春?」みたいな日和が増えてきます。ピンク色の梅の花も、1月には咲き始めます。近所に咲いていた梅の花の写真を家族LINEしたところ、母からの返事が「桜も梅も!アメリカで育つとたくましい!」というものでした。ほう。そう言われてみると、確かに大きな梅の木です。梅の後を追うように桜も咲き始めますが、桜の方が違いは明確です。日本の桜と比べると、妙に堂々と、もったりと咲くのがアメリカの桜。そして、ハラハラと散るのではなく、バッサバッサと散ります。桜を目の前にしながら「桜が見たいなぁ」なんて、そんな具合いです。

花に続いては、暮らしの中にいる小動物たちですかね。リスなんて、小さ目のウサギサイズ。大抵は、丸々と太って、がっしりとしています。先日、職場で「うちのガレージに、こんなのがいたよ」と同僚の一人が見せてくれたのは、超ジャンボサイズのネズミの写真でした。写真ではあるものの、あそこまで大きいネズミは見たことがありません。リスもネズミも、基本的には好まれない存在で、それは理解したうえで、つい「かわいい」なんて思ってしまうのですが、あそこまで大きいとさすがにこわいかもなぁ。

アヒルやグースも大きいですよ。七面鳥なんて恐竜みたい。アメリカへ来た翌年に、日本から両親が様子を見に来てくれたことがありました。ふたりにとって初めてのアメリカでしたので、限られた時間でいろいろと案内してまわりましたが、そのひとつがサンフランシスコのFisherman's Wharf(フィッシャーマンズウォーフ)という人気の観光地でした。漁港なので、おいしい海鮮モノなども気軽にトライできます。強いて言うなら、築地って感じでしょうか。せっかくなので、いろいろ試してもらおうと、ロブスター、エビ、サンフランシスコ名物のクラムチャウダーなどを買って、屋外で食べました。私たちのようにシーフードを買って屋外で楽しむというのが、少なくとも当時は普通のことで、たくさんの観光客で賑わっていました。そんな観光客のおこぼれを狙って、当然のように、たくさんのカモメたちもスタンバイ。そのカモメを見て、母が「あれはな~に?」と。そうも聞きたくなる大きさだったよね~。父も母もそのサイズにはもちろん、特大カモメの人懐っこさに感心していたものです。言い方を変えれば、図々しいということなんですけどね。大きな体であたりまえのように、かなり近距離まで来て「なんかちょーだい!」ですからね。かわいいといえばかわいいのですが、それこそ、こわいと言えばこわいのかも。でも、アメリカの鳥類全てが大きいのかと思いきや、たまに見かける雀は、よくいるサイズですねぇ。なぜだか「チュンチュン」とないているようには見えないのですが、見た目には同じようなものです。あとは、意識して探すと見つからないのですが、青い鳥が飛んでいることがあります。いわゆる「幸せの青い鳥」ですね。本当に鮮やかな青色で、見かけただけでハッピー気分です。他にも体は黒いのに、ほっぺが赤い鳥だったり、とにかく彩が豊か、というか派手な感じも、ある意味、アメリカっぽいのかもしれないですね。

人間然り。とにかくいろいろな人種が共存するアメリカなので、一概には言えませんが「ザ・アメリカ人」とも言いたくなる、骨太で筋肉隆々の人を見ると「これは戦っても勝てないよね」としか思えません。DNAはもちろん、育った環境などもあるのでしょうが、まぁ、みんな大きいこと。よって、アメリカの標準サイズは、当然のことながら日本の標準サイズとは異なります。例えば、キッチン。カウンターは高いし、収納場所になる戸棚の位置も高いです。私が引っ越してきたとき、うちの旦那さんは、まず最初に、持ち運び便利な踏み台を買ってくれましたからね。最初こそ違和感がありましたが、今では日本の実家に帰ると、「あれ、低っ」とか「あれ、狭っ」なんて感じ。順応性は高い方でして。アメリカへ来た日に、ガソリンスタンドでトイレに行ったら、便座の高さがやたらと高くて足がブーラブラ。これがアメリカか~、なんて思ったものでした。

よく言われることですが、食べ物のサイズも大いに違います。半分の量で半額にしてくれればいいのに。でも、慣れるってこわいものですよ。3-4年前に日本へ遊びに帰った時、旦那さんとふたりで朝の都内を散策していたときのこと。某ビルの中から、小さな紙のコーヒーカップを持ったサラリーマンと思われる人が、ひとり、またひとりと出てくるんですね。これはビルの中でコーヒーのサンプリングでもしているのかな?なんて真剣に期待しちゃったりしたのですが、なんと、サンプリングカップではなく、コンビニで売っている普通のコーヒーだったのです。驚きましたね。うちの旦那さんに言わせれると「ベイビーサイズ」。確かに。後ほど、私もコンビニのコーヒーを買ってみましたが「まじか…」って感じでした。安くておいしくて便利なのですが、アメリカではスタバに行っても、グランデと呼ばれる大中小のうちの中サイズを好んでいる私にとっては、ちょっと物足りない感じでした。コーヒーは、サイズもアメリカの方が大きいですが、なんでもカフェインも強いそうです。もともとカフェインへの耐性が強いと思われる私はあまり感じたことがありませんが、小さな(そこのサイズは関係ない!って言われるかな…) ぶっちんは、「アメリカのコーヒーを飲むと手が震える」って言っていましたね。こわっ。  ※ぶっちん=私が初めてアメリカのベーカリーで働いていたときに、日本から来ていた小さな(だから、サイズは関係ないって…)パンの大先輩&大のお友達。

あぁ、そうそう、食べ物自体も大きいですよ。茄子とか胡瓜とか、半端なく大きいです。スーパーでも普通に見かける茄子は、いわゆる米茄子というもので、小顔の人の顔サイズはあるんじゃないかな。茄子好きで、更に「大きいことはいいことだ!」がモットー(口癖?)だった父は、アメリカの特大の茄子に、満面の笑みだったものです。ただ、日本の茄子とは種類が違うので、料理法も変わってきます。当然のことながら、茄子を丸ごと焼いて生姜とお醤油で…なんていうふうにはなりません。

胡瓜もいろいろ種類がありますが、私が好んでいるのはEnglish cucumberと呼ばれる胡瓜です。見た目は日本の胡瓜風ですが、長さは3倍くらいあるかなぁ。味は普通に胡瓜です。English cucumberよりもお手頃価格で、単なるCucumberとして売られている胡瓜は、見た目は少しズッキーニに似ています。皮が厚い感じですね。サイズに関しても、特大ズッキーニ風。どこにでも売っているわけではないのですが、Persian cucumberとよばれる胡瓜が、サイズ的にも日本の胡瓜に一番近いです。むしろ、小さいかも。でも、どうやら主にはピクルス用の胡瓜のようですね。

さてさて、花、小動物、人間、食べ物と、どれもサイズではアメリカに勝負あり。母が言ったように、アメリカで育つと大きくたくましくなる、ということなのか…。ところが、これに大声で意を反する輩がおりまして。なんだと思いますか?日本の梅雨の時期に多く見られるあいつら、そうGです。私は、日本で一人暮らしを始めるにときに、何よりも恐れていたのがGでした。実家では、G担当の父という存在がありましたからね。何は持たずもGスプレーだけは握りしめて、引っ越しをしたものです。あの黒光り、シャカシャカという動き、飛んで来たらどうしようと不安にさせる羽の存在。。。そのアメリカバージョンを想像できますか?サイズは?色は?やたらと生命力が強いとか…? これがですね、実際のところは、驚くほど小さいのです。GはGなので、決して「かわいいもの」という表現はしたくありませんが、黒光りもはなければ、どちらかといったら茶系のバッタかコオロギみたいな質感。食べ物に寄り付く嫌な奴、という位置付けこそ変わりはありませんが、日本のG経験をもってすれば、断然楽勝とは言わないまでも、なんとかなる気はします。ベーカリーで働いていますので、時として洗い場などでGやらGの死骸に遭遇することもあるわけです。「すっごい大きいGがいる!」と大騒ぎになっているので見てみたところ、日本のGの半分もないサイズのおとなしいヤツがジッとしている、なんてことも。とはいっても、自分で対処するのは極力避けたいところ。職場では同僚に、家では旦那さんに退治をしてもらうのですが、Gスプレーは今でも私のお守りです。

Gもそうですが、日本にいる巨大蜘蛛も、アメリカでは見たことがないですね。日本の私のある知り合いは、家のGを食べてもらうために、好んで巨大蜘蛛と共存していました。日本でもあり得ない行動ではありますが、アメリカでもこの話は、滑らない『ショエー!ネタ』として重宝しています。

蟻も小さいです。噛まれたら痛そうな真っ黒なタイプは、まず見ないですね。まぁ、小さくても大勢いると、それだけで気持ち悪いものですが。

果たして日本の湿度のせいなのか、何のせいなのか、G、蜘蛛、蟻など、害虫と言われるもののサイズに関しては、日本の圧勝~!私にとっては何ともラッキーなことですが、日本で日本のGに遭遇したアメリカ人のことを想像すると、気の毒でなりません。母のカモメではありませんが、Gと認識することすら難しいのではないでしょうか。Gのサイズはガイドブックにも載っていないし、ノーマークでしょうしね。逆じゃなくてよかった。

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