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ラスベガスに次ぐネバダの観光都市RENO

誕生日は有給休み?!

先週はうちの旦那さんの誕生日がありました。アメリカには、誕生日に有給のお休みをくれる会社が存在するようで、彼が働くオンライン中古車ディーラーのCarvanaもそのひとつ。高校時代に始めた映画館でのアルバイト以降、彼の職歴においても、誕生日有給をくれる会社は初めてということなので、珍しいのかもしれませんね。ラッキー♪
せっかくなので、私も彼の誕生日に合わせてお休みを変更してもらい、久しぶりに一泊旅行に行ってきました。

旅行先はRENO(リノ)

行先はネバダ州第2の観光都市であるReno(リノ)。私たちが住んでいるのはカリフォルニア州のサクラメントエリアで、北のお隣さんがネバダ州。Renoへは車で2時間ほど。ちなみに、州境に位置するリゾート地Tahoe(タホ)へも2時間ほど。方角は変わりますが、ワインリゾートのナパへも2時間ほど。サンフランシスコがあるベイエリアへもそのくらい。少~し頑張って車を走らせれば、結構いろいろなところへ行くことができるのです。最近はガソリン料金の高騰のため、そんな遠出も控えていましたので、今回は久しぶりのお出かけでした。

RENOといったら…

RENOはラスベガスに次ぐ観光都市と言われるだけあって、目玉はカジノリゾートです。高速を走っていて、ドーンとカジノが姿を現したらネバダ州に入ったサイン。ちなみに、映画「天使にラブ・ソングを…」で主人公のシスターがこわい人たちに追われるカジノのロケ地はRENOなんですよ。
今回の旅行先はうちの旦那さんチョイス。彼の誕生日ですからね。彼、子供の頃、お父さんによく連れて行ってもらっていたこともあって、大の競馬好き。そしてカジノも好き。つまりはギャンブル好きということですな。でも彼の特徴でもある客観性と冷静さ故か、破滅するような無茶な遊び方をしないことは分かっていますので、まぁ、私も彼の趣味のひとつとして了承しているわけです。

ギャンブルには縁がなかった私の初カジノ体験は、結婚前に彼が連れて行ってくれたTahoeのカジノでした。漠然と「なんかこわい」イメージがあったので、ドキドキで足を踏み入れたのを覚えています。感想はというと、とりあえず異空間。やたらと広い空間に、たくさんのスロットマシーンが並んでいて、映画でしか見たことがないカードコーナーやルーレットなど。最初こそ圧倒されましたが、考えてみれば日本のパチンコのほうが凝縮感と圧倒感(うるさいですからね)では上をいっているのかもしれないなと。
そして、少しずつその空間に慣れてきて、まわりを見まわしてみると、そこにいる人たちが、なんとまぁリラックスして、楽し気なこと。カジノというと着飾った人たちの高級な遊びというイメージがありましたが、少なくともアメリカのカジノは、タンクトップにショートパンツで真っ赤に日焼けをしている若い女性、Tシャツにハーフパンツのおじさん、中国人観光客ご一行様など、全くの普段着モード。気合を入れてビシっと決めている人なんてほとんどいないのです。さすがに子供こそいませんが、若者からお年寄りまで、各々に日常スタイルで非日常空間を満喫している感じです。

カジノ内の大半を占めるスロットマシーン
カジノといったらルーレット


子供時代のギャンブル体験?!

『ギャンブルには縁がなかった』と書きましたが、ありました、ありました(笑)!! 子供の頃、週末にはよく家族でセブンブリッジ、花札、麻雀大会をしていたではありませんか!大きな声では言えませんが、そんな我が家の家族大会では、微量ながらもちゃっかりと現金がかかっていたのです。どんなに負けてもほんの数百円だったとは思いますが、麻雀好きだった父の「かけなきゃ面白くない」という家族方針だったのでしょうかね。私の家族は父、母、兄に私の4人家族。心のどこかで「負けたとしても、一番小さい私からはお金を徴収しないだろう」なんて思っていた私。あまかった(笑)。「マチコはいいよ」という言葉を聞いたことは、一度としてありませんでした。はい、負けは負け。とはいえ、徴収先は家族旅行のための貯金箱だったような気もしますけどね。

子供ながらに、私が人生の厳しさ(?)を実感した忘れられないきごとが、もうひとつあります。ある晩、会社帰りの父が、人気のケーキ屋さんでおいしそうなケーキをお土産に買って帰ってきました。誰がどれを食べるかは、じゃんけんで決めることに。じゃんけんしながら、またしても心のどこかで、負けたとしても「いいよ、マチコが先に選びな」な~んて言ってもらえるのではないか、なんて思っていた私。あまかった(笑)。勝った順に、なんの迷いもなく自分の好きなケーキを選んでいった兄、母、そして父。はい、負けは負け。世の中は厳しい、、、というより、幼心に「ほぅ!」と我が家族に驚いたものでした。ある程度大きくなってからその話をすると、母は「あたりまえじゃん、勝ったんだから」なんて言って笑っていたものです。

カジノは社交的遊び場

そんな子供時代の経験の影響では決してないと思いますが、今の私はギャンブルはしません。とはいえ、何事にも好奇心は旺盛な方なので、経験までにと、いろいろなものをほんのちょこっとやってみるのが私スタイル。日本の競馬やパチンコにも大学の先輩に連れて行ってもらったし、アメリカのカジノでも、旦那さんに教えてもらってルーレットなどを体験。でも、ちょこっとやって気が済むんですね。それ以上に、勝った時のことより、負けたときのことを考えてしまうので、心から楽しめないというのが正直なところ。彼としては、私がもう少し遊べればいいのに、と思っているのでしょうが、彼に合わせて無理して遊んでも、お互いに面白くないでしょうからね。よって、彼が好きなカードゲームをしているときは、私は目下傍観者。でも、ゲーム自体を観察するのは面白いものです。見ているうちにルールが分かって来るし、それに応じて質問も出てきます。彼のチップが増減するのを見るのはドキドキしますが、ディーラーの手さばきや会話術、お客さんのこなし方とかも人それぞれで、観察のし甲斐があります。そして、同じテーブルにたまたま居合わせた人たち同士のやり取りにも、なんだかアメリカっぽいなぁ、なんて思ってしまうのです。カードを片手に、あれやこれやと話し始めたり、時にはゲームに不慣れな人に教えてあげる姿だったり、その場限りの人付き合いではあるのですが、その飾らない気さくさが「ちょっと素敵だな」と感じるものです。適度な距離感をもって、たわいのない会話を楽しみ、あわよくば一儲け(笑)。もちろん額にもよりますが、多少負けたとしても、楽しんだ時間と空間にかかった金額、と考えられる範囲内であれば、カジノは思いのほか人間味のある社交的な遊び場なのかもしれないですね。

お互いが楽しい空間を…

そうそう、今回のRENO一泊旅行ですが、お互いに早朝からの仕事を終え、午後に出発し、夕方にRENOへ到着。まずはバーベキューレストランでおなかを満たし、ちょっと豪華なホテルにチェックイン。もちろん、カジノがあるホテルです。ふたりでホテル内を一通り見て回った後、私はひとりで部屋へと戻り、のんびりとコーヒーを淹れ、バスタブに湯をはり、思う存分、長風呂を満喫。電気代を気にせずエアコンをきかせた部屋で、持参したMyブランケットにくるまれて、本を読んで寝落ちする幸せ。旦那さんは、私という傍観者なく、ひとりでカジノへと繰り出していきました。翌日聞いたところ、なかなか込み合っていたということで、遊びもそこそこに戻って眠ったそうです。人から見たら、また随分とあっさりした一泊旅行だこと、と思うかもしれませんが、お互いの好みや違いを理解してきたからこそ成り立つ、私たちなりのRINO滞在術(笑)。ある意味これも、ふたりなりの成長なのかなぁ、なんて思ったのでした。


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