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「まちの色採集・クレヨン作りワークショップ」 概要

この記事では、ワークショップの背景や全体の流れについて紹介します。
本マニュアルの公開については最後の方に掲載しています。ワークショップ開催の際にはご確認ください。


「まちの色採集・クレヨン作りワークショップ」とは、慶應義塾大学SFC石川初研究室のプロジェクト活動の一つとして企画をした、景観のワークショップです。

本ワークショップでは、参加者が風景の色採集を行い、その色のクレヨン作成することで地域景観への関心を高め、色彩をはじめとしたより深い景観への理解を促すことを目的としています

ワークショップの様子(宇治市、UDCU、慶應義塾大学SFC石川初研究室)


ワークショップの背景

景観の中でも「色彩」は、様々な環境によって移り変わるものであり、複雑な対象物です。そのため、現状の景観色彩デザインにおいては建築家や色彩計画家などが現地で測色を行い、その環境の色の構造を読み解いて設計を行っています。その複雑な手法については定型化されておらず、専門家からは「常日頃から色を観察し、色が持つ情報や文脈を読み解くこと」が必要であることが示唆されています。

現地での色採集実験の様子(慶應義塾大学SFC石川初研究室)

そこで、本ワークショップでは、より簡単な手法で景観の中から色を抽出することの実践を行っています。このプロセスには地域に住んでいる人にも参加してもらい、実際に手と足を動かしながら色を採集することで、地域の色彩の特徴を見つけるきっかけを作ることを試みています。

参考文献:
公共の色彩を考える会, 『まちの色彩作法「提言集」』, 都市文化社, 1994.
加藤幸枝, 『色彩の手帳 建築・都市の色を考える100のヒント』, 学芸出版社, 2019. 

なお私たち慶應義塾大学SFC石川研究室では、2022年6月にUDCU(一般社団法人アーバンデザインセンター宇治)と宇治市主催の市民参加型子ども向け景観ワークショップ事業に提案し、「まちいろクレヨン探検隊」として初めてワークショップの実施を行いました。(支援:UDCU, 日本建築学会)


ワークショップの流れ

本ワークショップは大きく以下の6つの工程に分かれています。

日本建築学会主催「第11回子どものまち・いえワークショップ提案コンペ」
慶應義塾大学石川初研究室「まちいろクレヨン探検隊」より1部編集して抜粋
(デザイン:大国絢美)


開催事例

ワークショップの様子(写真:慶應義塾大学石川初研究室, 一般社団法人UDCU)
絵の具で採集した宇治色のカラーパレット
(写真:慶應義塾大学石川初研究室, 一般社団法人UDCU)
完成した宇治色クレヨン(写真:慶應義塾大学石川初研究室, 一般社団法人UDCU)

【対象年齢】
小学校高学年 ~ 
※保護者等のサポートがあれば、低学年も可能(実施経験あり)


【開催レポート】
2022年6月18日(土)開催 「まちいろクレヨン探検隊@宇治」(日本建築学会, UDCU, 宇治市)
2022年8月3日(水)開催 「まちいろクレヨンワークショップ@武蔵新城」(川崎ワカモノLab, えいごであそぼ!ENGLISH ADVENTURE)
2023年12月3日(日)放送 フジテレビ「街角パレット」
2024年10月19日(土)開催「まちの色採集・クレヨンづくりワークショップ@DTC」(代官山ティーンズクリエイティブ)


マニュアルの公開について

このワークショップをより多くの地域で開催していただけるように、この度私たちの手法や道具、材料を公開することにしました。

本noteにて掲載するマニュアルには、ワークショップの工程や必要な物の一覧が書かれたもののデータを載せています。どうぞご自由にお使いください。

工程は7つに分けて紹介しています。

0. 開催前の準備
- - - ワークショップ開始 - - - 

  1. 色作り練習

  2. カラーハンティング

  3. まちいろ紹介

  4. クレヨン作り

  5. お土産作り

- - - ワークショップ終了 - - - 
6. 片付け


なお、本マニュアルを使用する際には以下のフォームをご回答いただけますようお願いいたします。
https://forms.gle/rmd5upKfhebsNRPUA

お問い合わせフォーム (https://forms.gle/rmd5upKfhebsNRPUA


※掲載されている写真や図版の転載はお控えください。引用等の際にはご連絡いただけると幸いです。(イラストクレジット:大国 絢美)


慶應義塾大学石川初研究室 https://hajimelab.tumblr.com/


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