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『ミシンと金魚』永井みみ 2024年㊳

老人文学②。

思考と台詞が入り混じった、変わった小説。
安田カケイという人の、壮絶な、半生。
読んでいる間に、調子よくミシンを踏むようにタタタターンとテンポが乗ってきてどんどん進む。
いつのまにか、カケイさん独特の言葉のリズムに、乗せられて、こっちまで喋り方が移りそうだ。
それは、心地よい、感覚。

ケアマネを経験したという作者は、仕事に就いている間、どんなにかたくさんの物語を聞いたことだろう、と想像する。人情味ある、切ない物語(人生)たち。

#ミシンと金魚 #読書感想文  

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