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第14回Social Breakfast『デジタルを活用した地域の新しい形』

社会を変える朝ごはん「Social Breakfast」の第14回を、⻁ノ⾨ヒルズのOVAL CAFÉで開催しました!

SOCIAL BREAKFASTとは?
社会のためにと一歩踏み出したいけれど、何から始めたらよいかわからない。社内外の人たちとソーシャルグットで繋がりたい。先駆者に学び、社会を新たな視点から眺めてみたい。という若者が気軽に集える場(朝食代無料です!)をつくりたいと考え、森ビルさんの協力のもと、第一、第三火曜日に実施しています。

第14回Social Breakfastは特別回として、デジタル庁統括官を務める村上敬亮氏を迎え、デジタルを活用した地域の新しい形について議論いたしました。またイベント当日は村上さんが主導する伊豆ファン倶楽部サービスの一般公開日となり、伊豆エリアにおけるデジタルを活用した取り組みについてお聞きすることができました。


村上 敬亮
デジタル庁統括官
国民向けグループ長

 2014年に内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局参事官として、国家戦略特区も含め地方創生業務を担当。地域創生イニシアティブ「まち・ひと・しごと創成総合戦略」を主導。このときの取組が称えられ、2020年度「Agile50」(公共部門を変革する世界で最も影響力のある50人)に選出。2021年からは内閣官房情報通信技術総合戦略室内閣審議官として、デジタル庁の創設に取り組み、同年9月から、デジタル庁統括官として、政府情報システムについて共通の基盤・機能となる「ガバメントクラウド」「ガバメントソリューションサービス」の利用環境や整備・運用に取り組むほか、準公共分野(健康・医療・介護、教育、農業・水産業、モビリティ、防災、港湾、インフラ)で国や独立行政法人、地方公共団体、民間事業者などがサービスやデータを連係させやすい環境の整備に取り組む。

『デジタルを活用した地域の新しい形』とは?

現在地方創生という言葉はなじみのある言葉になってきましたが、発足は2014年。日本の多くの地域が少子高齢化、過疎化、地域産業の空洞化といった課題に直面する中、政府は2014年に「地方創生」を打ち出し、現在に至るまで、数々の地域で関連事業が行われてきました。しかし、成功事例と呼べるものはほんの一握りです。こうした状況に、村上さんは、これまでの成功事例で培ったナレッジを最大限に活かしつつ、現在急速に進歩しているデジタル技術を掛け合わせることが重要であると言います。
 地域におけるデータ活用は、地域事業者のマーケティング強化や効率的な運営に対して大きな可能性を秘めており「地方における産業の発展」に大きな可能性があると期待されている。

地域事業者へのデータ活用のメリット

例えば、訪問者の行動データを収集し、そのデータを基にマーケティング情報を地域の店舗に還元することで、地域事業者はより的確なプロモーション戦略を立てることが可能になります。訪問者がどのエリアに、どのような曜日や時間帯に集中しているかを知ることで、店舗は人員配置を最適化し、不要なコストを削減することができます。

交通分野におけるデジタル活用の効果

また、交通分野においても、デジタルデータの活用による改善が期待されています。特に、少子高齢化に伴い利用客が減少しつつある路線バスの運営において、行動データを基にした効率的なルートや運行スケジュールの再構築が可能になります。集客が見込まれるエリアや時間帯に重点を置いた運行計画により、運行コストの削減とサービスの質の向上が実現できる。

伊豆ファン倶楽部事業とは

デジタル技術を用いた地方創生の取り組みの中で、特に注目されているのが村上さんが主導する「伊豆ファン倶楽部事業」です。このプロジェクトは、デジタル技術を駆使して地方の魅力を再発見し、地域産業を活性化させることを目的としています。伊豆のゲートウェイである熱海・三島・函南町が舞台のこの事業は、地域愛あふれる「伊豆ファン」を対象に、新しい形のコミュニティ形成と地域活性化を目指しています。

伊豆ファン倶楽部事業の魅力とその機能

伊豆ファン倶楽部事業は、伊豆好き人々にとってのプラットフォームです。年に数十回伊豆を訪れるファンや別荘を所有する人々が、伊豆のさらなる魅力を発見し、地域と深くつながる機会を提供します。このサービスでは、3市町が開発した伊豆ファン倶楽部パスポートアプリを通じて、伊豆ファン倶楽部加盟店舗に訪問しQRコードをスキャンすることでポイントを獲得。獲得したポイントは、加盟店のサービスや商品と交換可能で、これにより利用者の満足度向上が見込まれます。
 さらに、集められたデータは分析され、月に1回、エリアの事業者に対してマーケティングやプロモーションに役立つレポートが提供されます。この情報は、事業者がより効果的な戦略を立てる上で貴重な資源となり、地域全体のサービスの質を向上させることに寄与します。

地方創生におけるデジタル技術の役割

伊豆ファン倶楽部の取り組みは、地域活性化にデジタル技術をどのように活用できるかを示す一例です。デジタル技術の導入により、訪問者の行動パターンを把握し、地域の資源を最大限に活かすことが可能になります。これは、伊豆だけでなく、他の地域における地方創生の取り組みにも大きな示唆を与えるものです。

また、今回は伊豆ファン倶楽部サービスのプロモーションで協力していただいている、長谷川 美月さんと川端 結夢さんもお越しいただきました!
実際に伊豆に行ってみた感想や伊豆ファン倶楽部サービスを使ってみた感想やサービスに期待することなどをお話ししていただきました!

長谷川 美月
株式会社VINEYARD 所属
大人気恋愛リアリティー番組出演で注目を浴び、TBS情報番組「王様のブランチ」のリポーターやファッション雑誌「Scawaii!」のレギュラーモデル、数々の広告モデルとしてもマルチに活躍中
川端 結愛
株式会社VINEYARD 所属
人気バラエティー番組「超無敵クラス」や関西で放送中の朝の情報番組「おはよう朝日です」にレギュラー出演中。ティーン世代を中心に次世代ギャルとして認知度を広げ、バラエティー番組にも多数出演中。



まとめ

今回はデジタル庁統括官である村上さんにお越しいただき、地域活性化にデジタル技術を組み込んだ取り組みをお聞きしました。特に広域連携の地域活性化事業である「伊豆ファン倶楽部事業」の成功は、他地域へのモデル展開の可能性を秘めています。この取り組みが示す、デジタル技術と地域コミュニティの融合は、地方創生の新たな方向性を示しています。村上さんのビジョンとリーダーシップの下、伊豆エリアは新しい地方創生の潮流を牽引することになりそうです。
 このイベントを通じて、より多くの人々に「伊豆ファン倶楽部事業」の魅力を知ってもらい、伊豆地域への関心と愛着を深めていただけることを期待しています。地方創生とデジタル技術の融合により、地域社会に新たな活力をもたらすこの取り組みに、ぜひご注目ください。

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