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第6回Social Breakfast開催/『企業・行政・民間・NPO』多様な人と人の繋げ方

第6回Social Breakfastが虎ノ門ヒルズOVAL Caféにて開催されました!

社会を変える朝ごはん「Social Breakfast」とは?
社会のために一歩踏み出したいけれど、何から始めたらよいかわからない!
社内外の人たちとソーシャルグットで繋がりたい!
先駆者に学び、社会を新たな視点から眺めてみたい!
と、今回も30名近くの人たちが集まって、朝からゲストのトークを楽しみました。


第6回のテーマは
『企業・行政・民間・NPO、多様な人と人のつなげかた』
であり、「渋谷をつなげる30人」の立ち上げ・運営などを経て、行政や企業、役職や立場などで語るのではなく、各個人の思いや問題意識に重きを置き、一個人としてのつながりを増やすためのコミュニティを目指す一般社団法人つなげる30人代表の加生 健太朗さんと、特許庁に勤めながら、全国の公務員のプラットフォーム「オンライン市役所」よんなな会の運営等を行なっている岩葉 瑞季のお二人にお越しいただきました!


岩葉 瑞季
特許庁
公務員コミュニティ「よんなな会」運営


2020年東北大学法学部卒。大学卒業後、特許庁に商標審査官補として入庁。現在は、審査業務部 国際商標登録出願室にて審査業務に従事しながら、特許庁内の有志による「デザイン経営プロジェクトチーム」に参加。国家公務員として働きながら、よんなな会で、全国の公務員のプラットフォーム「オンライン市役所」の運営等を行っている。
 
よんなな会とは?
 47都道府県の地方公務員と中央省庁で働く官僚をつなげることで、日本全体を有機的につなげることを目的とした会のことです。
 
 現役の公務員同士が、自身の仕事や興味関心に沿って、他自治体の公務員と共に学び・交流できるようにオンラインコミュニティ「オンライン市役所」が形成されているとのことでした。
誰もが先生、誰もが生徒。そのスローガンの下、約6000名/1200自治体の現役公務員が参加している。

 オンライン市役所」での繋がりづくりを2つ紹介していただきました。
1「仕事」でつながる
ワクチン接種体制確保に関する情報交換会や生活保護業務初任者向け学習会など、業務に関する情報交換。
 
2「好き」の共通項でつながる
産休や育休中の女性の繋がりやデザインに関する趣味の繋がりなど、プライベートな交流。
 
これらの活動を通して、行政の課題や人が見えてくるようになっていると岩葉さんはおっしゃっていました。そこで、よんなな会がハブとなり、現在は「企業版ふるさと納税」を通じた官民連携を行っていて、民間企業への相談会など、行政の枠を超えた企業との交流にまで発展してきているそうです。
「公務員の志が1%上がれば世の中はもっと良くなる」その思いがオンライン市役所を通じて結晶となっているとのことでした。




加生 健太朗
一般社団法人つなげる30人 代表理事

慶應義塾大学環境情報学部卒業後、通信会社の営業職を経て2005年にフリーランスとして独立し、NPOの広報企画等に携わる。
2013年に東北での巨大防潮堤建設に関する行政(国・県・市町村)と市民との対話の場づくりを行ったことを契機に、2015年に株式会社フューチャーセッションズに参加。
2016年から「渋谷をつなげる30人」の立ち上げと運営に携わり、2019年SlowInnovation株式会社にて同プログラムの横浜・名古屋などへの全国展開や運営を担当。
2022年に一般社団法人つなげる30人を立ち上げ、代表理事を務める。2023年、「つなげる30人」のさらなる可能性を求め、株式会社ADDRIVEを設立。
 
「つなげる30人」の始まりは?
加生さんは街の中の企業・自治体・NPOがつながることでどんなイノベーションが生まれるのか、という好奇心がきっかけで、「渋谷をつなげる30人」を企画されました。
 
 この取組は、企業・自治体・NPOそれぞれ異なるセクターのキーマン30人を集め、まるで「街の同級生」のような関係性を構築し、コレクティブインパクトによって地域課題を解決することを目的にしています。
 
「つなげる30人」プロジェクトは現在、10を超える自治体に輪を広げていますが、その中でも特に印象深かった事例3つを紹介いただきました。
 
1.渋谷の落書き消しプロジェクト
 渋谷の大きな課題であった「落書き問題」に対し、行政と民間が連携し、消すだけではなく、その上からアートで上書きするする活動が推進され、今ではほとんど落書きがない状態になっています。
BEAMSからコラボアイテムとして落書き消し時のコートの企画・販売を通じ関連するビジネスが創造されるなど、持続可能性を持つ事例となっています。
詳しくはこちらも御覧ください。

2 名古屋久屋大通公園での「夜さんぽ」プロジェクト
 実際に父を自死で失くされた経験を持つ行政マンを中心に、デベロッパー職員、NPO職員によって企画された企画です。夜にみんなで「さんぽ」をしながら、本音、悩みを共有するプロジェクトです。
詳しくはこちらも御覧ください。

3 「折り鶴」をアップサイクルした和傘プロジェクト
 毎年世界中から届く「折り鶴」をアップサイクルし、和傘の制作を企画しました。2023年開催されたG7サミットの中の配偶者プロジェクトの中でお披露目されました。
詳しくはこちらも御覧ください。

成功事例を積み上げ拡大を続ける「つながる30人」
加生さんは全国に「つなげる30人」をさらに広げ、また全国のメンバーをつなげていきたいとのことでした。
 
▶12/6にオンラインイベントが企画されています。是非、ご興味ある方はご覧になってください。
 

まとめ
今回のSocial breakfastでは、「多様な人と人の繋げ方」をテーマにお話ししていただきました。
所属の垣根を超えた繋がりが生まれ、アクションが生まれていく。
特に、社会の課題を解決する際にフラットな関係でつながるというのはよんなな会、つなげる
30人に共通事項であり、想像力を発揮する上で非常に重要なパーツであるとの知見を得ることをができました。
社会を変えるきっかけは小さなことから。
我々も、社会を、世界を良くしたいの思いがある人々がつながるきっかけを生み出せるよう、引き続き励んでまいります。


 

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