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after展覧会「ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」

はじめに

正月帰省の第1弾の展覧会として、横浜美術館で開催されていた「ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」展に行きました。
[ぶらぶら美術・博物館]では2019/10/15に放送されていました。

最近は音声ガイドがお気に入り

以前は少し高いなあと思っていた音声ガイドですが、最近は借りるようにしています。だいたい値段は500円~600円で、収録されている時間は30分間前後ですね。
音声ガイドを聞きながら鑑賞すると、展示作品を見るペースにメリハリが付けられます。あるいは、脳内のリフレッシュとも言えます。
自分のペースだけで鑑賞していたときは、終盤になると頭も体も疲れてしまってなんか集中力がなくなってきた、みたいなことがありました。
「ルノワール展」の音声ガイドのナビゲーターは女優の上白石萌音さんが担当されています。また、ピアニストの福間洸太朗さんが当時のパリで聞かれただろう曲を優しい音色で聴かせてくれます。
音声ガイドは懐石料理の箸休めのように、緊張をほぐしてくれて、次の料理=作品へ穏やかな気持ちで観られるようにいざなってくれる存在です。
(本格的な懐石料理なんて食べたことはありませんが)

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※今回買ったお土産グッズです。

この人に注目しました

本展は13人の画家たちが、各人ごとのゾーンでまとめられて展示されていました。とても、見やすかったです。
印象派をテーマにする展覧会は過去に何度か行きましたが、その際は馴染めなかった2人の画家の絵を楽しみにしていました。
1人目はアンドレ・ドラン。上の写真の中では、右下の人物が2人描かれている作品〈アルルカンとピエロ〉です。
2人目はアメデオ・モディリアーニ。上の写真の中では、左上の帽子を被った男性の作品〈新しき水先案内人ポール・ギョームの肖像〉です。

アルルカンって?

ピエロという言葉は単語としては皆さんご存知でしょう。
では、アルルカンは?私は不勉強だったので、鑑賞後に調べてみました。
※参考にしたサイトはこちら
アルルカンはフランス語で、元はイタリア語のアルレッキーノということです。そもそもは、イタリアの仮面喜劇[コンメディア・デッラルテ]の登場人物の名前です。役柄は召使いですが、嘘つき・強欲・ずる賢い・食い意地が張っているという性格の持ち主のようです。
ドランの描いた〈アルルカンとピエロ〉は、オランジュリー美術館のコレクションを形作った一人、画商ポール・ギョームが彼に制作を依頼してできた絵です。どんな理由でこのモチーフで絵を描いてもらったのでしょう。みなさんはこの絵を見て、どんなことを感じますか?

JOJO的なるもの

私は[ジョジョの奇妙な冒険]が好きで、荒木飛呂彦先生の原画展にも行きました。そして、どういうわけか西洋画のなかで勝手に、この絵はJOJO的だなあと思ってしまう場合があるのです。
もう、空耳アワー現象といっても過言ではない感じで、その雰囲気に陥ってしまうと〈アルルカンとピエロ〉の2人の人物も、いったいどんなスタンド使いだろうかと恥ずかしい妄想の世界に入ってしまい。。
ドランにもギョームにも横浜美術館の職員の方にも、申し訳ない気持ちになります。でも、仕方ないですね、こういう癖は。

おわりに

さて、今回も取りとめのない話にお付き合いいただきありがとうございます。モディリアーニのことはもう少し勉強してから、またの機会に書きたいと思います。
アンドレ・ドランはフォービスムを代表する画家として紹介されることも多いです。アンリ・マティスで有名な一派で、日本では野獣派とも訳されます。フォービスムは活動された期間が短い絵画の流れでしたが、その影響力は後々まで受け継がれています。平面的な画面構成にして、鮮やかな原色を多用した色彩。美しい絵、キレイな絵とは一線を画す存在感を与えられることに心を奪われているのかもしれません。
私もつい目を止めて見入ってしまいます。
つぎはいつ〈アルルカンとピエロ〉に出逢えるのでしょうね。

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