「なりきり」のススメ ~なりたい人に一瞬で変化する方法~
突然ですが、今の自分に自信はありますか?
この記事では、今の自分の行動を一瞬で変え、自信をつけることのできる方法を紹介したいと思います。
自分が一瞬で変化した経験
私はなかなか自信を持てないことが多くありました。
そんな自分を変えるべく、ブレークスルー講座5期に応募し、赤羽さんと1on1をやっている中でいただいたアドバイスがあります。
それは、「女優になりきって、発言してみてください」ということ。
「ん!?なぜ女優!?」と思いつつ…女優さんのキリッとして、ハキハキしている舞台挨拶のようなイメージを想像し、その女優さんになりきったつもりで発言してみました。
すると…なんということでしょう!今まで暗くて、自信なさげな弱弱しかった自分の印象から、一瞬で自信に満ち、仕事ができて信用できるような印象に一瞬で変化しました。
合わせて、アドバイスいただいたコミュニケーションの「即答」も意識すると、コミュニケーションのテンポが速くなり、短時間で明確、しかも自信に満ちたやりとりができるようになりました。
「なんとなく自信がない」自分ではなくなり、「自信があって、自分の意見をはっきり発言できる」自分になったのです。
この変化を言語化し、再現性を持たせるため、今回の記事を書いていきたいと思います。
変化は「なりきり」で起きた!
なぜこんなに一瞬で変化できたのか?
それは、「なりきり」を行ったからです。「なりきり」では、自分の理想的なモデルになりきることで、いままでの自分ではできなかった行動を起こせるようになります。
私が行ったのは、”自信に満ち溢れる女優”の行動を観察し、まねしたこと。その結果、目の前に女優がいなくても、女優と同じ行動をとることができました。
具体的には、下記のようなプロセスです。
理想、なりたい人のイメージを思い浮かべる
その人だったらどのように感じ、考え、行動するかイメージ
その人になりきり、演じて行動する
いつもの自分行動と違うことができる。
やることは非常にシンプルですね。
「なりきり」によって、どういう効果が見込めるのでしょうか?
「なりきり」の効果
「なりきり」の効果は大きく3つあります。
自分の思考の癖・制限を外すことができる
一瞬で変化できる
理想の人(目指したい目標)の思考・行動をロールプレイできる
まず1つ目、自分の思考の癖・制限を外すことができる。
人は、小さいころからの環境や経験したことによって、自分の中に信念・価値観を作り上げています。
例えば、親から「お前はだめだな、もっとがんばれ」と言われた経験があると、大人になってからも、何かあると「ああ、やっぱり私はだめなんだ」という価値観を強化します。
そんな価値観が標準装備された状態では、どんなにスキルがあっても、「やっぱりだめかも…」と、弱気になって、新しいことに取り組めない、不安を抱えてしまう、という状態になります。
「なりきり」によって、理想の人の価値観を真似ることで、「いつもの自分の思考」を客観的に見て、比較することができます。それにより、自分の思考の癖に気が付き、修正するきっかけをつかむことができます。
2つ目は、一瞬で変化できること。
成長というのは、毎日積み重ねるものですが、日々少しずつであるため、実感しづらく、継続が難しいこともあるのではないでしょうか。(私はまさにそうで、実感できずによく挫折します)
「なりきり」の変化は、イメージして行動するだけなので、一瞬で行動を理想の自分に変えることができます。
そのため、効果を実感しやすく、周りからもフィードバックを得られやすいので、達成感があり、モチベーションが上がります!
しかもお金も時間もかからず、一瞬で変化できる…。これはお得だし、すごいことだと思います!
3つ目は、理想の人(目指したい目標)の思考・行動をロールプレイできるということです。
なりきりを試すと、理想の人(目指したい目標)の思考・行動をロールプレイすることができます。理想の人の立場や、思考で物事を見てみると、普段の自分では得られない視座を得ることができます。
すると、「こんなことで足踏みしていたのか!」とか、「こう考えると楽なんだ」と、視野が広がり、これまでの自分がやらなかった行動もできるようになります。
これまでと違う行動をしていけば、今までと違った対応ができるはず。しかもそれが、理想とする人をコピーとなれば、ひとつひとつの行動がより自分の目指したいものに変わっていきます。
「なりきり」実践のポイント
「なりきり」のやり方や具体的について、説明してきました。ちょっとやってみたいなあという方向けに、実践のポイントをお伝えします。やることはシンプルですので、まずは試してみてはいかがでしょうか?
■なりきりの合図を決める。(両ほほを軽く叩く…などのアクション)
「今からスタート!」という合図を自分で決めておくと、通常の自分から「なりきり」モードに入りやすいです。
■子ども頃のごっこ遊びのような感覚を思い出してやってみる。
子供時代、「なりきり」をしていたと思います。それを思い出してやると、やりやすいかもしれません。
「なりきり」で変化した事例
この方法はは誰でも簡単にできるところがよいところだと思います。実際に、私だけでなく他の人にも活用いただいた事例を紹介します。
【場面】就活の面接練習のアドバイスをする機会
【対象】就活生(大学4年生)
面接練習で、内容は十分いいのに、話し方や振る舞いが自身なさげで頼りなく、非常に勿体ない!と感じました。
アドバイスとして、「第一印象が変わるともっと変わるよ。姿勢や声の出し方で変わるから、声を大きく…腹式呼吸で…背筋を伸ばして…やってみて!」と伝え、実践してもらっても、印象はなかなか変わりませんでした。
そこで、「なりきり」でやってみたらよくなるのは?と思い、学生に「百貨店のBA(ビューティアドバイザー)さんになりきって、話してみて!」というと、あっという間に変化が起きたのです。
姿勢・声の出し方・しぐさ…など第一印象が、明るく、自信を感じさせる印象に!学生自身もそれを自分で感じ取れたようで、「なんだか自信を持って面接に臨めそうです!」とコメントしてくれました。
最後に(一瞬で自分は変わることができる)
何歳からでも、どんな短時間でも、自分の見方が変われば一瞬で自分は変わることができるんだ!と思った経験を整理し、アウトプットしました。
「どうせ自分なんて…」と思っている方は、お金も、時間もかかりませんので、「どうせ…」と思った瞬間に、この「女優なりきり」を試してみてください!そしてやってみた!という方からの感想をお待ちしています!
補足:「仮面をかぶる」と「なりきり」の違い
実は、この「なりきり」をスタートしてから腑に落ちないことがありました。それは、「自分でない仮面を被ることになるのではないか?」ということです。仮面を被る…というと、自分の素が出せずに、嘘をついている状態になるのでは…と思ったからです。。
しかし、「なりきり」と「自分を偽る」ということは必ずしも一致しないという結論に達しました。
その違いは、「自己否定感があるかどうか」です。
前向きに変化したい気持ちで「なりきり」をしていれば、それは今ある自己に、プラスワンしているだけ。女優さんは嘘をついているわけではありませんよね。むしろうまく演じられた自分を誇りに思うはずです。
もし、なりきることで「自分に嘘をついている」と感じている場合。
それは「こんなにハキハキしているなんて、本当の自分ではない。」つまり「自己否定感」があるということが原因だと考えます。(これは愛着障害などとも関係しているので、また別途触れていきたいと思います)
しかし、たとえ自己否定感が強くても、このなりきりにトライしてみるのはおすすめです。演じている時間は、普段の自分ではなくなるので、それを続けていれば、肯定感が高まる行動をとれていくはず。
行動していれば、良いフィードバックを得られ、自己肯定感が高まるきっかけになると思います。
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