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患者さんの遺品

町医者の周りには患者さんの遺品で溢れています。
直近ではこちら。
臨終ののちご家族にお願いしてお譲りいただいたもの。施設に入っていた方で、おそらくデイサービスでの作品。

「生きる力」

これを書いたとき、その方はすでに90歳超。もう何度もダメだと思いながらも、都度、不死鳥のごとく復活した方でした。なんで復活したんだろうと、医師である私ですら不思議と思うほどの絶体絶命状態だったのも複数回。なぜって、きっとこれだったですよね。そうです、生きる力。

翻って私はどうだろう。まだ若いからと、生きようとすること、そして命を見くびっていないだろうか、まだまだ死なないよ、そんなふうに。
命を大切にしよう。一日一日。

何度も厳しい状態を乗り越えた、この書を書いた方のように。命を大切に。
診察室か応接室に置いて、いつも見て自分を叱咤激励しようと思います。


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