見出し画像

ラストワンマイルの充実がもたらすものは?

豊かな暮らしって何でしょう?
・住むところあること?

それは安全な暮らしだと思います。
・食べ物があること?

それも安全な暮らしだと思います。
・相談する相手がいること?

きっとそれは安心な暮らしだと思います。

じゃあ、豊かな暮らしって??

安全と安心が確保されつつも、さらにその上位にある概念だと思います。
私なりに豊かな暮らしをピックアップしてみると、

・スタバでアイスコーヒーを飲むこと
・本屋に行って好きなだけ本を買うこと
・家族でちょっとしたドライブに行ったり食事を食べたり
・山登りすること
・お気に入りの場所で友だちと語り合うこと

などなど、もっといっぱいあります。
これらに共通してることって何でしょうか・・

趣味、他人との交流。それはそうですが、さらに共通していることは、自由と自律が保たれていることもだと思うんです。自分の好きなときに好きなことをできるという。

さらに突っ込んで考えてみます、共通点を。
たいてい移動を伴うと思いませんか?しかも自由な移動です。
話は少しだけ横道にそれます。

骨折後車椅子になってしまった超高齢の患者さんがいらっしゃいました。立ち上がるのもやっと。そこで私はこう質問しました。「車椅子を押してもらうことでむしろ行動範囲は広がると思いますがいかがですか」と。狭くてもいいから歩きたいとおっしゃるので、それはなぜですかとさらに伺いました。

答えは、「自分の好きなように動けないから」と。
トイレに行くのも、何をするにでも人の手を借りなければいけないと。
なるほど、腑に落ちました。

自分で運転ができない高齢者の方が、同居している家族がいらっしゃるのにぼやくことをたまに耳にします。どこに行くのも、家族の顔色伺って車で連れて行ってもらうと。つまり家族にすら遠慮しているんです。

前段が長くなりました。

つまり、豊かな暮らしの大前提は、誰にも気兼ねすることなく移動できることかなと。

そこで、私が代表を務めるなないろ未来財団で、ちょっとした実証実験を行うことを検討しています。オークフィールドの住人と近辺の方を対象に、月額定額(例えば3千円)のサブスク、つまり乗り放題のタクシー。会員制ですね。コールがあったら、空いていたら基本的に5分程度で駆けつけて、八幡平市内であればさっと送迎する。Door to Door、まさにラストワンマイルのかゆいところに手が届く移動サポートです。

まずはニーズがあるかどうか実証実験からやってみようと思っています。
なお、どうぞ誤解なきよう、厳密にはタクシーではないです。運送業には該当しない会員限定のサービスです。

---

写真は数年前に亡くなったばあちゃん。
私どもの介護タクシー「にじいろタクシー」の第一号の乗客になってくれました。

---

■ 町医者 松嶋大の「医・食・住」サロンのご紹介
楽しく、ざっくばらんに語り合いませんか?常時オンラインサロンメンバーを募集しております。メンバーには月刊松嶋大も全文デジタルで公開中。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?