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世界の絵本シリーズVol.5:韓国/괜찮아(いいじゃん)

世界の絵本シリーズ、今回はお隣、韓国から。

昨日、オリンピックの閉会式が行われましたね。

韓国はパリオリンピックで金メダルを13個獲得し、過去最多タイの記録を達成しました。特に「アーチェリー・射撃・フェンシング」の競技での貢献が大きかったとされています。

これらの競技は、国際大会での好成績により、韓国で注目を集めるスポーツ。競技人口も増えているとか。

中でもフェンシングは学校で習うことが一般的だそうです。一般の中学校や高校でもフェンシング部が存在し、特に、体育中学校や体育高校といった専門の教育機関でエリート選手の育成が行われています。

さて、本題です。
今日は2005年に韓国で出版されたこちらの絵本。

タイトル:世界の絵本シリーズVol.5:韓国/괜찮아(いいじゃん)
著者:체숙희(チェ・スッキ)
出版社:本を読む熊

この絵本の概要

本文より

女の子が「きみは『とげ』だらけ。」 とハリネズミをからかいます。

本文より

するとハリネズミは、「いいじゃん!『とげ』のおかげで自分を守ることができる。ラインオンだって怖くない!」と言い返します。

アリは小さく、ヘビは足がなく、ダチョウは飛べません。
でも、「いいじゃん!」アリは小さいが力が強く、ヘビは足がなくてもどこだっていける、ダチョウは早く走れる。

動物たちは全てうまくやっているのです。

様々な動物の生態的特徴を通じて、子どもたちは生命の多様性を知ることができます。

作者は、この絵本を作った思いについてこう語っています。
「誰にも特技があると信じて、私たちの子どもたちに一つ一つがこの世界で最も大切な存在であることを伝えたい。」

作者について

체숙희(チェ・スッキ)
ソウル大学で美術を専攻。その後、絵本作家に。2005年ボローニャ国際絵本原画展にて「今年のイラスト作家賞」を受賞。

この絵本のプロフィールより

ボローニャ国際絵本原画展とは

「ボローニャ国際絵本原画展」は、イタリア北部の古都ボローニャで毎年開催されている絵本原画コンクールの入選作品による展覧会です。
 
 この展覧会は、児童書専門のブックフェア(Bologna Children’s Book Fair)に伴うイベントの1つとして、1967年に始まりました。
 
子どもの本のために制作された作品を5枚1組にすれば誰でも応募できることから、世界中の新人イラストレーターたちの登竜門としても知られています。毎年世界中からたくさんの応募があり、国籍の異なる審査員たちによる厳正な審査が行われます。そこでは、多くの絵本を出版している作家の作品も、まだ出版歴のない新人の作品も、同一のテーブルに並べられます。審査員が新しい才能を感じれば、まだ名前を知られていないイラストレーターも入選することができるのです。

板橋区立美術館

世界の絵本シリーズ、Vol.1〜Vol.5は日本語へ未翻訳の絵本を紹介しました。
図書館で借りられるものもありますが、アマゾンなどで気軽に手に入るものではなかったと思います。

そこで、次回からの数回は、日本語にも翻訳されている各国のベストセラーを紹介していきます。お楽しみに〜


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