明けてしまうには惜しい夜がある
普段は自身の参加するユニットの曲紹介ばかりしていますが、ユニット以外にもコラボ曲を制作することがあります。
ということで、今回は先日公開したコラボ曲を紹介します。
この曲はエンタメプロデューサー(私が勝手にそう呼んでるだけ笑)のGroovyさんが制作するフリートラックに、私が歌メロをのせて完成させたものです。
このフリートラックはGroovyさんが昨年から行っている企画の一つで、様々なアーティストが同じトラックを使って自由に創作するオンライン企画。
私もこれまでに何作か参加させていただいており、今回また久しぶりの参加となりました。
Groovyさんの作るトラックはどれもお洒落でカッコいい!
ちょっと洋楽の雰囲気があるところも「自分では創作できないけど好きなタイプの曲」にがっちりハマります。
今回はLO-Fiなトラックをいただき、聴いてすぐ『あ、これはラップやな』と思いました。
しかししかし!!
『ラップやな』と思っておきながら、私はこれまで一度も「ラップ」というものを歌ったことがありません。
作ったことはもちろん、カラオケでもラップパートのある曲を歌ったことはありません。
そもそも「苦手だから、、」と思って、挑戦すらしようと思ったことありません。
こんな人間が『ラップやな』って思いつくって、大バカですよね笑
でもなぜか、今まで頑なに避けてきたものに、チャレンジしてみたくなったんです。
でもどうやってチャレンジしようか。
私がラップを歌ったところでヒップホップにはならないだろうなぁ。
「水曜日のカンパネラ」のコムアイみたいなの目指したいな
じゃあ歌詞はどんな風に書いたらいいんだろう・・・
しばらく音と向き合って考えてると急に「この歌詞はSFTさんや!」と直感して、その勢いのまま依頼のご連絡をしました。
SFTさんはユニット曲の作詞でもお世話になったことがあり、とても人間味のある詞を書く方。
音に乗せても存在感のある詞を書かれるので、言葉を立てたいと思う今回の曲にピッタリだと思ったんです。
自分が詞を書くと音に合わせにいってしまうので、言葉が音に埋没する感じがあるんですよね。
それについキレイな言葉にまとめようとしてしまうところもあるので、その点でも上手にフックを入れられるSFTさんの作詞力が必要でした。
ありがたいことに、SFTさんは作詞の依頼を快く受けてくださいました。
トラックとざっくりした曲イメージだけお伝えしただけで、数時間後にはこの『可惜夜』の詞が届きました。
いつも爆速でハイクオリティなものを返してくださるので、もう頭の中どうなってんだ?!と覗きにいきたい気分になります笑
こうしてすぐに書いていただけたので、私の制作もとてもスムーズにできました。
1か月くらいかけてじっくり作ろうと思ってましたが、波に乗った時の勢いを止められなくて、結局また半月ほどで完成、公開してしまいました。
それでもいつもよりはボーカルミックスに時間をかけてます。
何回微調整を繰り返したやら・・・呆れ
その分納得のいく作品に仕上げられたので、私はとっても満足してます。
私の好きなアーティストが「自分でいいと思えない作品なんて出す意味ない」って言ってて、その言葉にめちゃくちゃ共感しました。
そして「自分でいいと思える」作品だけでなく、「共同制作者みんなで「いいね!」って言い合える」作品を作れているから、私は自分の関わる作品をとても誇らしく感じているのだと気づかされました。
そんな風に思える作品だから「出す意味しかない」よねって。
今回のコラボもトラックを作ってくださったGroovyさん、作詞してくださったSFTさん、お二人とも「いいね!」って言ってくれたので、自信もって堂々と公開しました。
もし誰にも聴いてもらえなかったとしても、私が満足してるのでそれでいいと思いました。
幸い多くの方が聞いてくださり、SNSには嬉しいコメントもたくさん届きましたので、今は満足を飛び越えて有頂天です笑
公開直後はこんな気分ですが、数年後聴き返した時には『あー!こんなクオリティで公開しちゃってたんかぁぁぁぁ汗』と恥ずかしくなることでしょう。
その恥ずかしく思う時期が過ぎると、思い出の作品として輝きだし、また誇らしい気持ちに戻る。
もう何度も繰り返した流れなので、間違いないと思います笑
きっとそうなるだろうな、、とわかっていても、やっぱり作品作りが好きで
その制作過程が好きで、一緒に制作してくれる仲間が好きで、仲間と一緒に妥協なく「いいね!」って言い合える関係が好きで、そういう環境にいる今が、人生で一番楽しい!
この『楽しい』を詰め込んで、これからも「いいと思える作品」を出せるだけ出したい!
残りの人生、あとどれくらい作品を残せるかな・・
ワクワクしながら、今日もまた曲を作ります。
いつか誰かに届きますように。
拙い文章を最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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