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専門性がないと思っている自分へ、"見巧者"という選択肢を。

専門家の強みを見極めること、それそのものが大事な力なのだよ。君たち(職員)は、見巧者であれ。

新人時代に、大ベテランの専門家の方から伺った言葉だ。恥ずかしながら、記憶の片隅に追いやられていたのだけれど、若手職員と「自分たちの専門性、強みって何だっけ?」という話をしている最中にふと思い出した。

ここまで部署を転々とし、分野も課題も特段専門性を深めきれなかった。正直、他の人でもできるのでは?というような仕事が大半だった。そんな中で、自分の専門性にも今後のキャリアにも不安が募る一方だったけれど、「見巧者」という言葉を思い出して、少し気持ちが楽になった。

思い返してみれば、自分自身が専門性を生かして、最前線でプレーするということだけが答えではないと思う。他のプレーヤーの強みを見抜いて、そのプレーヤーの強みを発揮できる場をつくることも大事な力だ。というか、それそものもの立派な専門性だろう。

しかも、分野や課題に触れる機会が少なくても、この「見巧者」という専門性は意識ひとつでいくらでも磨きをかけることができるはずだ。まずは周囲をよく見渡すこと、ひとりひとりと丁寧にコミュニケーションをとること。

最近、「宇宙兄弟」にハマっているのだけれど、ムッタはある意味「見巧者」としてのスペシャリストでもあるのかもしれない。

恥ずかしながら忘れかけていたのだけれど、自分ももう一度「見巧者」の道を歩みたいと思う。

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