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岸和田を「だんじり」しか知らない皆さんへ

岸和田という街をご存知でしょうか。大阪にある一地方都市ですが、最近は「岸和田だんじり祭り」で有名になってきました。

テレビで紹介される度に、「どうも、祭り好きの少しガラの悪い地域」という印象を持つ人が多いかと思いますが、はい、正解です。以上です。。

で、終わると元も子もないので、良いところも多い街だという事を、このnoteではご紹介したいと思います。

その前に前提としてお伝えすると、私自身は①岸和田出身です。②大学卒業までいました。③旧市と呼ばれるテレビでよく映る地域出身です。④だんじりは中学生までしか曳いていません。青年団に入るのがどうしても嫌でした。(理由を書くとドン引かれるので今回は割愛)⑤でも、基本的に岸和田も、だんじりも大好きです。でも、Uターン希望は全くありません。

私のプロファイルは、岸和田の人からすると、決してメインストリームではないです。逆に岸和田だんじりカルチャーにおいては、アメリカの学校文化でいうナードみたいな存在です。(ジョックはもちろん、だんじりに情熱を注ぐ人々)

ただ、岸和田出身でありながら、一歩ひいた立場でものをみれるので、良いところ、悪いところがよくわかります。悪いところはいっぱい色々な所で書かれているので、今回は良いところを列挙します。

a. 人情に熱い

間違いありません。岸和田の中の地域にもよりますが、本当に熱い。「だんじり」という共通項だけでなく、岸和田市は各町ごとの団結力が強く密接です。わが町が一番という人が大半で、同じコミュニティの中では、老若男女が助け合い、育て合い、人情に溢れています。スープが熱々のままの距離感です。

昔、祖父のお葬式の時に、ご近所のおばあちゃんが、「◯◯さーーん!」と祖父の名前を呼びながら、棺桶に入った祖父に抱きついていましたが、そんな距離感です。いや、これは祖母がひいていたから、違う例かも。

b.若者がテキパキしている

祭りで年功序列や団体行動を経験しているからか、イベントがあると若者がテキパキものをこなしていきます。挨拶も頻繁です。祭りで年功序列を経験しているからか、礼儀正しい子が多いです。

もちろん、はじめて岸和田に来た奥さんが混んでる道を通らせてもらおうとした時に、中学生ぐらいの女子から、「うっさいんじゃボケ。向こう回れやカス」と言われてから、岸和田にはマフィアしかいないと思っているように、どの街にも例外はあります。

c. 綺麗好き

日本はどこでも町がクリーンですが、お祭りが終わった翌日の午後一ぐらいの岸和田は日本で一番きれいかもしれません。多い時には、40-50万人ぐらい観光客がくる祭りの翌日、町をあげての片付けがされるからです。前日の夜までゴミが溢れていましたが、青年団と呼ばれる若者を中心に、祭りの参加者が朝から町の片付けや清掃を徹底して行います(もちろん、市の活動もあり)。

こういった経験をしているからなのか、普段から町をきれいにしよう、という意識が高いように思います。

d.芸能人並に撮影される

岸和田には独自メディアがたくさんあります。テレビ岸和田というケーブルテレビでは祭りが生中継され、当然、曳き手は撮影され中継されます。それだけではなく、様々な独自映像作品がつくられ、店頭に並びます。

何をいっているのかお分かりいただけないかと思いますので、岸和田の魂、ヤングレコードさんのホームページを御覧ください。

「2021年9月はじまりポスターカレンダー入荷しました!」「事故特集 総集編 旧市激動三十年戦争」「平成30年度 旧市岸極みの民」など、独自文化のパラダイスです。市民全員が主役スターです。

あと、今はわからないですが、昔は、TSUTAYAに、各町ごとの撮影されたビデオが並び、レンタル開始日は長蛇の列でした。もし、Netflixが各町ごとの映像作品を提供したら、加入率100%になると確信しています。

さて、今回は、簡単に岸和田の町の良さについて、ご紹介をして見ましたが、本当は一番良いのは、「人」です。独特な個性的な人がいっぱいいます。それは、長くなりましたの、ぜひ、また次の機会にご紹介したいと思います。ありがとうございました!

愉快な人々のお話:

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