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トイトレで悟りを開いた話

3歳。ひなちこぷ。
「トイレは嫌!!おむつが良い!!!」
トイレが大嫌い。

トイトレ=トイレトレーニングは
大体3歳前後で出来るようになることが
多いんだけどね。
(実は元保育士)

それこそ我が家は1歳から
地味に始めていて、
2歳でトイレでおしっこ出来ている民。

いずれパンツに
切り替えられる日がくるなーと
保育園にあとはお願いして、
あまり心配していなかったんだけど…

3歳のある日から、
「トイレ嫌い!!おむつがいい!!」
前のめりでトイレに入っていたのに、
なぜか絶対おむつが良い!
と言い出したのだ。
保育園でも頑なに曲げないそう。

その意志は固く、
トイレ出来たらご褒美も絶対嫌。
パンツでびちゃびちゃになろうが、
絶対に曲げず。

もはや、こちらがドン引くレベルで
絶対に嫌です。
おむつがいいんです。
を貫くひなちこぷ。



で、諦めた。
トイトレ、諦めました。
彼女は自分の心地良いを貫いている。
貫くってなんだか素敵じゃん…。


そしたら急に気付いた。
おむつ、楽かもしれん。

そう、おむつは楽かもしれんのだ。
我々は排泄したいという
欲求が来たときに、
どうしているだろうか。
トイレを探すだろう。
そして、トイレに入るまで、
トイレに囚われた状態なのだ。



人間の生きにくさは執着だ。
自分が思いこんでいる
正しさにとらわれるから、
苦しいのだ。

彼女は、トイレを探さずに、
「いつでも排泄浴を満たせる自分」
という選択をした。

それは社会の正しさに囚われることなく、
自分の中にある正しさを貫いて、
自分で決めたということなのだ。


なんということだ。
一気に彼女の存在に尊さが増した。
正しさは外側ではなく、
内側にしか無い、というのを、
身をもって伝えてくれている。

そして、彼女を社会の正しさという枠に
入れようとした自分の愚かさにも気づいた。

同時に私の中にあった、
社会の正しさの枠
親の正しさの枠
思いこんでいる正しさの枠
それが一気に開けていく感覚がした。

自分の中にある、
本当の自分に出会い直した感覚がしたのだ。


自分を生きるって、
本当の自分に還ること
なんだなーー。

それを教えてくれた
3歳ひなちこぷ。
ありがとう。

子育ては自分育て。
改めて感じた日だった。




ふわーっと感じてたこの感覚を
言語化出来たのが先週の27日。
3日後の今日。
保育園から帰宅したひなちこぷが
一番最初に話してくれたのは

「おしっこできたの
 先生がすごいねって言ったの!
 トイレいくね!」

あれほど大絶叫で拒否していたトイレに、
自分で入って、
上手におしっこしてました。

ホント、この世界は面白い。

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