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コンフォートゾーンから出る

飛行機も好きだが、何よりも船が好き。
船に乗ると人格が変わるタイプだ。

船の運転はできないし、知識も経験もない。
なのに船に乗るとキャプテン人格が目を覚ます。陸では眠っていて全く活躍してくれない。

特にシュノーケリングツアーで乗る船の様に、小さな船ほどキャプテン人格は大張り切りだ。
船酔いしている人はいないか、危険な行動をしている人はいないか目を光らせる。
不安そうにしている人に声をかけながら、太陽と船の位置を理由なく確認する。

港を出て一文字(堤防)を超えると船が揺れ始める。
キャプテン人格濃度急上昇だ。普段は猫背なのに、揺れに身を預け目の前に広がる海原を眺める。
ビシッとしたもんだ。

ちなみに、これは船酔いしないポイントでもある。
揺れに集中しないこと、進行方向を見据えること。

あぁ、似てるな。こりゃ腐った日々に似てる。

日々起きる人間関係のあれこれに感情はどうしても波打つ。それは否定しない。
ポイントはその揺れに集中しないこと。
心は揺れるものとして身を任せる。

あとは目標(進みたい道)を見据えておけばいい。

日常生活には海へ漕ぎ出すワクワクやスリルはない。景色も全く魅力的でない。
しかし、一文字を超える経験はできる。

目標を見据えてコンフォートゾーン(港)からでること。
出港だ。

単純な割に気を遣う作業のチームリーダーに任命された。
目標は期限までに成果物を完成させること。
寄せ集められたメンツに働きかけ、これまでやってきた何倍もの製作をしなくてはならない。
第一印象「めんどくさい」。

小さな船のキャプテンになった以上、コンフォートゾーンを出て目的地へ進む。
海上ほどのパワーは出ないだろうが、キャプテン人格よ、目覚めてくれ。


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