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手相を見てあげようか? マカピーな日々#0809

マカピーです。
ひょんなことから手相を見てあげることになりました!

7月10日はマレイシアというかムスリム歴の「巡礼(Eid)」の祭日となり皆さん「Slamat Hari Raya Haj!」と喜びを伝え会うのでした。

で、いつもの通り朝食後もハジさんと話をしているとお昼過ぎになり「じゃあ着替えよう」と言われて「何か行事があるんですか?」と尋ねました。

「特にないけど、客が来るんだ。特別気にしなくていいから」と言われましたが、プライさんと泊まり込んでいる親戚の大学生のマリンさんが着飾っているところ見ると、さすがにマカピーも短パン姿ではまずそうです。

部屋に戻り、水浴び(マンディ)をしてズボンと開襟シャツを着て集合しました。

やがて一台の車が止まると、ばあちゃんに率いられた6人の客がやって来たのです。構成は祖母、母、男の子二人、女の子二人で女の子が最年長で20歳でとてもかわいい子供たちでした。

一緒に昼食をとりながら話をすると、ばあちゃんとハジさんは50年来の友人だったのでした!そして二人とも最近連れ合いを亡くしてしまっているとこも共通していました。

とても元気のいいばあちゃんは若者たちを指図しながら、マレイ語、英語、タウソグ語をミックスさせながら我々と会話するのでした。

タウソグというのはかつて存在したスルー王国の言葉であり民族です。フィリピンのタガログ語とは違いマレイ語に近いのです。

第二次世界大戦後、マレイシアとフィリピンの国境が敷かれるとスルー海のタウソグの人々も住む地域によってそれぞれの国籍が与えられるという困ったことが行われたのでした。

ばあちゃんは元気で声を張り上げて豪快に話す方で「ワタシには友達がいない、例外は昔からのハジさんだけさ」「ワタシの楽しみはこの孫たちの将来よ!」「ワタシはお金が大好きなの。『人よりもお金』の方が好きよ」

そんな憎まれ口をヒャヒャヒャと大笑いしながら話している、ソファの隣で孫娘が鋭い目つきで見てました。

「バアチャンもうやめなよ、そんな話」

ハジさんは、末孫娘がすっかり人見知りするようになったのを「2年前はボクの膝の上から離れなかったのになあ」とさみしそうでした。

すると、何の拍子かでハジさんから「手相がみられるか?」と問われてマカピーは「やったことありませーん」と答えると何故か「やったことある」理解されたらしく、早速手相を見てもらいたいと列ができてしまいました!

ヤレヤレ

こうなったら手相でも何でも見てやるぞ!!!

マカピーは最初にばあちゃんの手相を見ることにしました。
ふーん、右手を見てナルホドねえ。
次に左手をのぞき込んで角度を変えてそのしわを眺めながら考えていました。

ばあちゃん:「ほら、どうよ、私の運勢は?」
マカピー:「まだ、素敵な男性が現れる可能性があります。そして財産が増えると出ていますね」
ばあちゃん:「本当?うれしい。まだチャンスがあるってことよ!」

つぎにばあちゃんの娘(子供らの母)の番です。
マカピー:「とっても優しいお母さんですね。子供たちが心配ですけど子供たちは大丈夫です。どんなにうるさく注意しても、結局みんなあなたのことが大好きなんですから。これから子供たちが大きくなって離れて暮らすことになっても心が一つになれる親子で良かったですね」

彼女がそれを聞いて涙を流してるのを見て、不覚にもマカピーは自分も言葉が詰まりそうになりました。ヤバヤバー。

その次は先ほどばあちゃんを睨みつけていた、孫の筆頭、長女(20歳)
マカピー:「アナタはとてもお母さんに似た手相をしていますね。それからおばあちゃんの気質を継いでいてリーダーになるでしょう。やがて仕事をするようになっても仲間を助け、別の場面では誰かに助けられます。そんな一人の男性と結婚することになりますが仕事を続けるべきか辞めて結婚するべきか悩むでしょう。そんな時はばあちゃんやお母さんに相談しなさい。彼らは貴方のために色々忠告してくれるでしょう。でもすぐにその場で決めることはありません。貴方の心がベストの答えを教えてくれるからです。焦らないで心の声が聞こえるまで待ったら良いんです。リーダーシップもある貴方はお母さんそっくりのとてもやさしい母親になるでしょう」

フー、一生懸命その人に合った話を創作するのに苦労しました。

マカピーの手相占いはそんなHari Raya Hajの余興として喜ばれたのでした。

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。みんな頑張れ!!!


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