雲海の町に来ていたんだ マカピーの日々 ♯1594
マカピーです。
フィリピンはルソン島北西部の山地にあるイフガオ州アギナルドに来ています。
となりのイザベラ州に近い場所でガソリンスタンドをやっているフローレンスから「雲海を見にゆきましょう」と誘われていたのでした。
へー、フィリピンで雲海(Sea of clouds)が見られるとは思っていなかったので「行きたい!」と伝えましたが中々その機会が見つからなかったのです。
ところがハナさんが「もう疲れちゃって」とフローレンスに伝えると「じゃあ明日の土曜日に行きましょう」と決まったのは金曜日の夜にマカピー達が帰ると時の立ち話ででした。
思い立ったが吉日
土曜日午前中は通常の診療をしてフローレンスを拾ってアギナルドを目指したのですが、途中で「マユヤオを見ましょう」と目的地が変更されましたが、ジモチーのフローレンスの説明も有りローカル市場で民族の手織り生地のワンピースを手に入れたハナさんはとても喜んでいました。
日暮れが迫る中フローレンスの兄の家に到着。
主人と奥さんが不在ながら、他の家族と夕食を取ってくつろいでいるところにガスパールが奥さんと戻ってきました。
彼はアギナルドで市長をしていているのですが一度フローレンスのところを訪ねてきたことがあるので顔見知りではありました。
彼等は遅い夕食を取って、居間で話しているとガスパールはかなり眠そうです。
「実は今朝2時半から出かけていたんだ。先に休ませてもらうよ」
そう言って寝室に引き上げて行ったのでマカピーもシャワーを浴び寝る事にしました。
この家は建築途中で屋根はありますが二階部分が完成しておらず物置兼客間の機能を持っていました。
ちょっと倉庫然とした一角にベッドがありそこで寝るのですがやはり高地だけあって涼しいのです!
何時もクーラーが欲しいと思っていたハリー叔父宅とは違って自然に快適なのです。
もっともフローレンスに言わせると、今の時期でも朝方は寒い事もあり、1月頃は「冬」でとても寒い土地柄なのだそうです。
シャワーと言ってもバケツに溜めた水を手桶でかけるのですが、最初はヒヤッとしますがその後はとても爽快な気分になります!
そしてこの蛇口からの水は飲めるというのです。
しかも豊富で台所でもバスルームでも掛け流し状態なのです。
なんというもったいない!
と思って尋ねると、流さないとパイプが破裂するからそうしているのだそうです。
そうか、フローレンスのところから貰って来たMountain waterってここの水のことだったんだ!
夜間蚊には刺されましたが気持ち良く目覚めました。
朝食にはこちらで取れるクレソンの煮付け、ウイングビーンのオムレツそれに昨晩の残りのティラピアのシニガンスープでした。
マカピーは台所で生のクレソンを見つけて喜んでパクパク食べたら全員が目を丸くしていました。
「それ生ですよ」
「だから美味しいんじゃないですか。 エ、生で食べないの? ステーキなんかこれとデジョンマスタードがあれば最高。 あ、食べたことない。 じゃあ次回って事で(笑)」
一度イザベラ州に市場でクレソンを見つけたことがありましたが、日が経って葉が黄色くなっていて食欲が湧きませんでしたが、地元はさすがにフレッシュです。
更に見慣れぬ木片のようなものがバスケットの中で乾燥中でした。
「これ、何なの?」
今朝は食卓に居合わせたガスパールが答えてくれました。
「イラクサの根っこだよ。煎じてお茶として飲むんだ」
ハナさんによると漢方薬でもあり色々な薬効があるというのです。
そういえばネパールだったかカンボジアかどこか忘れましたがこの肌に触れると飛び上がるほど痛いイラクサの若い葉をスープにして食べていた欧州の知合いがいました。
興味が湧いたのでインターネットで検索したら、なんと麻のようにイラクサから丈夫な繊維も取れるんだそうです。
朝食が終わりガスパールの奥さんが近所から背丈ほどのサトウキビを貰ってきました。
それをガスパールが包丁で硬い皮を剥ぎ取り、、上手にサイコロのように切り出してくれたのです。
生のサトウキビってマカピーの大好物なんですよ!
その一つをつまんで口に頬張り奥歯でジューとキビを絞ると新鮮な程よい甘さのジュースが喉を潤すのです。
ああ、極楽じゃあ
山には何も無いなんて事は無く興味深い事に気づくのでした。
マカピーはガスパールと話す機会を得てアギナルドの開発計画について語ったのでした。
その内容は明日お伝えしますね(笑)
マカピーでした。
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