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たぶん「運」てあるよね マカピーの日々 #1064

マカピーです。
大きな木が倒れて思い出したことがありました。

マカピーが酪農実習で米国のアイオワ州で一年間毎朝晩、牛の乳しぼりをしていた頃、同じ学校のKさんはカリフォルニアの野菜農場のトレーラーハウスにいたのだそうです。

マカピーはホストファミリーと同じ家の2階の一室に暮らしていましたが、大規模農業をやって沢山のワーカーを抱えているところなどでは受け入れ態勢が違ったのだと思います。

トレーラーハウスと言っても、バス、トイレ、キッチン、リビング、ベッドルームがあるわけですから立派な「お家」です。

それに一人だからかなり余裕のある生活ができたと思います。(お金がない事を除けば)

実習生活が始まって、ようやく毎日の生活パターンに慣れたころKさんは仕事を終えてリビングでテレビを見ていると、テレビのテロップニュースが流れているの気付きました。

トルネード(竜巻)の警戒情報です。

でも、ピカピカ点滅する情報がどの郡で被害が出ているか知らせているのですが、Kさんにはそれが自分の住んでいるところだと分からなかったのです。


一本の木が倒れたら駐車場の半分くらいを覆ってしまった!

それでも、「今晩の風はすごいなあ」「台風並みだよ」「まあトレーラーハウスだから雨が降っても大丈夫だろう」とゴーゴーと暴風のなかで寝ていたのでした。

翌朝、トレーラーハウスのドアを開けると周囲が一変していたとKさんは語っていました。

立ち木や電柱がへし折られて、破損している家々も見えます。

おい、一体何があったんだ?

ボー然としている彼のもとに、仕事場のマネージャーがやってきてKさんを見て「K!良かった生きていて!」と喜んでいるのです。

K:「何があったんだい?」
マネージャー:「トルネードに襲われたんだよ!」
K:「誰が?」
マネージャー:「見ろ、お前のトレーラーハウス半分潰れてるだろう!」

Kはハウスを出て振り返ると寝室と反対側が倒れた電柱でつぶされていたのでした。


突然折れちゃうんだよね!

マネージャー:「どうして逃げなかったんだ?」
K:「どうして?どこに?」
マネージャー:「夕べテレビで警報が流れていたろう?あれが出たら地下施設に逃げるんだ。そうしないとドロシーみたいに吹っ飛ばされちゃうんだよ!」

K:「どおりで、風が強かったはずだわな」
マネージャー:「家がつぶれてるんだから相当な衝撃があったろう?」
K:「外の風がうるさいんで、ビールを飲んで寝ちゃったんだ」
マネージャー:「お前ってやつは運が強い奴だなあ」


マンゴの花と小さな実

これは南米であったお話。

マカピーがフィリピンのマニラにいたころです。
国際協力に関わる日本人夫妻が南米のある国の街を車で走っていると、大風で大木が倒れその夫妻の車をつぶしてしまった知らせがありました。

たまたま、そのタイミングで、しかも走っている車に倒木がドンピシャと当たる確率って本当に僅かなものです。

でも、マカピーと同じくらいの年齢の夫妻はそこで命を落としてしまったのでした。

マカピーがその事故を忘れられないのは、もし自分が同じ立場であるとフィリピンで生まれた二人の幼子を遺して両親が一度にこの世から消えてしまうという事に、考えただけで耐えられない気持ちに襲われたからです。

もちろん例に挙げた二つの海外の例だけではなく、日本でもトンネル事故や土石流災害などどこでも起こりうる事故では沢山あります。

それで、マカピーがその数多くの中の事故をたまたま聞き及んだとします。

マカピーはその度に「どうして、この人が被害にあうのだろう?」って思うと同時に「なぜ、この人の運命がそこで尽きてしまうのか!」っていう気持ちに襲われるのでした。

人は誰でも死にます。

生まれた命は必ず何時の日にか尽きるものです。

それが事故死であっても、病気であっても。

それを知っていながら、どうしてマカピーは誰かの死の知らせに心がざわつくのでしょうか?


あの雲のかなたに船で行って見たいなあ!

そして、一体自分はどういう死を迎えるのか?

先日亡くなったミュージシャンだった坂本龍一さんみたいに「がんとの闘病」の果てに亡くなる方もいます。

海外で彼の訃報を聞いて、急にYMO時代の曲が聞きたくなりYoutubeで探すといくつもの公演の模様がスマホ画面に映し出されました。

そうだ、シゲちゃんたち幼馴染みと遠出している車中で夢中でYMOを聞いていたんです。

先日サバに遊びに来てくれたシゲちゃんは、その仲間のオッチが心筋梗塞で自宅で倒れたけど、運よく家族が発見して救急搬送出来て回復したと教えてくれました。

何の前触れもなしに、終わる命もある

やはりマカピーはサバに来て仕事と人に出会えささやかながら挑戦していてとても面白いんです。

もちろん困ったことも沢山発生しますが、挑戦を続けていると意外な解決策が見つかったり、新たな人との出会いが生まれて不思議な「縁」が感じられるのです。

そして、マカピーは今帰国して文句を言いながらも挑戦を見守ってくれているマカピー妻の元に戻ります!

頭の中は「さて、新たな展開はどうなるかなあ。早く戻りたいなあ!」っていう気持ちでいっぱいです。

もし、そんな中でマカピーが「死」を迎える事になったらどうかなあ?

あれこれ考えても答えが出るわけじゃないので、マカピーはもうしばらく挑戦続けるだけですけど。


潮の満ち引きで海岸線が大きく変わるって毎日見ていると実感できます

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。「やってみなはれ」で分かることが沢山あります!それで納得できればいいなあ


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