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ハティハティ 気を付けてね! マカピーな日々#0908

マカピーです。(サバでーす)
昨日の雨は今朝がたまで続き、各地で冠水したようです!

「今年の雨季(ムシム・フジャン)はかなり雨が降る」と地元の人が言っているのですが、マカピーは長年住んでいないので定かではありません。

ちなみに観光局の情報ではコタキナバルの気候ってこんな感じです!


ね、水平に一年中ずーっと暑いですね!熱帯ですから(笑)

昨日も書きましたが、昨日は雷雨を伴った豪雨がありました。

毎日通っている道路が洪水で冠水してしまい道路と側溝の境目が分からなくなります。

日本の市街地の様に川や排水溝に柵やフェンスがついているところは殆どありません。

人間の記憶というのは案外いい加減なもので、「まあ、こんなところだろう」とあてずっぽうで進むととんでもない事になるケースがあります。


こんな側溝があります。ここは歩道帯が広くとられていますけど。

自宅前に排水溝がありそこに車が通れるコンクリート製のフタ状の橋がある御宅がありました。(もちろん橋に手すりもないもありません)

ある日、大雨が降るとバンジール(洪水)となり周辺が茶褐色のテータリック(ミルクティー状態)になると、もはや境界線が分からなくなるのでした。

そこへその家の主人がズボンをたくし上げて、そろりそろりと冠水の中を帰宅したんです。

ところが、家の敷地に入ろうとするご主人の姿が一瞬のうちに消えたのでした!

数秒して「ブハッ」と水の中からご主人の頭が出て何とか側溝を這いあがって自宅に入る様子を見て、マカピーと友達は爆笑しまったのでした。


そうか、サギって淡水でも海水でも魚であれば漁をするんですね!

ところが、これは笑い事では済まない事があるんです。

排水溝の流れがあり、しかもそこからの排水管が本管につなげているような場合、その濁流に吸い込まれたら「一巻の終わり」なんです。

マカピーがバックパッカーでインドのカルカッタ(現在のコルカタ)を旅していた時によく注意されたのものでした。

雨季にカルカッタで誤って側溝に落ちたら排水管に飲み込まれて、遺体が上がらなかった外国人旅行者が幾人もいるという話でした。

「きっと遺体はベンガル湾までいっちゃったんだろうなあ」


まあ、海に流れ込んだら助からないかも

だから、こちらの人は電気施設でもワニがいそうなところでも、危なそうなところには「アワス・バハヤ(Awas Bahaya!気を付けろ、危険)」と看板が出ています。

でも、通常は暗いから気を付けて帰ってねと言う場合などは、ハティハティ(Hati hati)と注意を促してくれます。

ちなみにマレー語の特徴ですが、同じ単語を繰り返す「畳語」が沢山あります。

先ほどのhatiは一つだと「心」「気持ち」なのですが二つになると「気を付けてね」ってなります。

某旅行雑誌に「じゃらん」というのがありますが、おそらく語源的にはマレー語のJalanで「道」という意味です。

これも二つになると「散歩・旅行」の意味になります。

マカピーはマレー語の先生ではありませんが、もう少し紹介しますね。

砂糖はグラ(Gula)ですが二つになるとグラグラとなんだかめまいがしそうですが、意味は「キャンディー」となるんです。


高層マンションが朝日に輝いていました

有名なオラン・ウータンというお猿さんがジャングルにいますね。

サバ州の東海岸のサンダカンにはセピロクにオランウータンのリハビリテーションセンターがあり、木材伐採などで孤児となったオランウータンの子供を飼育したりして野生に戻す活動をしています。

マカピーもかつてここで勤務していた協力隊員を訪ねたことがありました。彼は日本の獣医師だったんですが、活動の様子がTV番組で紹介されると日本中から沢山のファンレターや結婚の申し込みがあったそうです(笑)

さて、オラン(Orang)とは「人」でウータン(またはフータン)は「森」ですから「森の人」っていう意味なんですね。

では、「オラン・オラン」と二つつなげるとどういう意味になるでしょうか?

答えは「かかし」(案山子)なんです。皆さん正解でしたか?(笑)

マカピーが協力隊でサバのクダット地区で活動していたころから比べて、マレー語を使わなくても普通に英語が通じる世界になっています。

でも言葉はその国の文化なんですよね。


今日のキナバル山はチラッと見えて後は厚い雲に隠れてしまいました

Cintaila Bahasa Kita(チンタイラ バハサ キタ)「国語を愛そう」っていう標語があります。

マカピーの大好きな言葉です。

そしていろいろな国の言葉に触れれば触れるほど、その標語の持つ意味が日本語にも言えるのです。

世界中から、少数民族と言われる人たちの言葉が時代とともに消えようとしています。

先進国と言われた米国の先住民族の言葉や日本のアイヌの人々の言葉も危機をむかえていると聞きます。

一度消えた言葉が復活することはありません。


今日もヤシの水を購入。聞けばクダットのヤシの実なんですって!バグース

マカピー義母は福島県の会津若松の出身ですが帰省する際に、住んでいた川崎から上野駅へ行き、更にそこから郡山まで東北本線そして磐越西線に乗り継ぐ旅となると教えてくれました。

マカピー義母:「今と違って、会津への帰省は上野駅で列車に乗り、ワーッと車内に飛び交うお国訛り(なまり)を聞いた瞬間に、ああ自分はこれから故郷に帰るんだって実感できたのよ」

マカピー妻は川崎市で生まれ育っているから京浜地方の言葉になってます。彼女の両親が会津出身であっても決して「会津言葉」にはなりません。

一方のマカピーは群馬県中央部出身ですから、いわゆる「上州弁」で育ったのでどうしても言葉の抑揚が標準語と異なるために、いまだにマカピー妻から訂正を迫られるんです。

「アナタの言葉はおかしい!」って。

たとえそうだとしても、もう諦めてもいいと思うんだけどなあ。

「やり過ぎたらオコンジョ(意地悪)だいねー」(笑)

気が付いたらヤシの着生ランが満開でした!ラッキー

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。人生を楽しみましょう!





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