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素晴らしい近未来なのかしら? マカピーの日々 #1422

マカピーです。
バイオテクノロジーと倫理観が話題になっています。
(出先ですので、写真が貼り付けられません)

マカピーが半年ほど滞在した南アフリカのケープタウンの病院は心臓移植で世界的に有名でした。

ご存知の通り、難病や心疾患で苦しむ患者さんの残された起死回生の手段として臓器移植があります。

分かりやすく言えば心臓移植では、誰か亡くなった人の心臓を新鮮なうちに移植して患者さんの延命措置をとる事でしょう。

もちろん適合性のチェックなどあるとは思いますが、一番の問題は誰かの命と引き換えに患者が助かるという事です。

そして、多くの患者さんが移植の機会を待っているという現実です。

たまたま見た先日の「虎ノ門ニュース」のコメンテーターの武田さん(科学者)のお話にマカピーはハッとしたんです。

そこでの議題は「人間の臓器を持ったブタが開発され実用実験が始まった」という内容でした。

武田さんはこの件について以前から、どこまでやるのかきちんと決めるべきだと警鐘を鳴らしていたとコメントしていました。

つまり、移植できる臓器をブタを介して作ることに成功したという事は、本来ほとんどの臓器は廃棄(飼料として再利用もありますが)されていたけれど、肉も利用できるし臓器も使えるとなった。

おそらくこれが実用化されると、次第に人間の全ての臓器をブタで生産できることになるだろう。

更に、皮膚も利用したい、乳がんなどでの損失した乳房再建をしたいとなるとほとんど人間そのもののブタが誕生することになる。

さて、このブタを屠って利用するのは殺人にならないか?というちょっと怖い近未来を話していたんです。

もちろん、眼球なども含めて人間由来の臓器を作り出すには時間がかかるでしょうが、おそらく世界中のどこかではその研究開発に莫大な資金が投入されて技術は日進月歩を続けているでしょう。

もはや、この流れは止められない?

マカピーは昔に養豚場でその交配や飼育にかかわった事があるのですが、通常の大ヨークシャー系を基本にしたブタであれば生まれてから6か月で110㎏に増体するようになってます。

すごいでしょう!

それが効率を求める経済動物であり、私達が毎日口にする食物の一部であるわけです。

つまり、人間はこうした他の命を日々頂いて栄養にすることで生きながらえるわけです。

これは食鳥といわれるブロイラーでも米でも小麦でも養殖されている魚でも同じことになります。


さて、話は変わってカンボジアであった実話です。

ある慈善団体の米国人白人が、孤児院を訪ねるとそこにいた職員が「ああ、待っていたんだ。ここにいる子たちだ」と2‐3歳の子供たちの集団を指したのです。

実はこの白人は別の用件で施設を訪ねたのですが、孤児院側では人身売買の仲介者と勘違いしていた事から、事件が発覚したのです。

白人は集められた子供たちを保護するとともに、この団体と人身売買ルートを追うとなんと米国大使館の館員が関係していたという事でした。

つまり、臓器移植や幼児虐待フィルムに使われる子供たちを米国に供給する組織は「孤児を養子とする団体」を偽ってビザを発給してもらっていたというものでした。

この事は新聞に報じられて大きく取り上げられ社会問題となりました。

その背景には米国での臓器売買の需要があり、他方で「人さらい」や人身売買が常態化しているカンボジアの貧困があったのでした。

それでは最初のお話に戻ります。

みなさんがもしも患者さんで早期移植のチャンスを待っているとしたら、事故死した人の臓器やカンボジアの子供の代わりとして今回紹介したブタだったらOKでしょうか?

もちろんYesですよね?

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。マカピーは未回答ですけど





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