柔軟すぎる考えかしら マカピーの日々 #1149
マカピーです。
発想の転換が必要かなって思うのです。
ハナさんが半島マレーシアにいる頃の事、サバ州から来た人の噂を聞いてびっくりしたというのです。
それは、マンゴの実の季節になると「サバハン」(サバ人)が勝手に人の家の木に登って実を取って行ってしまうというのでした。
話してくれた人に、ハナさんは「え、私もサバ出身だけど、本当にそんな事するの?」と尋ねると「本当ですとも。もう少し経ったら分かりますよ」と言われたというのです。
実は彼女の敷地内にもマンゴの大木があって、そろそろ熟す頃かなあと眺めていたある日、息子のアジズが「ママ、あれ!あそこを見て・・・」と指さす方を見ると男が二人でマンゴの木に登って実をバッグに取っていたのでした。
断りもなしに人の家のマンゴを盗むとは、まったく良い根性をしているじゃないか!
ハナさんはマンゴの木の下に行って「こら、降りて来なさい!」と男たちを降ろして顔を見ると確かにムラユ(マレー人)ではありません。
ハナ:「あんたたちどこの出身、もしかしてサバ?」
男1:「はいそうです。どうして分かりましたか?」
ハナ:「私もサバだけど、恥ずかしいから辞めてくれない?マンゴ泥棒ってサバの人間だと言われているのを知っているの?」
男2:「あ、そうですね。この季節になるとみんな忙しいです」
ハナ:「そういう事を言ってんじゃないの!人様のものを取るのはダメでしょう?」
男1:「でも半島の人たちって気取って木に登って取らないんですよ。ダメになったらもったいないじゃないですか!」
ハナ:「それでも、人の敷地に無断で入って取るのはやっぱり泥棒よ」
男2:「次の季節になればまた実がつきますよ!」
ハナ:「まったくサバの人間と話をしていると頭が痛くなり、怒る気になれなくなるわ!もういいから出て行ってよ」
男1:「やっぱり、サバハン同士わかりあえて良かった!」
ハナ:「私は泥棒を賛成してないわよ!二度と来ないで!」
後日、近くの市場に行くと例の男が堂々とマンゴを売っていたのを見かけたそうです。
ハナ:「よくも図々しく人の家のマンゴを売ってられるわね!」
男1:「ああ、この間のマダム。特別安くしておきますよ!」
ハナ:「バカね、誰があんたたちから買うか!」
日本でも似たような光景があるものです。
実りの秋を迎えても、誰も手を付けない木の実が熟して落ちてしまうに任せているというのは何とも寂しい光景です。
「どうぞ、我が家の柿の実を楽しんでください!」なんて立て札を付けたら喜んで収穫してくれる人がいるんじゃないかしら?
それこそ町内会で収穫隊を組織して皆で分けたり余った物をノミの市などで売ってもいいっていう発想にならないかしら。
道の駅などに出品している農家の人にお願いして売ってもいいだろうしね。
やれることをやったらいいんじゃないかなあ!
マカピーでした。
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