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「ノマドランド」後の作品 マカピーな日々#0392


マカピーです。

米国の今年のアカデミー賞では3部門で受賞しましたね。

その女性監督、クロエ・ジャオさんも監督賞を受賞しています。

おめでとうございます!


こうした傾向は、人種的マイノリティーが受賞するのは数年前だったら考えられなかった事です。人種やジェンダー問題もあったのは米国映画界も一緒だったんですね。

オスカーを手にするというのはものすごい努力と幸運に恵れる条件が求められなければ実現しません。そんな中でも、ちゃんと世界は変わっているのを実感するイベントだったと思います。

それで、昨日はもう一つの受賞作の韓国映画「ミナリ」を近所のシネプレで観ました。

アカデミー受賞作という事もあってこの時期珍しく観客がいました。といっても総勢15名程度でしたけど(笑)

最近のオスカー作品だと「パラサイト」の方が観客が多かったですが、「パラサイト」は現代韓国社会で「ミナリ」は韓国移民の話でした。

主人公家族の若い両親はニワトリの雌雄鑑別でお金を貯めてアーカンソー州の農場に住みつく話ですが、「お金がたまる」と聞いてマカピーも鑑別士になれないかなあって考えたことがあったんです。


この技術があればどこに行っても「食いっぱぐれがない」って聞いたのは、養蚕農家だった家業を父の代で採卵養鶏にし始めたからでした。

その後マカピーは農業の学校へ行くのですが、なぜかしら畜産を専攻しないのに酪農で米国実習行ったり、卒業後に養豚会社に就職しているように畜産関連の仕事が好きだったのは実家に豚、ヤギ、ニワトリがいたからでしょう。

でもマカピーが鑑別師に挑戦しなかったのは、一日中薄暗い中で電灯の光の中で次々にヒナの肛門のわずかな形状の違いを見続ける作業って耐えられそうに思えなかったからでした。

映画ではのんびりやってますが、実際のプロの仕事はものすごい高速作業です。両手で次々にヒナをつかまえて光にかざして肛門をチェックしてあっという間にオスを捨てて行きその精度は1万羽に1-2羽の誤判定くらいだと聞いた時、相当な神経勝負だと思ったのです。

「あれ?って2度見ることはしないんです。そうすると判断に迷いが生まれるから」と鑑別師の言葉を聞いたことがあります。

だって、生物は何かしらの形質上の違いがあるし、当然肛門の形状だけでは判断できない個体だってあるはずです。しかも生物学的には形状はメスであってもDNA判定してみたらオスである可能性やその逆は必ずあるのだから。

マカピーは「ミナリ」を見て1950年代に日本で開発された初生雛雌雄鑑別法がこんな形で米国社会の農業底辺を支えていたとは知りませんでした!

・・・・・と、かなりマニアックなところに注目するマカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。映画鑑賞の楽しみもひとそれぞれ


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