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お手伝いでいいんじゃない? マカピーの日々 #1385

マカピーです。
誰かのお手伝いをしたらいい関係が生まれそうです。

まず自分の事より、困っている人がいたらお手伝いをする。

そんなことでその人の仕事がうまく行けば嬉しいじゃないですか?

何のことかと言うと、二月の上旬に農産物を仲買業者のハリムのところに出荷したのでした。

そこにはフィリピン向けに袋詰めされた産物が大きな倉庫いっぱいにあったのでした。

マカピー達の出荷量は約3.5トンでしたが、ここにあるのは400トン以上で倉庫では天井の梁近くまでギッシリ。

更に隣の駐車場だった建物にも同じ袋が積み上がっていました。

国際価格の低迷は、輸出業者にとっても打撃でしたが、ハリムのところでは売れないけれども安い価格の仕入れ値の産物を保管して値が回復するのを待っているとの事でした。

彼は銀行からお金を借りて、買いまして勝負に出ているとのことですが、さすがにこ随一の規模の業者だけの事はあります。

マカピーのところも小さな仲買的な存在ですから、これほど暴落するとは思わず買い貯めていたものがその価格以上で売れなくなり、売るに売れない「塩漬け」状態になってしまったのでした。

マカピーの会社はまだ設立後1年余りで、口座開設した銀行からハリムのようにお金を借りるにも実績がありません。

それでも、このまま倉庫に眠らせておくわけにもゆかず、輸送費が支払えるだけの価格でハリムが引き取ってくれるというので損切り的に在庫一掃処分をすることにしたんです。

最近はレストランの事で頭が一杯でしたが、本来の農業事業に戻ってみて思い出した事がありました。

本来、自分のところで一カ月20トン生産が可能であれば、直接日本へ輸出できると伺っていたのでした。(輸出入ライセンスがあればの話)

でも、実際の月産は4トンどまり。

生産量は増えているはずなのに契約している村人がマカピーの会社に売ってくれないのでした。

理由はいくつか考えられますが、これではこちらも困ります。

ハナさんが村人のところへ行き「こちらが生産物を買い取るという契約があるのに、生産物を渡してくれないのは契約違反です。それでも契約を解消するというのなら、これまで開業のために渡した資材費を直ぐに支払うように」と警察官を引き連れて説得して回ったのでした。

それでも、昨年9月くらいから季節風の問題とパームオイル貯蔵タンクの流出事故などもあり最近は殆ど生産が止まってしまったのでした。

こうした背景もあり、多角経営化を図るためにレストラン事業が開始されたのでしたが、そちらはそちらでまたいろいろある訳です。


ヨルダンの国花、ブラックアイリス

さて、ハリムの倉庫にうず高く積み上げられた袋の山を思い出して気が付いたことがあったんです。

「そうだ、ハリムの400トンの在庫を日本に直接買ってもらえればいいんじゃない?」

早速、マカピーの日本の知人に尋ねてみました。

量としては申し分ないのですが、問題があったのはコンテナーに20トンを詰め込むための圧縮機が現地に無いのが問題だそうです。

後でハリムに聞いてみよう!

ところで買取価格はどれだけか「値頃」を知人に聞いてみると「FOBでも、ここまで低下しているとは自分もビックリ」と言わしめる程でした。

ちょっと待った!これじゃあ利益が出ないなあ。

世界情勢は刻々と変化して、ウクライナ戦争やパレスチナ戦争を受けて原材料の国際価格の急上昇があるのに、どうして自分の扱う物はこんなに低迷したままなの?

何かおかしいなあ。

日本に行く農産物はフィリピンで加工され原末の形で食品原材料会社に卸されるようですが、その価格はどうなっているのか原料価格下落の話はないですから不思議な事です。

今回は、自分のものではなくても直接日本に原材料を送るという試みをしてみたのは、大手で輸出入のライセンスを持ったハリムのところと日本の仲立ちをしてもいいかなあって思ったのでした。

マカピーの利益?

マカピーはそもそも口銭(こうせん)とかマージンは考えていませんでした。

ハリムのところもしっかり儲かることでマカピーのところの産物の引き取り価格も高くなればお互いに良い事だと思ったからです。

停滞しているのよりも、モノや金は動かすべきだろう。

その手伝いが出来ればいいなあって思ったんです。

アンマンの野良猫

そうだ、これに懲りずに機会があればアプローチしてみよう!

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。利他共栄ですよね!






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