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旧態依然状態が変わるには?(後半)マカピーな日々#0780

マカピーです。
昨日からの続きとなります。


マカピーは大学を卒業し就職した後で協力隊でマレーシアへ行きました。

帰国後マレー語で仕事をしたお金を元手に、半年ほどインドを中心にバックパッカーの旅をするのですが、インド、ネパールでは日本人の若者も含めて沢山の旅行者が大麻を吸っていました。

カトマンズのタメル地区などではかなりヤバい状態でした。
クラックとかエンジェルダストなどに手を出して日中から視線が定まらないラリパッパ状態の廃人のような若者も結構いました。

実際、ホテルから飛び降りたり、部屋で自殺をする若者が絶えずに各国の大使館も苦慮していたようです。

なぜ大麻があるかというと、そこいらじゅうに生えてるからです。(笑)

それから地元のヒンドゥー教修行僧であるサドゥーが瞑想のためにガンジャ(大麻)を吸引していたので、例えば彼らのいるアシュラム体験をすると大麻の味を覚えて若者が利用していたのがどんどん広まっていったのでしょうか?

実際に、マカピーもインドに到着し数日で見事にラリパッパ状態に染まっていった日本人若者を見ています。
たまたまカルカッタからの寝台列車が同じで、さらに泊まったホテルが同じだったのはガイドブック「地球の歩き方」情報のせいでした。
マカピーは挨拶しただけですが、若者はインド放浪歴の長い「先輩」の指導の下で、早速その晩から「おたけび」を上げていました。

普通のインド市民はガンジャ(大麻)なんてやりませんよ!

そんな彼らが、海外からくる若者が自国で「狂ってしまう」様子を見たら、彼らはどう思うでしょうね?

マカピーがインド国内を旅をしていて、ある州境では厳しいパスポートをチェックがありました。そして警官の一人が「マリファナをやってるか?」と聞いたのでした。

マカピーは「タバコは吸いますけど・・・」と答えると、彼はいきなりそれを確認するようにマカピーの首元をクンクンと嗅いで確かめたんです。

その州ではマリファナが違法だったんで、チェックが厳しかったんですね。

後年、結婚してフィリピン滞在の後で、イエメン滞在中に三男が生まれるのですが、仕事場(結核病院)の同僚たち(医療職)はムスリムですからお酒は飲まないのですが、矢鱈と煙草を吸うのでした。

それから、シーシャという水タバコも盛んでした。
結核対策の仕事をしていたので「次々に回し飲みする水タバコの吸い口で結核菌が広まる」とも言われていました。

現代の水タバコは吸い口(チップ)がプラスチック製で自分が吸うときはそれを使えばOKですが、当時は昔ながらの太いゴムホースの先にあるマウスピースを共有していたわけです。

もっとも、戒律的に男女が一緒に水タバコをすることはありませんでしたが。

更にイエメンでは「カート」という「お茶」のような植物が栽培されていていました。
それをどうするのかというと、仕事が終わった後で仲間の家の「カート・ルーム」集まり、雑談しジンジャエールなどを飲みながら、ヤギのようにカートの柔らかい葉っぱをムシャムシャ食べて頬の内側にどんどんため込むんです。

長年鍛えられた彼らの頬は、まるでトランぺッターのようにプクーッと膨れてカートを溜め込めるように変化していました。

マカピーのように慣れない初心者にはとても難しく、口に入れて噛むとそのまま飲み込んでしまうのでした。

で、なんでそんなカートを噛むのかというと、マイルドな覚醒作用があるというのです。

どの家にもカマリヤ窓というステンドグラスの入ったカートルームはあって、綿入り布団が部屋の壁に沿って並べられ、そこに一人ずつ座れるスペースがありその境目に大きな三角の枕がありました。

最初は賑やかに話していた人々は、カートが効いてくるとこの三角枕にもたれ掛かって瞑想の時間に入り、その至福の時を「ソロモンの時」と呼んでいたのです。

マカピーは「マカピー、お前さん東京が見たくないか?」って一度誘われて経験したのですが、覚醒もなくひたすらジンジャエールで細かく嚙み砕いたカートを胃の腑に送り込んだだけで終わってしまいました。

このカート、WHO(国際保健機構)は麻薬として扱っているので隣のサウジアラビアなどでは違法として罰せられるのだそうです。

ある時、おんぼろのイエメニア航空のジェット機に乗った際に通路がカートを楽しんだ後の葉っぱ(若葉しか食さないので固い葉や枝は捨てられる)が降積もり森の中を歩くようでした!

どうしても我慢できない人たちなんですね!(苦笑)

と、いろいろな場面を思い出すのですが、マカピーは国によって考え方も法律も違い、とっても政治的な感じがするんです。

そして、違法だったものもタイのように解除されることもあるんですね。

米国などではがん治療などの副作用緩和のために、わざわざ費用をかけて化学的に合成マリファナを製造していたのだそうです。

でも天然マリファナから有用成分を取り出すほうが自然なんですよね。


実は大麻の話だけではありません。
大昔に制定された法規や既得権が旧態依然として生き残っている社会は世界各国にあります。

科学的な根拠や裏付けのない事でも「習慣」となると人間は行動を変えようとしません。

ではそうした社会的な「滓(おり)」が溜まりすぎていている社会が変わるにはどうしたらいいのでしょう?

政治家も大変革をする「痛み」を経験させることができませんから、戦争や破局的大災害が発生して「キャンセル」キーが押されたときに、新しい体制づくりに進むことができるのかも知れませんね。

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。昔から年寄りは変化を求めないのは、自分自身が若者だったころの気持ちを忘れたからでしょうね。





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