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サーカスが来た! マカピーの日々 ♯1515
マカピーです。
ボルネオ島北部マレーシアのサバ州の田舎町にもサーカスがやって来るのでした。
マカピーがサーカスと聞いて、まず思い出すのはディズニー映画の『ダンボ』です。
なんと公開は1941年の日米開戦前、もちろん日本公開は戦後の1954年まで持ち越されます。
当時これだけのカラー作品があったんですね。
今でも鑑賞に堪える素晴しい作品ですね。
マカピーも自分の幼い息子たちとビデオで見た際に、母親のジャンボがダンボがイジメられたのがきっかけで暴れてテントを倒してしまうシーン、そして檻に入れられてしまったジャンボが独りぼっちのダンボを慰める歌には親子で涙したものでした。
さて、映画の中でサーカスのテント建設にゾウたちが支柱建てなどに駆り出されていますね。
おそらくテント建設は強度を確認しながらの作業で後々の演技にも影響するので基本的にはスタッフ総出の作業となるのはどこでも同じようです。
そして、あの大きなテントこそ、子供の心を躍らせる空間だと思います。
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世界的に有名な『ボリショイ・サーカス』ってありますがボリショイってロシア語でGreatとかに当たる言葉ですからつまりは「大サーカス」っていう意味なんですね。
そう言えば似た名前で『ボリショイ劇場』ってのもあります。
ウズベキスタン共和国にいた頃、首都タシケントに日本人捕虜が建設したという『ナボイ劇場』がありました。
旧ソ連の共和国だったこともあり、ナボイ劇場に毎年ボリショイ劇場が来て「椿姫」「ラ・ボエーム」などを公演していました。
ああ、ボリショイってそういう事だったんだ。
さてサーカスって「常設」でなく、定期的に各地を移動しているのは観客が「持ちネタ」に飽きてしまうと収入に響くからでしょうか?
ヨーロッパでは家族で舞台をしながら町から町に移動して行くという『流浪の民』的な話で思い出すのが学生の頃に観た長編映画の『旅芸人の記録』でした。
パーフォーマンスで生業(なりわい:収入)を得るって、形こそ違え現代社会でブログやYouTubeで頑張っている人と基本的に変わらないようにも見えますね!(笑)
そもそも『サーカス』って何なんでしょう?
どうやら古代エジプトやローマの円形劇場などでも見世物が行われてたということですから古い歴史があります。
マカピーもバルセロナに行って闘牛を見ましたが、今でもコロッセウム(円形劇場)でやっていました。
誰からも見えるように観客席が高くなり「すり鉢状」になるのも世界中同じですね。
ヨルダンにあるローマ遺跡にも必ず野外劇場がありました。
もっともパーフォーマンス以外にも演説や裁判といったものも行われたようですね。
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話をサーカスに戻します。
前述した『ダンボ』に出てくるサーカスのようにかつてはトラ、ライオン、クマなど猛獣が、普通なら怖がる火の輪をくぐらせたり、小さな自転車を漕がせたりするパーフォーマンスがありましたね。
また場内を馬で駆けながらその上で曲芸をしたり、金網の中をオートバイでグルグル回る曲芸も1台でなく2台がきわどく交差する芸も興奮しましたが、やはりサーカスの花形といえば『空中ブランコ』でしょうか。
テントに入ってその演技を見上げる、実際よりもととても高く感じるでしたが命綱や転落防止ネットがないと「これで落ちたら死んじゃうよね」っていう緊張感が伝わってくるので観客も興奮したのだと思います。
もっとも、最近は動物愛護的な考えが広がるとそうした動物の見世物が少なくなり、時代によってサーカスも変化するのでした。
日本でも『木下大サーカス』『キグレ大サーカス』なんて言うのが有名でしたね。
映画『翔べイカロスの翼』はさだまさしさんが主演して主題歌『道化師のソネット』も歌ってヒットしましたので覚えている方もいるかと思います。
そちらはキグレ大サーカスで実際活躍した「クリちゃん」こと本業は写真家だった栗原徹さんが「道化師」となって若くして不慮の事故で亡くなるお話でした。
道化師を英語ではピエロ(Pierrot)やクラウン(Clown)と言いますが一般的にはダブダブの服で滑稽でおかしな行動をしするなど、舞台準備などの幕間にクラウンの道化師が重要な役割をします。
前述のクリちゃんの場合は危険をともなう綱渡りの技術を習得してそれが事故につながるのですが、今回のサーカスでも普通のClownが活躍していました。
今回もそのクラウンが笛だけで、観客にボールを投げさせ自分がネットで受け取るというパーフォーマンスで笑わせていました。
サーカスと言えば、明治のころ米国留学した後の博物学者、粘菌学者となる南方熊楠さんはキューバにわたって一時期サーカスの一員として活動したそうですが、いったいそこで何をやっていたんでしょうかね?
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