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ピマーイ遺跡公園/クメール様式を現代に伝えるアンコールワットのモデル寺院


〇ピマーイの遺跡について

ナコーン・ラーチャシーマー(コラート)の近くには、数多くの遺跡が点在していますが、今回私が訪れたのはクメール帝国の時代に建てられたピマーイの遺跡です。この遺跡は、ガンボジアの世界遺産アンコール・ワットよりも先に同じ規模で建てられたモデル寺院と考えられていて、その素晴らしさからタイのアンコール・ワットとも呼ばれているそうです。


20世紀にフランスの考古学者により発見されるまで、ジャングルに埋もれていて、発見当時は世紀の大発見と称されていたようですが、ご覧戴けば分かる通り保存状態も素晴らしく、個人的には、カンボジアのワットよりもこちらの方がクメール様式を現代に伝える遺産としての価値が高く、世界遺産になっても然るべきではないかと思っています。


私が思うにこの遺跡の特徴は、優美な曲線と精緻な彫刻、そして何よりも計算し尽された芸術的とも言える遠近法を利用した配置の素晴らしさではないかと思っています。写真ではありますがご覧いただき、ピマーイの素晴らしさをご自身で堪能していただければ幸いです。

 

〇コラートからピマーイ遺跡へ

ピマーイの遺跡は、コラートから北東に車で1時間くらい進んだ所にあり、コラートからはバスで行くことが出来ます。


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〇ピマーイ遺跡公園行きのバスターミナル

ピマーイ行きのバスターミナルは市の北側、前回の投稿にて紹介したターミナル21コラートから更に北側に少し行ったところにあります。

 

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これがピマーイ(PHIMAI)行きのバスでした。バス乗り場はNO.41番ゲート、巨大なバスターミナルなので探すのに結構時間がかかりました。バス乗車口付近にチケット販売の方が居りましたが、自由席なので乗車してからでも購入可能です。


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いつものようにグーグルマップが使えないので、廻りの乗客を巻き込んで、なんとか遺跡の近くにあるバス停で降りることが出来ました。皆さんいつもご協力ありがとうございます。

 


〇ピマーイ遺跡公園

ピマーイ遺跡公園は、1960年代に行われた修復によりメインの構造物は昔の姿を取り戻しているが、その他の周辺部の構造物は現在も細々と修復が続けられています。 

 

撮影した写真は、仏塔本体構造物、その周りの回廊、遺跡全体の全景、修復中の遺跡、その他に分類し、2回に分けて紹介させていただきます。

 

1回目の今回は、仏塔本体構造物、その周りの回廊について紹介させて頂きます。

 

 

★遺跡の中心部(礼拝室、仏舎利室)

ここが仏塔の本体、遺跡の中心部、最重要部分となります。

 

遺跡だけの写真を撮りたかったのですが、観光バスで来られた団体客の方々と鉢合わせしてしまい常に人が写った写真になってます。

 

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クメール帝国の時代にカンボジアのアンコール・ワットと同じ建築様式で建設されているそうです。11世紀頃の建築とされていますが、これだけ精巧にそして頑丈に創れるクメール帝国の技術の高さは疑いの余地がありません。因みにこの寺院が造られた後に、カンボジアではこの寺院をモデルとして同様の構造・規模を有するアンコールワットが造られていることから、実際にはピマーイの遺跡の方が歴史的には重要であると私は考えます。

 

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右側面に廻ると、1つの塔に見えましたが実は2棟が連なって出来てました。

 

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これは左側の奥の方になります。

 

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左側の手前になります。

 

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また正面から撮影してます。

 

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1棟目の本尊(?)です。

 

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2棟目の本尊(?)です。

 

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出入口の上部に飾られている細かい彫刻です。

 

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この寺院は元々はヒンドゥー教寺院として建てられたもので、建物はクメール様式、彫刻はヒンドゥー教の神々を彫ったものになります。


 

★外側の回廊

この遺跡で初めに設置されている回廊です。

 

天井部分は全て無くなってしまってますが、当時の様子は皆さんで各々想像してみて下さい。

 

壁の色はレンガ色、今はやりのスカーレットとも言います。素敵な色だと思います。

 

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★内側の回廊

中心部の仏塔を通り過ぎて進むと、別の回廊が現れます。

 

最初の回廊とは石の色も大きさも違うので、重厚な雰囲気が漂ってきます。

 

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〇イメージソング

Faded  遺跡のイメージにピッタリ!




〇タイ国政府観光庁案内サイト(参考資料)

タイ国政府観光庁によるタイ観光案内サイトを以下に添付します。各地の観光案内からグルメやホテル等タイに関する様々な情報が発信されていますので、旅行の前に一度確認してみることをお勧めします。


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