ゆずる
お昼にスパゲッティを茹でようと
お湯を沸かしながら麺を真ん中からポキポキ折る
ふと気がついた事
〝もう折る必要ないやん…〟
短くしていたのは
子どもらが食べやすいようにという母心
長男が二十歳だから15年あまり前からの事
娘に恩着せがましく話す
娘は
〝でも今でも混ぜやすいから〟と
車の運転中
ちょっと急ブレーキになる瞬間
左手をサッと伸ばして助手席の人を庇う
助手席に乗っているのは主人だから
必要なかったけど…
チャイルドシートに乗せた子どもを
庇おうとする仕草が抜けていない
そんな習慣や身に付いている行動の数々
二十歳を過ぎた頃
母とバスや電車に乗ると
母は決まって私を座らせようとしていた
道を歩く時には
自分が車道側へ行こうとする
そのたびに私は母を座らせる
私が車道側へ行く
母は
〝老い先短い方が譲らないといけないんだけど…〟
と言っていた
まぁそれも一理あると思う
私も道を歩く時には自分が車道側を歩く
子どもたちにはまだまだ未来があるから
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