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銀ちゃんといっしょ 6

介護って…2

最近目にしたブログに
認知症を患っているおばあちゃんが
〝娘が怖い〟と言っているという話がありました
きっと怖いと思います
世界で一番遠慮なく攻撃してくるのは娘ですから

私は実際のところ
介護らしい介護なんて1つもしていません
お下の世話は一回
トイレ介助は数回
車椅子を押してのお出掛けも数回

後はただ一週間に一度程度の訪問で
好きなおやつや果物を持って行っただけ
滞在は数分がほとんど
お互いイライラしてきて喧嘩になりそうになるから

スタッフの人の
〝マドレーヌ焼けたけど食べる?〟の声かけに
私が見た事もない満面の笑みで
〝食べる!〟と言った母を見た時に
軽い嫉妬心と安堵感を覚えました

傍にいるのは娘じゃない方が良いんじゃないか
そんな風に感じました

頭や身体の自由が効かなくなっていく心に
不愉快な感情はもう必要ないんじゃないかと
何が正解なのか
子育てと一緒で正解はないのかも知れません

何がなんでも自宅が一番…とか
お風呂は毎日ゆっくりつかって…とか
三度の食事をバランスよくきちんと…とか
レクで楽しくみんなと交流…とか……

正直あんまり言わないで欲しい

〝自宅が一番〟は聞いていないけど
他はみんな私の母は大嫌いだったから
お風呂はシャワーで充分だし
白ご飯にネギ味噌つけただけで大満足だし
みんなで一緒に何かをしましょう!なんて
絶対に受け付けない人でしたから

何よりそれを耳にした介護家族の新米さんが
ああしてあげなきゃ
こうしてあげなきゃって思い込んで
キャパオーバーな事をやって自爆気味…
そんな話もたくさん目にしました

そんなたぶん当たり前の事が
意識として認められれば
介護を仕事としている人たちの心も身体も
少しは楽になるんじゃないかと思っています

入浴拒否があったのではなくて
入りたくない気持ちを汲む事ができた

梅干しとご飯を少し食べただけではなくて
ご飯に梅干しのせて美味しそうに食べられたって

でも……
デイに行く日に〝行きたくない〟って
行かなかったら…
家族の方はとっても困りますね

何かを感じていただけたらお願いいたします! いただいたサポートは他の方々のサポートへと繋げたいと思います。