マガジンのカバー画像

3000字小説

9
ちょっとした隙間時間に読める、短編小説をあなたに
運営しているクリエイター

#晴れの日

晴れの日

晴れの日

もしもこの世に晴れと雨が存在するのなら、私は雨の方だろう。
 晴れの日のようにキラキラとしたり、誰かを温めたり、人を笑顔にしたりすることは私にはできないと思っていた。あの人と出会うまでは……。
 私はあの日。彼と出会ってしまった。決して交わることのないと思っていた彼と。

もっとみる