見出し画像

背神 第1回 内幕話 (全2回)



幻ノ國 noteをご覧くださり誠にありがとうございます。


「幻ノ國って何?初めて聞いたぞ…🤔 」
「存在は知っていたけど、どんな劇団なんだ?🙄」
「なんか怪しい~~~😑」

そんな初めましての方に向けて、簡単に幻ノ國の自己紹介をさせていただきます!





 幻ノ國は、【まぼろしのようなひとときを】をテーマに、主宰 福地海斗が率いる幻想劇団です。メンバーは現在5名。東京都を拠点に活動しています。

 幻ノ國の特徴は、Z世代が、最早古典になった「新劇」や「アングラ演劇」などを現代のエンタメに取り入れ、さらにその先をみようとする「演劇のリサイクル運動」にあります。また社会問題への強い関心を、作品の背景で仄めかし、最終的に物語の行く末が現実へと繋がろうと模索する特徴も作風の一つです✨

 直近では、7月8日(金)~10日(日)に下北沢のOFF・OFFシアターにて、一人芝居『背神』を上演予定です。
幻ノ國、下北沢初進出となる公演です!

公演フライヤー

さてさて、その、幻ノ國 第10回番外公演 『背神』初日まで1ヶ月を切りました!!🏃


ということで今回は、背神開幕に向けて、観に来てくださる皆さまが作品をより楽しめるよう、物語のヒントとなる「キーワード」や、それにまつわる「ちょっとした雑学」をまとめてみました👏

2に分けてお届けいたします。今回は1になります。

⚠️ これより先は、ネタバレとなりうる情報がかなり記載されております。作品をノーヒント・予習なしで観たい方、何も情報を入れずに楽しまれたい方は、先をご覧にならないようにお願いいたします🙇‍♂️ 
 観劇日まで、どうぞお楽しみにお待ちください!


 幻ノ國作品は、戯曲が難解なところも魅力です。たくさんの要素が入り交じり、それらが導くひとつの真実にたどり着く様にカタルシスさえ感じます。

 今回のこの企画が、お客さまの観劇の充実感の倍増につながることができれば幸いです!!


それでは、「背神 内幕話」スタートです。

以下、目次になります。


(1)  『 砂嵐 』

「…いや、違う。姉ちゃん、真っ黒な世界が白んでいくよ。ううん、全く白くない。よく見るとこいつは、砂嵐だ。」

今では目にすることが無くなったテレビ画面の砂嵐。
ブラウン管テレビの中に見たあの砂嵐は、実は宇宙誕生ビックバンの名残らしいのです。

ビックバンが起こった後、宇宙は高温度高密度になりました。そのときの名残の電磁波の放流を、宇宙マイクロ波背景放射 (cosmic microwave background radiation) (以下CMB)といいます。


砂嵐のザーっという雑音の中には1%、このCMBが含まれているとか。

周波数を外したラジオの雑音でも、同じ効果を聞くことができるそうです。


人間が認知するのも難しい程の大昔の宇宙の欠片が、身近にあっただなんて…浪漫ですよね…☺️

背神は、ブラウン管テレビを使用した舞台となっています!📺
映像×演劇。さまざまな劇団が挑んでいるこのジャンルに、幻ノ國は生の舞台で、新たな切り口で新境地を開拓していきます。


( 2 )『 霊媒師 』

「イチネンイナイニ、シヌ。」

あらすじをお読みになった方はもうお分かりかもしれませんが、『背神』には霊媒師が登場します。🔮🙌👰
その名も、「ウーラナイ・ン・コットノハ」。

日本にもたくさん存在する霊媒師の種類を、いくつか紹介していきたいと思います。

 ・イタコ (場所 : 青森、岩手、秋田県)

イタコといえば、青森県の恐山が有名ですね。当時のイタコは、視覚に障害を持たれていた女性や弱視の女性が生計を立てるために就く仕事だったそうです。亡くなった人の魂を憑依させ、自身の口を通して死者の言葉を伝える「口寄せ」で知られています。

・ユタ (奄美大島、沖縄県)
 
この世にはもういない人の声を聴き、遺族との意思疎通を助けます。イタコと同じように口寄せをおこなうそうです。男性のユタも若干ながら存在するとか。


・行者
 
仏教で、修行する僧を指す言葉です。仏教に限らず、古代インド宗教全般に見られます。日本では山伏(やまぶし)ともいいます。
山野で修行を行います。滝打ち・断食・座禅などとても厳しいものばかりです…!

そのほかにも、祈祷師、カンカカリヤー、審神者(さにわ)など。

どの霊媒師も、人々の日常生活の中に息づいています。


( 3 )  『馬』

「ここで、みなさんにお願いです。どなたか、この画面の中の馬を縛り上げてくれませんか。」

馬は、昔から人間と深い関わりのある動物です。
農業や移動、戦いの際にも活躍してきました。

インド神話のなかには、7つの頭を持った空を飛ぶ馬の神が登場します。

サンスクリット語で長い耳、あるいは大きな嘶きという意味を持つ馬の神 ウッチャイヒシュラヴァスです。

馬は神の乗り物として尊ばれてきました🐴

作品の中にも、馬にまつわる登場人物が出てきます。
演者の身体表現にもぜひ注目していただきたいです!👀

5月、表参道のギャラリーで上演した背神の様子

最後までお読み下さりありがとうございました!



幻ノ國 第10回番外公演『背神』チケット絶賛販売中です🎫  ご購入はこちらから⬇️

劇団HPにて公演詳細を掲載していますので、クリックしてぜひご覧ください!



〈参考URL 〉


https://www.academyhills.com/note/opinion/1607202artcollege_science.html


http://web.wakayama-u.ac.jp/~atomita/class/NASE/NASE_new/T8_JP2.pdf



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?