一葉の記録で、一夏を語れるか。 【きっぷ1枚で日本横断:#序】
はじめまして。
突然ですが、今年の夏は、1枚のきっぷで日本を横断する夏にしようと思います。
自己紹介と他己紹介
「旅するヨッシー」という名前になっていますが、この名前に特段の深い意味はないです。ちょっと本名に関係があったりなかったりする程度です。
都内の某大学で、3年生をしています。
いわゆる理工学部で応用数学を専門に勉強しており、最近は確率論や解析学に興味を持って勉強をしています。
学部の勉強に加え、教職課程と司書課程を履修しています。某大手塾で、中学生や高校生に数学を教えたりもしています。我ながら、忙しく日々を送っていると思います。
これといった趣味はあまりないのですが、強いていえば国内旅行とスタバ巡りが大好きで、これまで割と日本中を貧乏旅行してきました。青春18きっぷは、1,2年生の頃の僕の強い味方です。
さて、突然こんなnoteを書き始めたきっかけの1つに、ある高校同期の存在があります。
彼は20歳の頃に日本一周、21歳の頃に最長片道切符制覇を果たすなど、同期の中でも群を抜いたバイタリティを持つ人物でして、時折一緒に旅へ出るのですが、旅先での観察眼やnoteの記事のうまさにいつも刺激を受けていました。
《参考》実は僕も行程を共にしている旅記事たちの一部
旅の計画は僕がやることもあれば彼がやることもあるといった感じで、互いに振り回し合っている(そして時に僕らに同行する別の高校同期を一方的に振り回す)状態でした。上記で言えば、鎌倉と軽井沢は彼が、うどんと四国最長片道は僕が、主に計画を立てています。
僕は今でも、上記に挙げた記事を時折見返して、旅の記憶を思い出しています。
そんな中僕は、旅先の記録がnoteとして残っていることが、少し羨ましくなってしまいました。ちょっとでもいいから、旅先で感じたことを僕も書き残してみようかなと思ったことが、このnoteを書き始めたきっかけです。
大学3年生の夏、ちっちゃな挑戦
そろそろ本題に入ります。
先ほども述べた通り、僕は今大学3年生になりました。
実のところ、1年浪人していますので、高校までの同期は大学4年生で、同じく理系の同期は卒論に追われていたり院試の対策に追われていたりしています。かたや、大学同期の3年生も、インターンの真っ最中で就活に忙しそうです。私は大学院への進学を考えているので、おそらく来年は高校同期の大学院進学組同様院試対策に没頭していると思うのですが、今年は極端に忙しいわけではないのです。
そこで、時間を持て余すことのできる最後の夏に、ちょっとした挑戦をしてみたいと思いました。「きっぷ1枚で日本横断」です。
変なきっぷですね。
実は、JR線のきっぷ(乗車券)は、経路を自分でカスタマイズして作ってもらうことができるのです。この辺りの話は同期が書いた記事の方がわかりやすいのでそちらをみていただくことにしましょう。
最長片道切符(日本国内で発券可能な最長経路の片道きっぷの通称)ほどではありませんが、「きっぷ1枚で日本横断」を謳うわけですから、僕が発券していただいたきっぷも、日本最東端の有人駅である北海道の根室駅から、日本最西端の有人JR駅である長崎県の佐世保駅までの片道きっぷとなり、それはそれは壮大な経路になっています。経路が壮大すぎて、およそ機械では発券できないため、駅員さんに1週間ほどかけて手書きできっぷを作成していただいたわけです。みどりの窓口の方には本当に感謝です。
そんなことをして何になるのか?
「そんなことをして何になるのか?」と思う方もいるかもしれませんが、結論から言ってしまえば別に何にもなりません。特段目に見える有用なものを、報酬として得られるわけではないのです。
というより、挑戦に理由はいらないと思います。実のところ、そんな大層な理由が思いつかないことの言い訳でしかないのですが、やりたいと思ったからやる、どうしようもないことだったとしてもやった後に後悔する、という方針でいきたいと思います。
…などと言ってしまってはそれこそ「何にもならない」ので、この挑戦を経てやってみたい、達成したい目的のようなものをいくつか紹介させてください。
旅仲間と楽しい時間を共有する
旅仲間などと書いてしまいましたが、その内実は高校同期や大学同期、先輩、後輩などです。
実は今回の挑戦、大部分が1人ではなく、ありがたいことに都度いろんな人と合流しながら進めていくことになっています。例えば、北海道の南千歳駅から新潟県の新潟駅までの区間はサークルの人と合流してサークル旅行にし、新潟駅から長野駅までの区間は新たに大学同期と合流して同期旅行をする…など、果てしない量のスケジュール調整を経て、いろいろな旅行を組み合わせた挑戦の旅にしてみました。もちろん、計画はあらかた僕が組んでいます。それを承知で皆さんきてくれるようなので、一緒に来てくださる方は相当懐が深いか、相当の物好きか、ということになるでしょう。ありがたい限りです。
もちろん1つの挑戦として通しで行うわけですから、1人旅になる区間もあります。1人旅には1人旅なりの良さがあって、僕もこれまでそれなりの回数1人で旅に出てきたのですが、やっぱり普段仲のいい人と一緒に旅行をして、楽しい時間を共有して、他の人が笑顔になってる瞬間を見るのもいいなという結論に至ったわけです。
ですから、目的としては、仲良くさせてもらっている人の笑顔を旅先でできる限り集める、ということになるでしょうか。
全国のスタバ巡りをする
先ほどの自己紹介でもちょっと書いたのですが、実は僕は無類のスタバ好きです。
コーヒーと甘いものが好きだったところから、安直にスタバへ入り浸るようになり、旅好きの趣味も相まって、全国のスタバ巡りがライフワークになっています。その証拠に、これまで訪れたスタバの店舗数は、大学入学以来の2年半でちょうど300を数えるまでになりました(ペースが異常)。
今回の旅では、301店舗目を訪れるところからスタバ巡りを並行して進め、全国各地のいろいろなスタバに訪れてみたいと思います。ですから、目的としてはスタバの全国のストアスタンプをできる限り集めてコーヒーと甘いものを楽しむ、ということになるでしょうか。
ご当地グルメを胃に入れる
僕の旅先でのこだわりの1つに「食事」があります。
ありふれたつまらないこだわりではありますが、どんな旅であっても、自分が食べたいと思える食事にありつくことを最低限目標に据えています。というのも、僕は圧倒的に好き嫌いが多く、世の中に数多ある美味しいものの大半は、心穏やかに食すことができません。もちろん、貧しさから満足に食事にありつけない方やアレルギー等の理由から食べられるものが制限されている方のことを思えばそんな贅沢を口にすることさえ許されないのはわかっているのですが、小学校の給食や親戚との食事の場面で、そうしたことを散々言われ(指導され)、苦手な食べ物を実際に口にして、やはり苦手ですからえずいてしまい、時には汚い話ですが戻すこともあり、苦しんだ挙句こっぴどく大人から怒られる、といったことが幼少期は多かったのです。小学校の昼休みは、給食の居残りばかりで、遊んだ記憶がありません。
だからこそ、アルバイトで稼いだお金である程度の自由を享受できる今、食事に関する決定権が全面的にある旅先で、自分が食べたいと思える、おいしいものを心の底から楽しみたいと思っています。特にご当地グルメは、その土地の威信がかかっているものが多く、どこでも食べられそうなものであっても、やはり一段と美味しいものが多いと感じています。
ですから、目的としては全国のご当地グルメを中心に食べたいものを心ゆくまで食べ尽くす、ということになるでしょうか。
大学時代を思い出せる記録を作る
これが、日本横断という挑戦をJRの列車を軸に行う理由になっているかなと思います。先ほど紹介したきっぷですが、当然自動改札を通ることはできず、駅員さんのいるところへ行って改札を受ける必要があります。その際、途中下車した駅で下車した記録をきっぷにつけるため、「下車印」と呼ばれるものを駅員さんに押していただく決まりになっています。
こうして下車印が押されたきっぷを見返すと、この駅ではこんなものを見に行って、この駅ではこんなものを食べて…と思い出が立ち上がってくるような感覚を覚えます。今年の夏は、いろんな旅行を1枚のきっぷにまとめることで、その1枚を見れば大学3年の夏の思い出が全部蘇ってくる、そんなきっぷに出会うための旅をしようと思います。ですから、目的としては全国各地を巡った記録と思い出を1枚にまとめる、ということになるでしょうか。
そろそろ旅に出よう
なんだかんだ、文字にしてみたらいろんな目的を持って旅に出ようとしている自分がいることに気づきました。そして、ここに至るまでとんでもない文字数を書き連ねている自分がいることにも気づきました。旅についての記事なのに、まだ1歩も家の外に出ていません。
いい加減、旅支度をしてこの旅の、挑戦の、出発地である最果ての地根室に向かうことにしましょう。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。今後、こちらのnoteで旅の記録を発信してきたいと思いますので、ちょっとでも面白そうと思ってくださったら、また覗きにきてもらえたら幸いです。
それでは、いってきます。
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