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詩『この先行き止まり』

気怠い朝を迎えて俺は起きた
昼を過ぎても彼女は眠ったままだった
一日が終わる前に何かを取り戻そうとした俺は彼女を揺り起こした
目を開いた彼女は安眠を妨害された怒りと寝過ごしてしまった羞恥を抱えきれないように精神安定剤が抜けていない身体をフラフラとさせながらキッチンへ行き昨夜のワイングラスを洗い始めたがすぐに手を滑らせて割ってしまった
彼女がお得意の舌打ちをしたかは憶えていない
俺は空虚な気持ちで彼女の後ろ姿を眺めていた



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