足らなさを「人」でおぎなう
おはようございます。
(株)NISHINOインターンがはじまって最初の一週間が終わりました。
最初の週末〜
というわけではなく。
早速わたしは、とある企画の、とある下見のために、
東京を離れてとある場所に来ています!(笑)
次にやらせていただく大きなプロジェクトのためです。
詳しくは、3月10日の(株)NISHINOの活動報告会で
発表させていただきます!
(&そこから一気に走り出します🏃♂️♀!びゅーん!)
さて、今日はちょっとインターンの話から離れて、
わたしが海外に行ったときに感じたことを
いま学んでいるエンターテインメントと絡めて考えてみたいと思います。
2019年、わたしはご縁があってヨーロッパに3回行かせていただき、
ドイツ、フランス、オーストリアなどをまわりました。
なかでもドイツは3回とも訪れていて、とっても大好きです。
ドイツ語が話せるわけでもないし(絶賛、勉強中✏️)、
ドイツ料理がめちゃくちゃ好きというわけでもない。
じゃあドイツの何が好きなんだろうと考えると、
わたしが好きなのは、街や人の雰囲気です。
先に言ってしまうと、
ドイツには「心地いい不便さ」みたいなものがあると思っています。
例えば、電車。
日本のように「親切」ではないので、大きな快速列車などに乗ると、
車両に乗り込むステップがめっちゃ急だったり、
ホームとの間がめっちゃあいていたりします。
わたしは大きなキャリーケースを持っていたのですが、
それをみてみんなが「運んだろか?(的なドイツ語)」で
助けてくれました。
他にも、バスが時間通りに来なかったり、
インフラが時々壊れてしまったり。
暮らせなくなるほど大きな問題ではないけれど、
「ちょっと不便だな」と感じることが多々ありました。
ただその代わり、
その不便さをみんなが少しずつ「人」で補っているような気がしました。
例えばさっきの電車もそう。
段差がなければもちろん乗り込みやすいけど、
1番の目的は、「完璧な車両(ハード)を完成させる」ことではなく、
「人が安全に乗り降りできる」ことなので、
そこで誰かが助けてくれて安全に乗り降りさえできれば問題ない。
反対に、日本に帰ってきたときにわたしが感じたのは
「めっちゃ過保護やん…!」ということ。
電車に少し乗るだけで、
「黄色い線からおさがりください」、
「ドアが閉まります」、
「電車とホームの間があいていることがあります」、
「この車両は現在、弱冷車です」
・・・などなど。
「電車に乗って降りる」というひとつのアクションに、
そんなにアナウンスできることがあるんだ・・
と思うほど、「注意」であふれています。
その一方で、仕組みの足りなさを「人」が補うような余白は
あまりないのかもしれないな、と。
つまり、ハードの面だけ見ると、ドイツは不便に見えるけれど、
ソフトの面も合わせて考えると、お互いに補い合ってうまく成立している。
一方で、日本の諸々の仕組みは、
ハード面の完成度(電車の車両やホーム)を
全体のゴール(人が安全に乗り降りする)と同一視してしまって、
そこにソフト(人の力)を入れ込む「余地」が
あまり設計されていないのかもしれない、と思いました。
そして、
この話はエンターテインメントにも通じるんじゃないかと思っています。
先日、わたしは『映画 えんとつ町のプペル』の宣伝会議のレポートで、
エンターテインメントは「届ける」ことまで含めて
みんなで作っていく時代なんじゃないかと書かせてもらいました。
これを言い換えると、エンターテインメントでも
ハードをソフトで補っていくような流れが来ているんじゃないかと
思います。
例えば、チケットを売るためのサイトをどんどんアップデートするのも良いけれど、代わりに誰かにチケットを売ってもらったり。
例えば、予算や場所の関係で会場作りに限界ができてしまうなら、
お客さんに一緒に会場を作ってもらったり。
そんな風に「足らなさ」や「未完成さ」を「人」が補って、
その相互作用の中でひとつのエンタメが作り上げられていく。
そういう時代になっているんじゃないかなあと思います。
ちなみにいま、
(株)NISHINOのインターン1期生が中心となって立ち上げている
クラウドファンディングはまさにそれで。
コロナウイルスの影響で「全額返金」・「無観客」になってしまい、
「足らなさ」ができてしまったイベントを
なんとか「人」の力で補っていこうとしています。
リターンの内容が面白くて、
「進行台本をもらって、台本通りにいくのかはらはらしながら見守る権」や
「VIP席に座っている『気分』で配信をみられる権」など。
完全に、「お客さん」という「人」に委ねることで、
エンターテインメントが成立するように設計されています。
このイベントが成功すれば、
「足らなさを人でおぎなう」が、またちょっと進むような気がしています。
ぜひ応援よろしくお願いします^^
いろんな切り口からエンターテインメントについて考えるのは面白い〜
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