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「やめること」を決めること。

おはようございます。

昨日、西野亮廣エンタメ研究所の中で、ルクア大阪さんでの個展用のFacebookグループを一旦停止することをお知らせさせていただきました。


そもそもこのプロジェクトは、「にしのあきひろ光る絵本展」をルクア大阪さんでやるというもので、わたしがインターン生になって初めて担当させていただいたプロジェクトでした。

コロナウイルスの影響で、やむなく無期限延期の判断をさせていただきましたが、本来であれば昨日が、設営初日になる予定でした。


なぜわざわざグループ停止を、いまお知らせしたかというと、個展の延期が決まったあとも、「いまだからこそルクアさんとチーム西野で何かやれるんじゃないか?!」「いまだからこそ届けられるエンタメがあるんじゃないか?!」と思って、次の展開を模索していたからです。

ただ、1ヶ月模索してみて、あらためて「このタイミングでのアクションはやめよう」という判断をさせていただきました。

今日は、その「やめること」を決める中で、たくさん学ばせていただいたことがあったので、それについて書かせてもらいます。


まず、Facebookグループをとめる、つまりプロジェクト自体をとめるのを決めることは、実はわたしたちにとって、個展の延期を決めるよりもむずかしいことでした。

なぜなら、個展の延期に比べて、外的な要因が少なかったからです。

個展の延期を決めたのは緊急事態宣言が出る前で、その時も、散々チームのみなさんと話して悩みましたが、でもやっぱり客観的なリスクや社会全体の空気感といった要素が強くあって、そこに向けて判断しました。

しかし今回は、もちろん世の中のことは考えつつも、「いまの自分たちにできること」や「やりたいこと」といった、自分たち自身の能力や気持ちに依拠することが大きかった。

だからこそ余計に、何がベストなのか決めるのがむずかしかったです。

それでも、コロナの中でもピンチをチャンスに変えていく西野さんの背中をみて、「わたしたちもいまだからこそできることがある!」とプロジェクトを進めていましたが、ずるずる模索する中で、本当の目的が見えなくなっていました。

ルクアさんのファンを作ること。
オンラインサロンのファンを増やすこと。


そう言ってプロジェクトは動き出しましたが、もともと一番根っこにあったのは、「お客さんに喜んでもらいたい!」というただそれだけの気持ちです。

「ピンチをチャンスにする」に囚われすぎる中で、いつの間にか「何かやること」自体が目的になってしまって、「エンターテインメントを届ける」「世の中をちょっとでも明るくする」、その一番大事な目的から離れていってしまっていたことに気がつきました。

そして、このグループ停止の投稿をした時、西野さんから「ブレーキを踏むのが一番難しい」と言っていただきましたが、本当にそれを肌で実感しました。

思い入れがあるからこそ、みんなに応援してもらっているからこそ、「止まる」ことはそれを手放すような気がして、だんだん見えなくなってしまう。

大きな目標を掲げて、挑戦を宣言して、そこに向かっていくことも、もちろんものすごいことだし、たくさんのパワーが必要です。
でもそれと同じくらい、掲げた目標を変更したり、軌道修正することもパワーがいるんだなと実感しました。

同じ土俵で語るのは本当におこがましいですが、いまコロナウイルスの影響で、たくさんの経営者さんたちが「止まる」ことを判断されていて。もっとおっきなお金と、人の思いと、歴史を背負って、すごいスピード感の中でそんな判断をされているんだと思うと、本当にすごいことだと感じています。


そして、今回「やめること」を自分たちで決めさせてもらえる環境を与えていただいたのは、本当にありがたいことでした。

西野さんは、大きな仕事をいきなり無茶振りすることで有名ですが(笑)、それ以上に、本当にすべて任せ切ってくれます。個展の延期の判断も、今回のプロジェクトの一時停止も、西野さんには「相談」ではなく、「報告」をさせていただきました。

Facebookグループでいろんな企画を立てて、全然うまくいかなくて、プロの西野さんからみたら、絶対迷走してるってわかってたはずなのに、「やめた方がいいよ」とは一言も言わず、ただただ見守ってくださっていました。

(↑模索の跡。。。)


また、上司の田村さんやヤンさん、セトちゃんも、相談すればもちろんアドバイスはくれるけど、基本的にはぜんぶわたしに任せてくれていて、「決める責任」をわたしに与えてくださっていました。

あと、実はこっそり同期のべぇくんにもらったアドバイスに、すごく助けられたり(内容は秘密!)。

さらに、「次あれやりましょ!」「これどうしたらいいんでしょう!」と、あっち行ったりこっち行ったりするわたしの話を、いつも全部聞いて、ずっと一緒に悩んでくださったルクアの北野さんには、本当に感謝しています。

そして何より、Facebookグループに集まってくださった約4500人のみなさんが、迷走する様子をいつもあたたかく見守ってくださっていて、こんなに恵まれた環境は他にはないだろうと痛感しています。

本当に、ありがとうございました。

正直、田村さんの満願寺個展や、セトちゃんのエッフェル塔個展にすごく憧れていたし、インターン生になって初めてのプロジェクトだったし、地元関西の開催だったし、すごくすごくやりたかったです。

コロナになっていなかったら、もっともっとできたことがあったのに・・と思ってしまう時もありました。

でも、こんな状況の中だからこそ、暗中模索の中で新たなエンタメを生み出してくリーダーの姿、チームの姿を間近で見させていただいていて、エンターテインメントと向き合うのに、これほど絶好の機会はないと確信しています。

たぶん、これから一生エンタメと向き合っていく中で、今回のことはずっと忘れないだろう、と。

個展延期を決めたあと、西野さんがラインで「”できなかった”という経験は、これから何年、何十年も糧になる」と言ってくださいました。

すみません。潔くスパッと判断できなくて、あがいてしまいました。でも、みなさんからあがける時間をいただけたからこそ、こうやってたくさんのことを学ぶことができました。

わたしも、いまできることをもっともっとがんばります。
そして、西野さんみたいにかっこよくて思いやりのある船長さんになれるように、もっともっと修行します!

そして何より。
ずっと見守って、一緒に走ってくださったみなさん、本当にありがとうございました!!

コロナが明けたら「やっぱり今まで待っててよかった!」と思えるような最高のエンターテインメントをお届けします!!

それまで、それぞれの場所でがんばりましょう!

これからもよろしくお願いします!!!


(写真は、インターン生になった直後にルクアさんに下見に行かせてもらった時のもの。撮影はルクア北野さん!コロナ明けたらルクアさんで可愛い服買って美味しいもん食べたるねん〜)

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