オーストリアで出会ったあるVRの話。
おはようございます。
西野さんからの突然のお題、「いま自分が持ってる一番の『おもしろい』を1時間でプレゼンしてー!!」ということで決まった『キンコン西野に勉強を教える会』に、ものすごい勢いでお申し込みいただいていて。
「購入されました」の通知メールがくるたびに、緊張で心臓が削られている毎日です。でも、思い切っていきたいと思います。
さて、今日はそんな中で、VRの話をさせていただこうと思います。
実はわたしは、『えんとつ町のプペル VR2』のプロジェクトを担当させていただいていて、西野亮廣エンタメ研究所のサロンメンバーさんたちと、一緒に開発を進めています(現在、グループは4838名)。
(↑約5000人で作るVRってやばい!!)
サロンメンバーさんならどなたでも参加していただけるので、ぜひどうぞ!!
そして、この間はスナックCANDYや天才万博など、あらゆるえんとつ町を作られている空間デザインの只石さんをお迎えして、『えんとつ町の空間の秘密』についてお聞きしました!
本当に只石さんのお話がおもしろすぎたので、ぜひぜひみなさんにアーカイブ動画を見ていただきたいです!
只石さんに教えていただいた中で、いちばん印象に残ったのは、「空間の細部をデザインする上で、えんとつ町の社会背景を想像すること」
えんとつがたくさんあるということは、おそらく工場労働者が多い町だから、服はこんなのになる。こういうインフラになっているだろうから、あかりの色や明るさはこんな風に調整する、などなど。
何気ないデザインのひとつひとつにきちんと意図があって、めちゃくちゃ勉強になりました!!
そして、過去の『プペルVR 1』の映像を見ていただきながら、「この提灯のカーブはもっとこうできる」、「街の地面はこうした方がいい」など、たくさんアドバイスをいただきました。
そして、それらのお話を聞きながら感じたのは、「VRはもう、ただの『新しいテクノロジー』じゃなくて、あるひとつの『意味を持った空間』として成立しているんだな」ということ。
「こんな景色が見れる」「こんな身体経験ができる」みたいに、ただ『技術』で遊ぶためのアトラクションじゃなくて、ストーリーや社会性が詰まった『空間』になっている。
実は、このことを考えていた時、オーストリアで出会ったあるVR作品のことを思い出しました。
わたしはこの1、2年でメディアアートに興味を持つようになったのですが、そのきっかけになったのが、オーストリアのリンツにあるArs Electronicaという研究機関です。
コンテストをしたり、アートセンターを運営したり、さまざまな活動を展開しているのですが、毎年9月に、世界中のアーティストやクリエイター、研究者が集まるフェスティバルが開催されていて、去年、わたしも初めて遊びに行きました(日本でわかりやすいところだと、落合陽一さんなど)。
そこで、2019年度のコンテストの大賞が展示されていたのですが、それが『Manic VR』という作品で、『精神疾患を持つ人の世界をVRで再現する』というものでした。
(↑3分50秒くらいからVR内の映像です)
これを見た時、「VRの技術そのものを見せるんじゃなくて、それを使って、社会に対して意味のあるものを作ろうとしているんだな」と思いました。
ちなみに、この作品の評価コメントにも、「VRが "as an empathy machine(共感を生み出すための装置)"になっている」と書かれています。
こんな風に、テクノロジーを形にしただけじゃなくて、ストーリーや社会性が詰まった『空間』としてVRを考えるのは、次の流れになっているのかもしれません。
ちなみにわたしは文系の人間なので、開発の難しいことは全然わからないのですが、『空間』や『コミュニケーション』に関心があるので、そういう視点でVRに興味があります!
ということで、まだまだ勉強してみたいことがたくさんです!
最高のプペルVRにするぞー!おーーー!!୧(ᕯ˙ᗨ˙ᕯ)୨
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📡📡あと9日!!
『【6/2】まーちゃんがキンコン西野に勉強を教える会を観れる権』
日時:2020年6月2日(火)20:00-21:00
場所:オンライン
値段:100円
*ご購入者さまには、事前に配信リンクをお送りします。
*アーカイブは2日後の23:59まで残します!
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