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「VR×ファンタジー」をつくるってむずかしい。けど、おもしろすぎる。

おはようございます。

昨日、山形出身の同期のべえくんに「服がもけもけになった」と言ったら全く通じなくて、「もけもけ」が関西弁であることに気がつきました。(#兵庫県民です)

さて、わたしはいま、『えんとつ町のプペルVR』を作るプロジェクトをやらせていただいています。

学生インターンという身ですが、西野サロンを盛り上げるだけじゃなくて、実際に企画・演出を考えるクリエイティブな部分もやらせてもらっています。もちろん、素人のわたしひとりでは何もできないので、たくさんのプロの方に教えて、助けていただきながら、なんとか形にしているという状況です。

その中で、最近よく、「ファンタジーの線引き」について考えます。

正確にいうと、「ファンタジーだからね」で許される(楽しめる)部分と、「そこはリアルにしないと」という部分のバランスをどうとるか、みたいな部分です。

例えば「移動」

3Dモデルを使えば作れない乗り物はほぼなくて、電車でも車でもロープウェイでも基本的になんでも作れるし、動かせるんですが、

VRをプレイする現実空間にも広さの制限があるので、そこが不自然にならないようにうまく制御しなきゃいけない。

その時に、「ファンタジーだから」と言って、現実ではあり得ない移動をなんでもかんでもありにしちゃうと、「体験」のリアリティが下がっちゃうなあと思うんです。

以前から西野さんもずっと、「ファンタジーは『なんでもアリ』の世界じゃない」とおっしゃっていて。

「ファンタジー」は「ごまかしていいよ」って言葉じゃなくて、「その世界の中で整合性がとれていることが大切」と言われてました。

えんとつ町のあらゆる空間をデザインする只石さんも、ゼミでいつも「ファンタジーの世界をどう作り上げるか」と解説されていて。

只石さんの思考を見させてもらっていると、「ファンタジー」ってめちゃくちゃ緻密な世界なんだなと感じます。

実はVRプロジェクトでも只石さんにめちゃくちゃアドバイスを頂いているのですが、「これどうですかね?」と画像などを送ると、よく「ファンタジー感が薄い」というフィードバックをもらったりします(笑)

はじめは「どういうこと・・・!!」と思っていたんですが、その理由をたくさん解説してもらううちに、「ファンタジー感」にもすごくいろんな根拠があることがわかって、少しずつ「これはファンタジーっぽくないかも・・・?」と思えるようになってきました(ほんの少しだけ)。


でも、『VR×ファンタジー』ってすごく難しくて(笑)

いや、めちゃくちゃ可能性があるし、おもしろいんです!!!

でも、実際にいろんなコンテンツを体験したり、設計する側に回ってみて気が付いたんですが、

VR(バーチャルリアリティ)は、仮想空間でなんでも実現できる反面、等身大の身体感覚を持っているので、ちょっとした違和感とか嘘とかがすごくバレるんです。

例えば、「壁をすり抜ける」みたいな動きひとつとっても、2Dのゲーム画面でキャラを操作していてもそんなに違和感ないんですが、自分が一人称の視点で壁をすり抜けるとなると、頭では分かっていても、無意識に身体がびくっと反応してしまう。

VRをはめている時は五感がフルに活用されるので、世界のひとつひとつに敏感になりやすい。

じゃあ、できるだけリアルに設計すればいいのかというと、それだと仮想現実の意味がない。

VRだからこそ見れる視点とか感覚があって、そこをいかに引き出せるかが勝負なので、ただ「リアル」だといいかというと、そうではないんです。

こんなの、VRをやられている方からしたら「当たり前だよ!」という話かもしれませんが、素人からいきなりVR制作を経験した身としては、ここってすごく大きな壁だなあと思いました。

と同時に、一番ワクワクするところでもあります。
(#ちなみに今は、とある場所の壁をぶちぬくかで悩んでます)


話があっちこっちいきますが、なんとなくわたしの中で決めているルールで「えんとつ町ではキラキラした魔法は使わない」というのがあって。

ゴミからゴミ人間が生まれてしまうような世界なので、もちろん魔法はあると思うんですが、


ディズニー映画のように、例えばシンデレラで魔法のおばあさんが杖を降ったらカボチャが馬車になるような、そんなきらきらした魔法は起きているような気がしないんです。

だからVRの中でも、そういうディズニー映画に出てくるような、ティンカーベルのようなきらきらした魔法は入れたくないなあと思ってます。

その代わり、現実世界とはちがう時間感覚とか、宗教的な何かは割とあるような気がしていて・・・

ここら辺の感覚は、ひとつ明確な答えがあるわけじゃなくて、西野さんや只石さんのお話を聞きつつ、わたし自身が感じていることなので、本当に正しいのかはわかりません。

でも、絵本を何回も何回も読んだり、チームのみんなで「これはこうかもしれない」と考えている時間はとても楽しくて、あらためて「これ(ファンタジー)を作るって凄すぎるなあ」と感じています。

ちなみに今日、いよいよ映画えんとつ町のプペルの本予告が公開されるみたいです。今まで明かされてこなかったえんとつ町のいろんな設定が登場します・・・!


そして今日、わたしは先ほどの「ファンタジーをどう作るか」の部分で、特に乗り物についてみなさんにご相談したいことがあるので、Facebookグループで配信させてもらいます。

16:20〜17:00くらいの予定です。

オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』メンバー限定です。


そんなこんなで、解かなければいけない問題が山積みですが、今日も皆さんと考えるのは楽しいです!

ぜひ配信遊びに来てください〜!!

素敵な1日を୧(ᕯ˙ᗨ˙ᕯ)୨


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